
| まさか自分がこんなところで、こんな家で生まれたとは知らなかった |
さて、今回は非常に私的な話で恐縮なのですが、ちょっと前に母が他界したところから始まります。
母の葬儀には今までに会ったことがないような親類も参列することになり、そこでいくつかぼく自身について「自分ですら知らないような」話を聞くこととなったわけですね。
簡単に言うと、「ぼくが母から聞かされていた話や、ぼくが認識していた事柄」とは異なる事実が判明し、自分自身のアイデンティティが揺らいでいる状態となっています。
そこでボクは自分の人生の足跡をたどることにした
そこでぼくは「自分は何者なのか」を探るため、生まれてからこれまで自分の足跡をたどることを決意。
まさかこの年で「自分探しの旅」をすることになるとは思いませんでしたが、やはり知っておくべき事実があるのかもしれないな、と考えたのですね。
なお、母の葬儀には警視総監からの花輪も届いているので、ぼくの出生および一族について、なにかやましいところがあるわけではない、というのは主張しておきたいところ(意外かもしれないが、ぼくの一族のほとんどは警察官含む公務員。よって交通違反すら許されないので、ぼくは法令遵守志向が強い)。

そこでまず九州へ
そしてぼくは出生の地である九州へ。
そもそもどこで生まれたのかを気にしたことはなく、今回の葬儀にてはじめて「生家の場所」を聞くことになり、手始めにここからスタートしよう、と考えた次第です。


こんなところで生まれたのか
そこでたどり着いたのがぼくの生家(実際に生まれたのは病院だけど)。
この住所については親戚から聞くことになり、現在はその親戚が土地と建物を所有している、とのこと。
ただし使いみちもないので、市に寄付することも考えているのだそう。

山の中にあってこの緑に埋もれているのがぼくの生家だそうで、しかし正直まったく記憶にナシ(ぼくは生まれてすぐに別のところへと移されている)。

とにかく家まで分け入ってゆくのすら大変ですが、鳥居があったり観音様があったり寺があったりという摩訶不思議なトライアングル地帯の中に家がある模様(かなり神々しいパワースポットなのかもしれない)。

山の中にはいたるところに石像が。

祠のようなものも。

そしてこちらがたどり着いた家。

生家の中はこうなっていた
もう完全に廃墟となっており、ここから家の中に突入します(所有者の許可は取ってある)。

台所。

玄関。

風呂。

トイレ。

なんか出てきそうで怖いな・・・。

マントルピース?

床はあちこち抜けていて注意が必要。
不法に住んでいたホームレスの死体があってもおかしくはないという雰囲気です。

思えば親不孝ばっかりだったな
そして母親を失って思ったのが「親孝行ができなかったな」ということ。
ちなみに母親が無くなる前にぼくに言った最後の一言が「とうとう子どもを作らなかったね・・・」なのですが、ぼくは一切子孫を残す予定はなく、そこは申し訳なかったな、と考えています。
なお、ぼくの一族には特殊能力を持つものがいて、それは母と母のすぐ下の妹、そしてぼくの3人のみ。
これは人口の3%くらいが持っているとされるものであり、けしてオカルト的なものではなく、定量的に示すことが可能(医学的に明確になっている)。※小学校に上がってすぐ、検査によって判明した
ぼくはその能力に助けられて今まで生きてきたといっても過言ではありませんが、母からすると、その能力を遺さないということが惜しかったのかもしれません(兄はその能力を受け継いでいないので、やはりぼくが子孫を遺さないことについてはいつも残念だと語っている)。
