| この「イージス」実現の可能性はゼロに近いが、いずれこのコンセプトは様々なところで生きてくるだろう |
できればこういったクルマが(社会的にも、自動車メーカー的にも)許容される未来が来るといいと思う
デザイナーが「グループにて」なんらかの作品を発表することは珍しくありませんが、今回は「ボルボ、BMW、元フォルクスワーゲン」という異なる組織に属する、もしくは属していたデザイナー5人によるコンセプトカー「イージス(AEGIS)」が公開。
これは非常に美しく、そして贅沢で豪華なエレクトリッククーペではありますが、残念なのはこれら自動車メーカーによる横断プロジェクトではなく、デザイナーの個人的にな繋がりによって製作されたものであり、つまりは「実現の可能性がない」こと。
「イージス」はこんなコンセプトカー
このイージスは、ボルボのリードアーティストであるティアゴ・アイエッロ、元フォルクスワーゲンデザイナーのグリゴリ・ブーツィン、BMWデザインワークスのチューチェン・リー、そのほかサンリープ・ダサーリ、アルテム・シキレンコの5人によって考案されており、そのデザインの根底にあるのは「テクノロジーよりも、デザイン手な美しさを追求する」というもの。
そういった考え方を反映してかボディスタイルも古典的な「フロントエンジンのクーペ」風となっており、アストンマーティンDB12やヴァンキッシュ、もしくはジャガーF-Typeのような雰囲気も。
テールエンドはBMZ Z8風、もしくはザガートが好みそうなデザインですね。
ただしこのイージスには多くのオリジナリティあふれるデザインが盛り込まれており、このフロントフェンダーの「楕円」を切り取ったような処理はなかなかに秀逸。
フロントガラスからリアガラスまでは連続した透明のパネルで覆われ・・・。
Bピラー「レス」によって開放感が演出されています。
後部座席は設けず乗員を2名に絞ることで贅沢な空間を演出しているもよう。
「イージス」のインテリアはミニマルかつシンプル
そしてこのイージスのインテリアもエクステリアに負けず劣らず美しく、ディスプレイやスイッチ類は「最小限」に抑えられています(大きなディスプレイ、過剰なヘッドアップディスプレイが誇示されていないところは好ましい)。
現代のクルマはやたらと大きなディスプレイを持つ場合が多く、そしてうまく内装デザインに溶け込んでいればいいものの「浮いて」見える車両も少なくはないように思われ、いまこういったデザインを見ると「安心」するようにも思います。
なお、アルファロメオは「走るiPadを作る気はない」「我々の顧客が求めるのは大きなインフォテイメントスクリーンではない」と公言しており、将来的にはこういった「運転に集中できる」インテリアを持つことになるのかも。
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センターコンソールやステアリングホイールの奥(通常のクルマだとメーターのあるところ)には見慣れないデバイスがありますが、これはもちろん必要な情報を提供したり、なんらかの機能を持つものだと思われます。
シート形状も非常にシンプルで、「マッサージ」など余分な機能が一切省かれていそうですね、
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参照:Behance