
Image:Porsche
| 意外ではあるが、明確に定められている基準であり、そのとおりに製造したとしても「発売しないと問題がわからない」ことがある |
それにしても短期間で「ポルシェ911に二度のリコール」は珍しい
さて、ポルシェはもともとリコールが非常に少ない自動車ブランドであり、さらに911のリコールは「もっと少ない」ことが知られていますが、先日911に対して出されたリコールに加え、今回さらに追加にて911に関するリコールが届け出られています。
今回、ポルシェ911に関する問題は「ヘッドライト」
今回明らかになったリコールは新型911(992.2)に関するもので、その内容としては「HDマトリックスLEDヘッドライトシステム」。
つまりは発売が開始されたばかりの新型911のヘッドライトに問題があたっということになりますが、「リアフォグライトを作動させると、ロービームが0.57度下がるため、「他のドライバーに対して眩惑(グレア)を引き起こす可能性がある」と説明されています。
なお、対象となる車両は2023年6月から12月に製造された878台とのこと。
今回のリコールは「米国の車両照明に関する安全基準に違反する」としてNHTSA(National Highway Traffic Safety Administration、米国運輸省道路交通安全局)に届け出られたもので、現時点では北米のみにてリコールが展開されているようですが、日本仕様の911にも影響があるのかどうかは不明です。
対策としては非常にシンプルで、該当の車両に乗るオーナーは最寄りのポルシェセンターへとクルマを持ち込み、「フロントボディ・コントロールモジュール」のソフトウェアアップデートを施すだけで不具合が修正される、とアナウンスされています。
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