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シャオミが2024年4月から2025年1月の間にテスラ・モデル3よりも多くのSU7を販売し「世界中のどの自動車メーカーもなしえなかった」偉業を達成

シャオミが2024年4月から2025年1月の間にテスラ・モデル3よりも多くのSU7を販売し「世界中のどの自動車メーカーもなしえなかった」偉業を達成

Image:Xiaomi

| どれほど経験のある自動車メーカーもモデル3を捉えることができなかったが、新参者であるシャオミがあっさりこれを成し遂げる |

しかもシャオミの販売は時間を追うごとに「伸びている」

さて、シャオミの快進撃がたびたび報じられる昨今ですが、現在まだ「SU7一車種のみ」の展開にも関わらず、ライバルたちの中にあって強い存在感を発揮しています。

そしてこのシャオミはもともと自動車を作っていたわけではなく、「比較的新しい家電企業」というところがその驚きを倍加させているわけですが、すでに「他の多くの自動車メーカーが達成できなかったこと」を成し遂げることに。

シャオミは何を成し遂げたのか

そしてシャオミが成し遂げた偉業とは、シャオミSU7が「テスラ・モデル3を超える販売台数を記録した初の電気自動車(EV)」となったこと。

2024年4月から2025年1月の間に、シャオミ は162,384台のSU7を販売し、一方でテスラ・モデル3は152,748台の販売にとどまっていますが、これはいずれの自動車メーカーが目指しながらも「全く届かなかった」レベルです。※中国乗用車協会(CPCA)調べ

中国のEV市場は非常に競争が激しく、参入は簡単ではありませんが、シャオミはその中で目覚ましい成果を上げており、このSU7は予約開始とともに多くの受注を集めたのち2024年4月に生産が始まり、非常に強いスタートを切ることに。

4月から6月の間に少なくとも30,000台が販売されたうえ、特に4月には7,058台が販売されて同月に販売されたテスラ・モデル3の5,065台を上回っていますが、さらに驚くべきことは、SU7の需要が2024年を通して安定して増加し、他の新しいEVによくあるような需要の低下を見せなかったこと。

実際のところ、中国の自動車メーカーは浮き沈みが激しく、さらには「同じ製品が売れ続けること」も少ないため、シャオミSU7のように「安定して生産し、納車を行う」例は非常に稀だと言っていいかもしれません(競争があまりに厳しく、極端な値引き合戦が繰り広げられ、消費者が”よりう安い方へ”と瞬間的に流れることがあり、中国市場はその連続であり、消費者も移り気である)。

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対するテスラ・モデル3は4月から6月の間に38,446台を販売してSU7を上回り、さらに7月から9月の期間でもテスラは引き続き優位を維持して52,052台を販売。

この期間においてシャオミSU7の販売台数は39,790台にとどまり、しかし10月から12月にかけてSU7の販売は急増してモデル3を大きく上回ることに。

10月から12月にかけてテスラは52,241台を販売したのに対し、シャオミは69,697台を販売していますが、10月には20,726台、11月には23,156台、12月には25,815台を販売していて、つまるところ「尻上がりに」販売を伸ばしているわけですね。

さらにシャオミの強い需要は2025年にも続いており、1月には22,897台が販売され(中国の旧正月の影響で販売が減っているが、これはほかの自動車メーカーも同様である)、テスラ・モデル3の販売は8,009台にとどまります。

つまり、シャオミはSU7の生産を開始した2024年4月から2025年1月の間に162,384台のSU7を販売し、同じ期間にテスラが販売した152,748台のモデル3を上回ったという計算になるのですが、これは世界中の自動車メーカーに対象を広げたとしても「なし得なかった」快挙というわけですね。

さらにシャオミは「YU7」なるSUVの発売を控えており、これは「まんまテスラ・モデルYの直接のライバル」。

価格を抑えつつ、モデルYよりも多くの機能やプレミアムなデザインを持っていると目されており、このYU7の販売はSU7を超え、さらには「世界で最も売れたクルマ」であるモデルYを捉える可能性すらも考えられ、その動向には注目が集まるところでもありますね。

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