
| その事件はユーチューバーが竜巻を撮影するさなかで起こった |
さすがに車内から自分への落雷を捉えた例は珍しい
さて、稲妻がトヨタ・プリウスを直撃するという珍しい現象を車内外から捉えた動画がYoutubeに公開されることに。
この動画を公開したのはモア・ピーなるユーチューバーで、異常気象を追いかけて記録することを生業としているようですね。
そして今回もサイクロンを仲間とともに追いかけることになりますが、自らのプリウスに機材を積んで危険な状況へと自らを投じることになります。

その落雷はこうやって起こった
モア・ピー氏はこういった感じで竜巻にさらされる建物や風景を撮影。
よくニュースなどではクルマまでもが巻き上げられたりする様子が報じられており、かなりリスクのある行動なのかもしれません(ただ、状況を他の人に伝えるという意味では重要な意味を持っている)。

車内はこんな感じで、多数の機材に囲まれていることがわかります。

そして動画を記録している最中に・・・。

突如耳を覆いたくなるような衝撃音。
モア・ピー氏はこの時点では何が起きたかわからず、しかし動画を見ると車内のモニターなどが機能を停止していることも確認できます。

まさに衝撃の瞬間
そしてこちらが仲間のカメラから捉えた映像ですが、雷がモア・ピー氏のプリウスを直撃したところを動画にて見事にキャッチ。

プリウスのルーフアンテナに雷が落ち、そして一瞬の爆発、さらに煙がモクっと上がっていていて、まさに「衝撃」の映像です。

モア・ピー氏は「何が起きたのかわからないが、クルマが動かない」と仲間に連絡を取り、そして何度か起動を試みるとシステムが作動したりしなかったり。
それでもなんとかクルマを寄せ・・・。

車外に出て車体を確認するとこんな感じで完全にアンテナが破壊されています。
もちろん雷がこのアンテナに落ちたということになりますが、雷は車体を伝い地面にまで到達していることも見て取ることができ、ある意味ではこのルーフアンテナが避雷針の役割を果たしたのかもしれません(もしこれがなければ、車体全体がダメージを受けていたのかも)。

なお、落雷後には車内に積まれたカメラのうち一つの映像記録ができなくなり(音声は拾っている)、さらに一つは一時的に停止するも機能は復帰、そしてもう一台は問題なく機能中。
この後モア・ピー氏は無事に戻ることができ、その後にディーラーにて故障診断を依頼しますが、診断のために接続する車両側コンピューターが破損しているためにこれを交換し、診断後には3つのECUが損傷していることがわかったと動画の概要欄にて解説しており、ただ、そのほかにも焼け焦げている部分があるかもしれず、「まだ発見できていない損壊部位があるかもしれない」と述べています。
それにしても、車両そのものが爆発したり、本人の身体に被害が及ぶことがなく、その点に関しては(災難ではあるものの)本当に良かったですね。
トヨタ・プリウスを雷が直撃する動画はこちら
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参照:More Pi