
| 新型ヴァンキッシュはこれまでのアストンマーティンのエッセンスが凝縮された1台でもある |
そしてこの高級感はほかのライバルたちが持ちえないものである
さて、解禁となったばかりのアストンマーティン・ヴァンキッシュに試乗。
今回このヴァンキッシュに乗せていただいたのはアストンマーティン大阪さんで、しばらくの間疎遠になっていたものの、以前に別のディーラーにてお世話になったセールスさんがアストンマーティン大阪さんに移ってこられたため、今回あらためてお付き合いを再開させてもらったわけですね。
アストンマーティン大阪
住所:〒556-0023 大阪市浪速区稲荷1丁目9−22
アストンマーティン・ヴァンキッシュはさすが「フラッグシップとしての風格」を持っている
そこでまずはヴァンキッシュの外装を見てみると、まず目を引くのはDBS770 アルティメットよりも13%も面積が拡大したフロントグリル。
さらには放熱のためにフロントフード上にダクトが設けられていますが、これはDBS770アルティメットやヴァンテージV12の「ホースシュー」とは異なる形状。
ヘッドライト内部にはナーリング加工がなされたパーツが用いられ・・・。
モノリスのような発光エレメントも(様々な素材そして加工が用いられる)。
ウイングエンブレムはブラック仕上げで・・・。
車体に用いられるアクセントは「ゴールド」。
フロントスプリッターはかなり出っ張っており・・・。
サイドステップも同様です。
ボディ下部はぐっと絞られ、これによって前後とくにリアフェンダーが大きく張り出して見えるようですね。
リアフェンダー前には「フィンっぽい」構造を採用し、全体的に見て(これまでのアストンマーティンにはない)複雑な構造を持つように思います。
複雑といえばホイールも同様ですね。
サイドスカットルはカーボンファイバー製。
リアクォーターウインドウはホフマイスターキンクっぽい形状。
ちなみにドアミラーの「鏡面」はハウジングとツライチで「ベゼルレス」のような構造を持っています。
これで「どうやってミラーの角度を調整するの?」と疑問に思ってしまいますが、このミラーは「(カーボン製の)ハウジングごと」動いて鏡面の角度を変化させるわけですね。
アストンマーティンがこういった特殊な構造を採用した理由はわかりませんが、ぼくとしては「この構造を採用することで、ドアミラーのハウジングそのものを(ミラーと一体化できるので)小型化でき、それによって空気抵抗を小さくできるうえ、カッコよく見えるからであろう」と推測しています。
ちなみにドアミラーのステーはかなり長く、そのためミラーが横方向に突出しているので「より広い範囲を」ミラーが捉えることが可能となっています。
リアエンド形状は「ダックテール」。
リアフェイシアはカーボンファイバー製、そして「ASTONMARTIN」文字もブラック。
テールランプはヴァルカンで採用された「モノリス」っぽい形状で・・・。
上から見るとこう。
テールパイプは二重構造を採用し、外側にはリブが入り「ジェット戦闘機風」。
テールパイプ周辺はこんな感じで・・・。
ディフューザーのフィンもゴールド。
ルーフからリアウインドウ、リアデッキにかけての形状もヴァンキッシュ特有で、非常に特別感があるモデルといった印象を受けます。
そしてリアフェンダーの張り出しは「アストンマーティンならでは」。
外装の紹介だけですっかり長くなってしまいましたが、次回は「内装」そして実際の「試乗した印象」についてお届けしたいと思います。
なお、新型アストンマーティン・ヴァンキッシュのスペックをまとめてみると以下の通り。
新型アストンマーティン・ヴァンキッシュのスペック
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エンジン:5.2リッター V型12気筒 ツインターボ(ハンドビルド)
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最高出力:835PS / 6500rpm
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最大トルク:1000Nm / 2500–5000rpm
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トランスミッション:ZF製 8速オートマチック(リアミッド搭載)
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駆動方式:後輪駆動(FR)
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0–100km/h加速:3.3秒
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最高速度:345km/h
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車両重量(乾燥):1774kg
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ボディサイズ:全長4850mm × 全幅1980mm × 全高1290mm
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ホイールベース:2885mm
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タイヤサイズ:フロント275/35ZR21、リア325/30ZR21(ピレリP Zero)
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ブレーキ:カーボンセラミック(前410mm / 後360mm)
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生産台数:年間1000台以下の限定生産
アストンマーティン・ヴァンキッシュを試乗してきた際の動画はこちら
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