
| 韓国経済はいま絶好調だというが |
正直、日本車のデザインでは韓国車に勝てないと思った
さて、ウニベルソ フェラーリを訪問するためにやってきた韓国・ソウル旅行記「番外編」。
今回は街中を走るクルマについて述べてみたいと思いますが、ぼくにとって異国の地で楽しみなのが「そこを走るクルマたち」。
各国の趣味趣向や経済情勢がよくあらわれるのがクルマであり、そしてカスタムされているクルマを見たり現地ディーラーを訪問して話を聞いてみたりするのも外国を訪問した際の楽しみの一つとなっているわけですね。
韓国ではこんなクルマが走っている
そこで「韓国ではどんなクルマが走っているのか」を見てみたいと思いますが、全体的な印象としては」キアとヒョンデが圧倒的多数」「セダンが多い」「メルセデス・ベンツとBMWは多いがアウディが少ない」「スーパーカーが多い」「ロールス・ロイスは多いがベントレーは少ない」「意外とポルシェが少ない」「ミニバン、コンパクトカーは非常に少ない」「SUVも結構少ない」「改造車はほぼ皆無」。

つまり日本とも中国とも香港とも中東とも欧州とも異なり、印象的には「シンガポールに近い」といった感じです。

そしてかなり多いのがジェネシス。
正直いうとけっこうこれが格好良く、よく売れていることが頷けるほどのナイスルッキンなクルマです。

現地の人に聞くとジェネシスが登場するまではレクサスがよく売れていたものの、今ではほぼ売れなくなったそうで、そのため街で見るレクサスは非常に少なく、かつ最新モデルも少ないようです。

ジェネシスのSUVも多く、たしかに都市風景に映えるといったイメージ。
なお、全体的には(ジェネシスに限らず)ブラック、メタリックグレー、シルバー、ホワイトといったモノトーンが好まれるようですね。

そしてこんな感じで高級車をルイ・ヴィトンやディオール、グッチ、シャネルなどハイブランドのショップの前に駐車して買い物をするのが韓国(カンナム)流。

バーバリーの前にも高級車がずらり。

なお、レンジローバー、ランドローバー・ディフェンダーの人気は非常に高いという印象。

カルティエの前にはジェネシス。
つまりジェネシスは「それほどまでのポジションを獲得した」と考えて良さそうですね。

シャネルの駐車場にはマイバッハ。
多くのハイブランドが駐車場を持ち、もしくは店舗前の駐車を許可しているようですが、そうやって(高級車で)乗り付けた顧客にはそれなりの対応がなされるものと思われます。

マイバッハはけっこう多く走っていて、ウインドウが「真っ黒」な個体が多いもよう(合法らしい)。

そしてこちらは明洞にて走行するヒョンデ。
結構未来的でインパクトがあり、韓国の人が輸入車ではなくこれを選ぶのは「わかる」という感じ。

リアもインアパクト大。

キアのこのSUVはけっこうたくさん見かけます。

こちらはヒョンデのスポーツブランド「N」バージョン。

けっこうカッコいいと思います。

ちなみに電気自動車はかなり少なく、テスラが少し、そしてヒョンデ・アイオニック5をたまに見かけるくらい(EVはナンバープレートがブルーになる)。

参考までにこれはキアのディーラー。
ここはエルメスなどハイブランドのブティックが立ち並ぶ地域ですが、そんな中でひときわオシャレなのがこの「キア360」で、フェラーリやメルセデス・ベンツなど他ディーラーの店構えに比較しても圧倒的に立派です。

韓国にはスーパーカーも結構多い
そして韓国にはけっこうスーパーカーが走っていて(その反面、スポーツカーやクーペは少ない。現地のお金持ちにとってはポルシェ911あたりだと”安すぎる”ようだ)。
こちらはバーバリー前に駐車したフェラーリF8スパイダーに・・・。

もうひとつF8スパイダー。

フェラーリ・ポルトフィーノ。

ランボルギーニ・ウルス。

そのほかたまにマセラティと・・・。

ポルシェはかなり少数派。
他(プレミアム)ブランドのクルマの価格がどんどん高くなる中でポルシェの価格は今や全体的に安価な部類になっていると捉えることもでき、ポルシェが「価格を上げる」と判断したのもそういった他社とのバランスもあるのかも(韓国では、ポルシェはそれほど高いクルマとは認識されていないようだ)。

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なお、こういった高額なクルマが売れる背景には韓国経済の好調さがあるとされますが、具体的にはなぜ韓国の経済が好調なのかはちょっと謎。
ただ、ヒョンデやLG、サムスンといった韓国企業の存在感が強くなっており、その下請けなどが潤っている可能性も高く、しかし日本の場合は産業の空洞化が発生しているため、日本の大企業が儲かっても「他が儲かることはあまりないのかも」と思ったり。

加えて(機能はともかく)韓国車のデザインレベルは驚くべき領域に達しており、「正直、日本もいろいろ頑張らないとヤバいな・・・」と感じた次第です。
この他の画像はFecebookページのアルバム「韓国・ソウル(2023年6月)|Korea Seoul」に保存中。
韓国を訪問してきた際のダイジェスト動画はこちら
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