マクラーレン720Sが公開に(スペシャルサイトも公開済み)。
MP4-12C、650Sと続く「スーパーシリーズ」の最新モデル、そして650Sの後継となり、V8エンジンをミドシップマウントし後輪を駆動するレイアウトは変わらず。
もちろん出力は車名の通り「720馬力」を発生しますが、排気量は650Sまでの3.8リッターから4リッターに拡大。
マクラーレンによるプレスリリースはこちら
加えてターボチャージャーも新しくなり、エンジンの実に41%が新しい部品に置き換えられている、とのこと。
出力自体はランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテの640馬力、フェラーリ488GTBの670馬力との中間ですが、カーボンモノケージⅡ(これだけで650S比-18キロ)へと発展したモノコックによって重量はウラカン、488GTBよりも軽量に。
ボディサイズは全長4543ミリ、全高1196ミリ、全幅1930ミリ、と公表されています。
追って動画が公開されると思われますが、720Sには「ウエルカム・シークエンス」が備わることが特徴で、ドアミラーの動き、ライティング、エンジンベイのイルミネーション、内装のスイッチ類含めてドライバーを「迎える」動作を行う模様(ドアを開けると例の折りたたみメーターパネルも展開)。
マクラーレンというと「走り一徹」のイメージがありますが、こういったところにコストをかけるのはちょっと意外。
ボディデザインは大幅に変更されていますが、よく見ると650S→570Sといったデザインの変遷が感じられ、720Sでは15%クーリング性能が向上。
ダウンフォースは50%向上、エアフローも15%改善、とされていますね。
室内は視認性も向上しており(これは570Sにおいてもかなり向上させており、マクラーレンが気にしている部分と思われる)、より豪華に。
さらにはルーフ部分から大きくドアが開くようになっていますが、これも乗降性を改善した部分だと思われ、マクラーレンが「日常性」を重視していることもわかります。
デザインはこれまでと大きく変わり、正面から見ると「中央から端へと放射線状に広がってゆくライン」がよくわかりますね。
リアもやはり大きく変わっており、ディフューザーのフィンが小さいのは最近のハイパフォーマンスカーに置ける一つの特徴ですね(フェラーリ488GTB、ランボルギーニ・ウラカンも同じ)。
ヘッドライト形状も大きく変わり、内部構造も変化。
詳細は述べられていませんが、アウディのマトリクスLEDのような光り方をするのかもしれません。
フロントから導入したエアをバンパー横から抜くのも最近のトレンド。
タイヤハウス広報から圧を抜くのも同じですね。
パフォーマンスにおいては0-100キロ加速では2.8秒を達成し、ゼロヨンは10.3秒(最高速度は時速341キロ)。
時速200キロまでの加速は4.6秒で、逆に200キロから0キロまで、つまり停止するまでに要する時間は4.6秒、距離はわずか117メートル。
これは現在の650Sに比べて6メートル短く、P1と同じ制動距離だそうです。
もちろんブレーキディスクはカーボンセラミックで、キャリパーともども軽量かつ強靭なものに変更。
内装はデザイン性が向上し、しかしよりドライバーオリエンテッドに。
すでにアナウンスされた通りドライブモードには「ドリフト・モード」を備えており、このドライブモードを変更することで「プロアクティブシャシーコントロールⅡ」はシフトチェンジ、電制パワーステアリング、ブレーキシステム、ダンパー、アンチロールバーの設定が変更に。
なお「プロアクティブ・シャシー」はマクラーレンのスポーツシリーズ(540C/570S/570GT)には備わらず、これはスーパーシリーズとスポーツシリーズとの大きな差と言えそうです。
こちらがメーターパネルが「閉じた」状態。
必要最低限の情報のみを表示します。
こちらがメーターオープン。
650Sにくらべると左右ウインドウの端から端が格段に広くなり、視界が大きく開けているようですね。
画像を見るとサイドシルの太さは変わらないまでもやや「丸く」なり、足元の高さがかなり下がっている模様。
これによって乗降性が格段に向上しますが、やはりマクラーレンは今回の720Sにおいては日常性を向上させることをテーマの一つに掲げているのかもしれません。
なお日本でもジュネーブと同時に公開され、国内価格は3338万3000円とアナウンスされています。
マクラーレンが650Sの後継モデル「720S(仮)」に採用されるメーターの動画を公開。
なんと「折りたたみ式」を採用しており、折りたたんだ時には必要最小限の情報のみを表示する仕様に。
「フルディスプレイモード」では走行モード他の表示が見えますが、なんとも驚きの装備ですね。
折りたたんだ時は「スリム・ディスプレイ・モード」と呼ばれ、手動もしくはドライブモードに応じた「自動」での作動も可能とされています。
ちょっとびっくりの装備ですが、マクラーレンは「エアブレーキ」といい予想の「先」まで進んでいるように思われ、直接のライバルとも言えるフェラーリもうかうかしていられないのかもしれませんね。
関連投稿:マクラーレンが新型車「720S」のブレーキ性能公開。P1と同じ制動力を保有
マクラーレンが来週開催のジュネーブ・モーターショーでの「720S」発表に向け、更に情報を公開。
カーボン製バスタブシャシー、エンジン、シャシーコントロールに続き今回は「ブレーキ性能」となっています。
あくまでも「走り」に関する情報のみを公開するところがマクラーレンらしいですね。
720Sは200キロまでを7.8秒で加速しますが、逆に200キロから0キロまで、つまり停止するまでに要する時間は4.6秒、距離はわずか117メートル。
これは現在の650Sに比べて6メートル短く、P1と同じ制動距離だそうです。
もちろんブレーキディスクはカーボンセラミックで、キャリパーともども軽量かつ強靭なものに変更。
今回のブレーキのほか、公開されている情報は下記の通り。
加えて今回はテスト風景の動画も公開されています。
・エンジンは4リッターツインターボ、ゼロヨンは10.3秒。オプションでスポーツエキゾーストも用意
・プロアクティブシャシーも進化し、ドリフトモードを装備
・ダウンフォースを50%、エアフローを15%改善
関連投稿:マクラーレンが新型車[720S」のパフォーマンス公開。ゼロヨンは驚愕の10.3秒
マクラーレンは650Sの後継となる新型車[720S」についてその情報を小出しにしていますが、今回はそのエンジンとパフォーマンスについて公開。
これによると0-200キロ加速は7.8秒、ゼロヨンは10.3秒、とのこと(ゼロヨンの速さで定評のあるR35GT-Rで11秒台)。
これを達成する心臓は現行の3.8リッターから排気量拡大された4リッターターボエンジン(M840T)。
マクラーレンのスーパーシリーズ責任者によると、この新型エンジンはパワー、トルク、レスポンスにおいて大幅に向上し、経済性や効率においても同様に向上している、とのこと。
加えてエキゾーストノートも魅力的な音へとチューンされているようで、オプションでスポーツエキゾーストの用意もあるそうです。
なお、今回は出力アップのために排気量を向上させていますが、おそらくは今後「4リッター」を超えるのは難しいと思われ、それは「中国の税制」について、4リッターを超えると多額の税金を課されるために販売価格が高額になり、競争力を失うであろう、というのが理由。
そのため今後は排気量は4リッター以下に抑えながら、ハイブリッド化にて出力並びにパフォーマンスの向上を行ってくるのでは、と考えています。
マクラーレンがジュネーブでデビューする予定の新型車「720S(”P14”として知られる)」に採用されるプロアクティブ・シャシーについて情報を公開。
すでにマクラーレンは第二世代のカーボン製バスタブシャシー「カーボンモノケージⅡ」、リアウイング周りの画像や情報を提供していますが、これに続く形ですね。
※マクラーレン自体はまだ「720S」という名称を用いておらず、「セカンドジェネレーション・スーパーシリーズ」と記載
今回720Sに採用される「プロアクティブ・シャシーⅡ」についてはコンフォート、スポーツ、トラックモード、インディビデュアルを選択することができ、「コーナリング時のグリップとレスポンス、快適性を最適化」する、と公表されています。
おおよそのメーカーは「コンフォート、スポーツ、トラック」に準じたドライブモードを持っていますが、「インディビデュアル(サスペンションやエンジンレスポンスなどを個別設定できる)」はAMGの上位モデルはじめ、最近様々なメーカーで採用しはじめているもの。
なお、このシステムに用いられるセンサーの数は旧来のシステムに加えて+12個となり、より細かい制御が可能に。
ほかの新しい機能としては「ドリフトコントロール」があり、これも最近各社とも取り入れている制御となります。
これまでは電子制御を「ストイックに速く走るため」に使用してきたものの、最近では「いかに楽しく走るか」という方向にシフトしているのでしょうね。
今回もスペックや価格についてのアナウンスはありませんが、これらについては3月のジュネーブ・モーターショーでの正式公開を待つよりなさそうです。
マクラーレンが先日のカーボンモノケージⅡに続き、新型スポーツカー、P14(720S)のティーザー画像第二弾を公開。
リアセクションを拡大したものですが、テールランプ、ウイング、リアフードの一部が確認できます。
ただしこの画像では当然ながら全容がわからず、続報を待つしかなさそうですね。
リアウイングは650S同様に高く持ち上がりエアブレーキとしても機能すると思われますが、そのステーにはカバーが取り付けられているように見えますね。
テールランプはP1や540C/570S同様に細く光る模様。
ダウンフォースを発生すると同時にエアフローを改善するためのダクトがあると言われており、これは先日一部情報が公開されたランボルギーニ・ウラカンと同様の機能を持つものと思われ、今後登場するハイパフォーマンスカーの「標準装備」になるのかもしれません。
加えてマクラーレンはダウンフォースを50%、エアフローを15%改善したと公表しており、ドア側面からラジエターへと風を導く独特の構造が採用されているようですが、これは540C/570S同様のデザインになるのでしょうね。
マクラーレンは同時に3月7日に開幕するジュネーブ・モーターショーで発表されることを認めていますが、ジュネーブではランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテの発表も控えており、今年のジュネーブは例年以上に開幕を楽しみにしています。
マクラーレンがコードネーム「P14」と呼ばれる新型車に採用されるカーボン製モノコック構造、「モノケージⅡ」の情報を公開(本日メルマガにてマクラーレンが一斉送信している)。
これによると重量が軽減されるほか、強度も向上し、重心がより低く、乗り降りもしやすい、とのこと。
マクラーレンはそのカーボンモノコック構造を「メルセデスSLRマクラーレン」にて採用し、その後自社の市販車「マクラーレンMP4-12C」に採用。
その後「570S/540C」にてカーボンモノコックは「カーボンモノセルⅡ」へと発展し、開口部の先端下部、つまり乗降の際に「足の先」を出し入れする部分が8センチ下がるなど日常性を向上させていることがわかりますが、今回更にそれを推し進めてきた、ということになるのだと思います。
これを採用する「P14」は650Sの後継ということになりますが、650Sに比べて乾燥重量で18キロ軽く(1283キロ)、マクラーレンいわく「このセグメントではもっとも軽量な」モデルになる、とのこと。
なお乗り降りだけではなく視界も改善され、キャビンの左右が拡がることで前方の視認性も向上している、としています。
これについても、12C/650Sに比較して新しい「カーボンモノセルⅡ」を持つ570S/540Cでは同様に「Aピラー間の距離」が広くなることで視界を確保しており、この考え方を今回更に進めてきたということになりますね。
画像を見ると、織り目のあるカーボンファイバー(Aピラー付近)に加え、車体下部から後部にかけてはランボルギーニの使用する「フォージド・コンポジット」同様の素材が使用されており、これも(今回触れられていませんが)大きな変更なのかもしれません。
なおマクラーレンは570GTのリアフードにおいてもこの素材を使用していますが、公的にこの素材には触れていないようです。
今回マクラーレンからの情報はカーボンファイバー製の「モノケージⅡ(モノセルという呼称から変更?)」に限られており、車両のスペック等について公表はありませんが、3.8リッターエンジンは720馬力を発生し、この新型車は「720S」という名称が与えられる、という見方が濃厚。
発表は3月のジュネーブ・モーターショーとなり、もちろんそれよりも前にはネット上での情報公開がありそうです(下は予想レンダリング)。