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ディアブロに続き「ガヤルドのレストモッド」登場。V10エンジンのレブリミットは1万回転超、ボディはフルカーボン製へと置き換えられ200kg以上も軽量化される

ディアブロに続き「ガヤルドのレストモッド」登場。V10エンジンのレブリミットは1万回転超、ボディはフルカーボン製へと置き換えられ200kg以上も軽量化される

Image:Tedson Motors

| このガヤルドレストモッド「エトナ」は77台のみ限定生産、その価格は1億2000万円 |

お金がある人にとっては「悪い買い物」ではないだろう

さて、現在レストモッド「たけなわ」といった状況であり、ポルシェ911のレストモッドはもはやレッドオーシャン、そしてそれを避けようという意図なのかポルシェ928、ルノー5ターボ、マセラティ・シャマル、ランボルギーニ・ディアブロ、ランチア037、フェラーリF355といった「ニッチ」なレストモッドが登場しているというのが昨今の状況です。

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今回はランボルギーニ・ガヤルドのレストモッド「エトナ」が登場

そして今回、クロアチアのテッドソン・モータース(Tedson Motors)が発表したのがランボルギーニ・ガヤルドのレストモッド「エトナ」。

ガヤルド自体はさほど古い存在ではなく(2004年~2013年にかけて販売)、しかしこれを最新の技術、スタイリング、素材、そして莫大な資金を投入して進化させ「新しく生まれ変わらせている」わけですが、オリジナルのガヤルドに比較すると「パワフルで、かつワイド、流麗なフォルム」へ。

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Image:Tedson Motors

テッドソン・モータースは今回のレストモッドに際して軽量化を最優先事項とし、標準のガヤルド(約1,500kg)から約204kgを削減することに成功しており、当時のガヤルド軽量版、スーパーレジェーラをも大幅に凌ぐ軽量化です。

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Image:Tedson Motors

そしてこの大幅な軽量化の要因はフルカーボンファイバー製ボディにあり、純正より約7.6cmワイド化され、さらにカウンタックを彷彿とさせるフロントノーズと独自のリアデザインが加えられたほか、シートもカーボン製に置き換えられ、エキゾーストシステムにはチタン製パーツが使用されています。

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Image:Tedson Motors

さらにサスペンションシステムも「サーキット志向」へと刷新され、JRZ サスペンション製のアクティブダンパーを搭載(レーシングカーにも採用される高性能ショックアブソーバー)し、その走行性能を大幅に向上させることに。

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Image:Tedson Motors

ホイールは「フォーンダイヤル」モチーフの新デザイン。

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Image:Tedson Motors

加えてテッドソン・モータースは「もともと高回転型であった」5リッターV10エンジンにも手を入れていて、吸気システムとエンジン内部の再設計を実施したとアナウンスされていますが、その結果として出力は600馬力まで向上し、レッドラインは10,000rpmオーバーにまで引き上げられています。

もちろんインテリアにおいても大幅にアップグレードされ、高級素材と精緻な仕上げによって純正を遥かに凌ぐ仕上がりを実現し、その美しいエクステリアに対しても遜色ない仕上がりを実現することとなるもよう。

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Image:Tedson Motors

ここまでやるからには「安い買い物」というわけにはゆかず、この「エトナ」を手に入れるには、まずベースとなるガヤルドを用意し、さらに80万ドル(現在の為替レートにて1億2120万円)もの金額を支払わねばならず、つまり相当にハードルの高いクルマです。

生産台数は「77台」に設定されていますが、すでに数多くのポルシェ911レストモッドを世に送り出しているテッドソンなので、この価格と台数であっても「十分に消化できる」と考えているのでしょうね。

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Image:Tedson Motors

そして興味深いのは、この77台すべてが「Eギア」つまりロボタイズド・トランスミッション、さらに平たくいえばオートマチックにて提供されるということで、その理由は「マニュアル・トランスミッションを装備するガヤルドは、資産としてそのまま残すべきであり、改造すべきではないから」。

これはこれで納得できる理論ではあるものの、ほとんどの顧客はMTを望むのではないか、とも考えられます(ガヤルド時代まではマニュアル・トランスミッションが選択できたが、ウラカン世代以降はそもそもMTが用意されていない。ランボルギーニにとってもガヤルドはMTが選択できた最後のスーパーカーである)。

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Image:Tedson Motors

そのほか、ボディカラーを自由に選択できること、「ヴィジブルカーボン」ボディもオプションにて選択でき、(マンソリーのように)織り目のパターンまで選択できること、1台の生産には1年を要することが公表されています。

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参照:Tedson Motors

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