>ポルシェ(Porsche)

カスタム費用のみで3160万円、ブラジルのオーナーへと特別なポルシェ 911GT3 RSが納車。ボディカラーは年間12台にしか塗装できない「クロマフレア」

カスタム費用のみで3160万円、ブラジルのオーナーへと特別なポルシェ 911GT3 RSが納車。ボディカラーは年間12台にしか塗装できない「クロマフレア」

Image:Porsche

| ポルシェは顧客の「夢」を叶えるために最大限の努力を行っている |

特別なブランド、特別なクルマには特別な仕上げがふさわしい

さて、ポルシェは「顧客の夢を叶えること」を創業当初からの信念としており、よってかなり早い段階から顧客の要望に応じたカスタムを行っています。

そのカスタムの内容は「利便性」「特別な色」といったライフスタイル的なものから、「モータースポーツでより良い成績を収めたい」という実用的なものまで多岐にわたりますが、こういった要望に対応するために設立されたのが「ポルシェ エクスクルーシブ」。

ポルシェは常に「顧客の夢を形にする」クルマを作ってきた。最初の特別注文は「リヤワイパーをつけてほしい」、それがいまの「エクスクルーシブ・マニュファクチャー」にまで発展
ポルシェは常に「顧客の夢を形にする」クルマを作ってきた。最初の特別注文は「リヤワイパーをつけてほしい」、それがいまの「エクスクルーシブ・マニュファクチャー」にまで発展

Image:Porsche | ポルシェは常に顧客の意見を聞き、それが忠誠心の高いファン層を構築することに | 実際のところ、これまでには多彩なワンオフモデルが製造されている さて、ポルシェは業界屈指 ...

続きを見る

さらに近年では、このポルシェ エクスクルーシブよりもさらに高いレベルの要求に応じることが可能な「ソンダ―ヴァーシュ(Sonderwunsch)」プログラムが開始されており、今回はそのソンダ―ヴァーシュ経由にて仕立てられた”超特別な”911 GT3 RSがブラジルに上陸しています。※ソンダ―ヴァーシュとは、ドイツ語で「特別な願い」を表しており、まさにポルシェの考えを示しているかのようである

1

Image:Porsche

このポルシェ911GT3 RS「ソンダ―ヴァーシュ」はこんな仕様を持っている

そこで今回公開された「ソンダ―ヴァーシュ」によるポルシェ911GT3 RSを見てみると、最大のトピックはそのボディカラー。

静止画で見るとわかりにくいのですが、「見る角度によって色味が異なって見える」クロマフレア(カラーシフト)塗装が用いられており、この塗装は「その工程が非常に複雑なので」大量生産ができず、年間で12台程度しか(ポルシェでは)再現できないと言われているレアカラー。※再現する色味は(配合する塗料次第で)無限となる

2

Image:Porsche

そのオプション価格1000万円以上、見る角度によって色味の変わるカラーシフト塗装を採用したポルシェ911ターボSが公開。オーダーしたのはイタリア高級ブランドのオーナー
そのオプション価格1000万円以上、見る角度によって色味の変わるカラーシフト塗装を採用したポルシェ911ターボSが公開。オーダーしたのはイタリア高級ブランドのオーナー

| モチーフとなったのは過去に4台のみが作られた特別なポルシェ959 | 近年、クルマにかけるカスタム費用は「天井知らず」である さて、ポルシェには「通常オプションの範囲を超えてオーダーメイド仕様を作 ...

続きを見る

そしてこの個体ではDRSアクチュエーター(可変ウィング機構)までをこの色に塗装するという徹底ぶりを見せていますが、この部分にペイントするに際しては「 耐久テストを行った(これまでに塗装したことがない部分に塗ると、想定外の劣化などが発生するため)」とも説明されています。

内装も完全フルオーダー。世界に1台の仕上がりに

さらにこのポルシェ911GT3 RSのインテリアも「フルオーダー」となり、内装はRace-Texをベースとし、ステッチ( ヴァイザッハ・パッケージ刺繍含む)のカラーも車体色に合わせるなど徹底したこだわりが見られます。

ただ、いかにこのカラーにこだわったといえど、「意図的にペイントしていない」部分もあるといい、その理由は「サーキット走行時に塗装が剥がれる可能性があるから」。

3

Image:Porsche

つまりは摩擦などでペイントが損耗する可能性がある部分にはペイントを施さず、長期にわたって美観を維持することを考慮しているということになりますが、このオーナーは「特別すぎる911GT3 RSを」実際にサーキットにて走行させる計画を持っているのかもしれません。

ブラジルにて「ポルシェ エクスクルーシブ ソンダ―ヴァーシュ」プログラム適用車両が上陸するのは4台目

この個体には以下のような特別な記念品も付属するといい、「1台のクルマがまるごとアートになる」体験こそが、まさにソンダ―ヴァーシュの真骨頂。

  • 車体カラーと同じ塗料でペイントされたミニチュアカー
  • 内装に使用された素材やステッチのサンプル
  • 専用の”カラーマッチング”キー
  • 証明書付きの詳細仕様書

参考までに、ブラジルには「エクスクルーシブ マニュファクチュア(とその上位であるソンダ―ヴァーシュ)」に対応したポルシェ正規ディーラーが1件しかなく、よってこの個体もそのディーラー「シュトゥットガルト ポルシェ」を通じてオーダーされた個体です。

これまでブラジルには2台の911ターボS、1台の718ケイマンGT4 RSがソンダ―ヴァーシュを通じて納車されていますが、それは単なるカスタマイズではなく、ポルシェとの“共作”による、”物語のある一台”を生み出す体験であるとも言い換えることができ、これこそが「ポルシェの叶えたい顧客の夢」なのでしょうね。

合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿

ポルシェがこれまでの「エクスクルーシブ」を超えるカスタムを実現する「ソンダーバーシュ」をスタート
ポルシェがこれまでの「エクスクルーシブ」を超えるカスタムを実現する「ソンダーバーシュ」をスタート!今までにできなかったようなワンオフモデルの製作も可能に

| ポルシェはこれまでにも数々のカスタムモデルを作ってきた | ポルシェは通常オプションに加え、特別なオプションを車輌に反映させる「エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」を持っていますが、今回はさらにエ ...

続きを見る

ポルシェが「エクスクルーシブ」仕様のカイエンを公開、特別ボディ色にブロンズのテールパイプも。なぜポルシェは特定色ではなく「多様なカラー」にこだわるのか
ポルシェが「エクスクルーシブ」仕様のカイエンを公開、特別ボディ色にブロンズのテールパイプも。なぜポルシェは特定色ではなく「多様なカラー」にこだわるのか

Image:Porsche | ポルシェはオーナーが「思い思いの」ポルシェを思い描くことを重視し、そのための手伝いをしたいと考えている | これまでにも「カラー」にこだわった様々なキャンペーン、イベン ...

続きを見る

ポルシェが「55年前にはじめて優勝した917」へのトリビュートカラーを持つ911GT3 RSをワンオフで製作。その購入権は年末に「完全に無作為の抽選で」選ばれるもよう
ポルシェが「55年前にはじめて優勝した917」へのトリビュートカラーを持つ911GT3 RSをワンオフで製作。その購入権は年末に「完全に無作為の抽選で」選ばれるもよう

Image:Porsche | 当時の「ボッシュ」「シェル」といったスポンサーロゴも当時のカラーとフォントにて再現される | 加えて車体の随所にはポルシェ917のシルエットも さて、ポルシェはパーソナ ...

続きを見る

参照:Motor1

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ポルシェ(Porsche)
-, , , , ,