| ここまで値動きに顕著に差が出るとは思わなかった |
さて、少し前に「ステンレスケース」採用のスポーツロレックスの相場をお届けしましたが、今回はゴールドやプラチナ、コンビモデルの最新相場。
これら貴金属系モデルはもともとステンレスモデルに比較して「プレミアがつきにくい、もしくはプレミアが小さい」ことで知られていましたが、コロナ後が見えてきた現在においてもほとんど価格が上がっておらず、むしろ「下げて」いるモデルもあるくらい。
最も(この1ヶ月で)上昇したのはサブマリーナ(116613LB)の5万円、次いでデイトナ(コンビ/116503)の2万円。
下がっているモデルはヨットマスターの”2万円”といったところですが、ヨットマスターIIに至ってはここしばらく「定価割れ」相場が続いています。
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そしてなぜこういった貴金属系の価格が上がらないのかということについてですが、考えられるのは「海外市場の停滞」。
ゴールドやコンビモデルは欧米にて人気が高いと言われてきたモデルで、近年の貴金属系スポロレの価格上昇も欧米の相場に引っ張られる形で上がってきたのだと認識しています。
ただ、ロックダウンが継続され経済が麻痺している状態(一部で解除されているが、まだ自由に都市間を行き来できないところが多いようだ)においては十分な流通や購買活動が期待できず、そのために「商品、相場ともに動いていない」のかも。
そして海外での相場が動かず、海外からの買いも入らない状態では日本の在庫や相場ともに動かず(ということは、日本の貴金属系スポロレは外人勢の買いに支えられていて、日本人には人気がなかったということになる)、よってこういった状態になるのだろうと推測されます。
コスモグラフ デイトナ 116503
ステンレスモデルのスポーツロレックスでは値上がり筆頭株のコスモグラフデイトナ。
ただしコンビモデルとなると上値が重く、前月比でわずか2万円ほど上昇したに過ぎない、という状況です(ステンレスモデルは20万円くらい上がっている)。
5月はじめの平均相場:2,181,225円
6月はじめの平均相場:2,210,633円
6月の中古最安:-円
ここ1年のピーク相場:2,247,387円(2020/2/24)
ここ一年のボトム相場:1,987,099円(2019/9/9)
定価:1,842,500円
コスモグラフ デイトナ 116518LN
こちらもあまり値が上がらないゴールドケースのコスモグラフデイトナ。
コロナ禍によって下がるときは大きく下がっているものの、そこからのリバウンドが弱いようですね(自粛解除後に若干戻している)。
5月はじめの平均相場:3,775,400円
6月はじめの平均相場:3,785,400円
6月の中古最安:3,380,000円
ここ1年のピーク相場:4,018,750円(2020/2/3)
ここ一年のボトム相場:3,505,812円(2019/9/16)
定価:3,007,400円
ヨットマスターⅡ(116680)
ヨットマスターIIも「下がりっぱなし」銘柄の一つで、なんと定価(希望小売価格)を下回っての推移が続いています。
「次に値上がりが見込めるスポーツロレックス」と長らく言われてきたものの、現実はかなり厳しい模様。
5月はじめの平均相場:1,891,960円
6月はじめの平均相場:1,889,950円
6月の中古最安:1,870,000円
ここ1年のピーク相場:1,995,720円(2019/6/3)
ここ一年のボトム相場:1,900,688円(2019/9/23)
定価:1,975,600円
サブマリーナデイト 116613LB
全般的に価格が戻りにくいゴールド/プラチナ/コンビモデルですが、このサブマリーナは「それらの中でも」価格が戻ってきている一本(4万円ほどの上昇)。
最安が上昇に転じているので全体的な相場も上がってくるとは思われるものの、中古最安は先月よりも下がっていて、依然として定価割れが続いているようです。
5月はじめの平均相場:1,614,104円
6月はじめの平均相場:1,655,185円
6月の中古最安:1,398,000円
ここ1年のピーク相場:1,766,889円(2020/2/24)
ここ一年のボトム相場:1,515,432円(2019/9/9)
定価:1,487,200円
ヨットマスター 126622
なんと1ヶ月前の相場に比較して「下がって」しまったヨットマスター。
それでも定価に比較すると20万円程度のプレミアを付けていますが、これほど自粛明けでも価格が動いていないのは珍しい、と思います。
6月は先月に比較し、2万円ほど下がっていますね。
5月はじめの平均相場:1,493,883円
6月はじめの平均相場:1,470,712円
6月の中古最安:-円
ここ1年のピーク相場:1,536,633円(2019/11/4)
ここ一年のボトム相場:1,470,543円(2020/4/2)
定価:1,265,000円
ヨットマスター 126655(ヨットマスター40)
ゴールドモデルの中ではデイトナと並んで比較的人気の高いヨットマスターですが、やはり上昇は小幅。
おそらく今後上がりそうな兆しも見えるものの、もし上がったとしても「小幅」にとどまりそうです。
なお、現在の相場は先月に比べて2万円程度の上がり幅。
5月はじめの平均相場:2,948,137円
6月はじめの平均相場:2,968,233円
6月の中古最安:-円
ここ1年のピーク相場:3,298,801円(2019/11/4)
ここ一年のボトム相場:2,926,233円(2020/4/2)
定価:2,886,400円
デイトジャスト 126234
鳴り物入りで登場し、デイトジャストでは「初の」人気モデルとなるかと言われた126234。
ただし大きなプレミアが付いたのは初期のみで、その後はずっと下がっている状態です。
5月はじめの平均相場:998,750円
6月はじめの平均相場:998,701円
6月の中古最安:-円
ここ1年のピーク相場:1,019,900円(2020/2/22)
ここ一年のボトム相場:999,000円(2020/4/2)
定価:898,700円
スカイドゥエラー 326934
ヨットマスターII同様、高い複雑性を持つスカイドゥエラー。
腕時計通からの評価は高いものの、なかなか一般的な人気を得られず、その理由は「見た目がほぼデイトジャスト」だからなのかもしれません。
先月に比べるとわずか5,000円程度の値上がりです。
5月はじめの平均相場:2,589,070円
6月はじめの平均相場:2,594,990円
6月の中古最安:2,548,000円
ここ1年のピーク相場:2,749,949円(2019/12/12)
ここ一年のボトム相場:2,529,975円(2019/9/29)
定価:1,564,200円