| 一時期、ランボルギーニは「カブレラ」というクルマを発売するというウワサがあった |
さて、ロールスロイスやベントレーを対象にしたカスタムカーを積極的に発表しているマンソリー。
今回はアヴェンタドールのコンプリートカー「カブレラ」を公開していますが、驚くべきことにその顔つきを大きく変更したデザインを持っています。
なお、このカブレラは世界で3台のみの限定モデルとなるそうですが、マンソリーの「30周年記念モデル」としての位置づけも持つようですね(このほかにも色々出てくるらしい)。
参考までに、ウラカンが発表される前には、その名が「カブレラ」になると言われていたことがあり、これはもちろんスペインの闘牛の血統にちなんだもの。
ボディパーツはすべてカーボン
今回公開されたマンソリー・カブレラは「挑みかかる闘牛」を表したといい、のボディパネルは「フルカーボン」製。
ボディカラーにはヴェント・ヴェルデを採用し、インテリアにもグリーンのアクセントを用いています。
見たところAピラーとルーフ以外はすべて新しく作り直されているようですが(それでもAピラーとルーフ表面は新たにカーボンが貼られている。もともとアヴェンタドールはカーンモノコックを採用しているけど)、フロントバンパーは複雑な形状を持つ専用品へと改められ、フロントフード、フロントフェンダーも専用デザインに。
フロントフェンダーはホイールハウス内のエアを抜くためのルーバーが装着され、その幅は40ミリ拡大されることに。
フロントバンパー内にはバー状のLEDデイタイム・ランニングランプが装着され、ヘッドライトもLED、しかし丸ニ灯。
フロントバンパー下部に装着されるリップにはウイングレットが装着され、バンパーサイドには整流板が見られます。
ドアスキンも「Y」型のプレスラインが再現されたものへ、そしてサイドステップ形状も大きく変更されています。
なお、サイドステップにもウイングレットが装着されており、相当に入り組んだ形状を持つようですね。
なお、用いられるのは直線や平面ばかりではなく、ドアパネルのY字、リアフェンダー(リアタイヤ前)のエアアウトレットは「つまんだ」ような盛り上がりを持っていて、これらが複雑な表情を与えることに。
リアウイングはアヴェンタドールSVJとヴェネーノとを足して二で割ったような形状ですが、その下のテールパイプは標準よりもかなり高い位置にあり、かつ4連。
ホイールはフロント9J(20インチ)、リアはなんと13J(21インチ)。
タイヤはピレリPゼロが装着され、フロントは225/30、リアは355/21というワイドサイズです。
なお、ホイール形状は複数あるようで、ヴェネーノ風のエアロキャップを装着したもの、そしてこの「ツイスト&クロス」したデザイン。
ボディカラーのグリーンは「角度によって色味が異なって」見えるようですが、これが複雑なボディ外板によく似合っているようですね。
こうやって横から見ると、リアウイングの高さ、後端ともにボディサイズ内に収められ、これは各国の法規に準拠したためなのかもしれません。
フロントフードはエアロキャッチ(クイックリリース)固定、そしてよく見るとドアミラーハウジングすらオリジナル形状に。
カーボンの織柄、そしてグリルはマンソリー独特の千鳥格子っぽいパターンですね。
リアディフューザーは「ダブル」、そして中央部はかなり深い形状を持っています。
なお、エンジンそのものは6.5リッターV12のまま、しかし出力は770馬力から810馬力へ。
0-100km/h加速は2.6秒、最高速度は335km/h(アヴェンタドールSVJよりも加速は0.2秒速く、最高速は5km/h高い)というスペックです。
マンソリー・カブレラのインテリアはこうなっている
そしてこちらはマンソリー・カブレラのインテリア。
基本的な形状はアヴェンタドールに準ずるようですが、各部はアルカンターラへと張り替えられ、部分的に明るいグリーンが採用に。
ヘッドレストには「MANSORY」の刺繍が入っています。
ダッシュボードには「Cabrera」のロゴ、ドアパネルにも千鳥格子っぽいカーボンパターン。
ステアリングホイール部のカバー(ベゼル)までもがカーボンファイバーに。
そのほか至るところにまで手が入り、文字通り「手が入っていないパーツはひとつもない」コンプリートカーだと言えそうです。