| キーカバーを変更するのは久しぶり。気分が変わっていい感じ |
さて、久しぶりにポルシェ718ケイマンのキーカバーを刷新。
これまでは「イエローとレッドのカバーに対してキー本体の「ブラック」をあわせ”ドイツ国旗カラー”というカラーリングを実現していたわけですが、イタリアやフランス国旗のカラーとは異なり、どうも「ドイツ国旗」というのはあまり馴染みがないためかしっくりこず、しかしほかになにか魅力的な選択肢があったわけでもないためにダラダラとこのカラーを使用し続けていた、というのが実情です。
ポルシェのキーは「着せ替え」が可能
ポルシェのキーは左右が「カバー」になっていて、純正だとここは樹脂そのままのブラック(ぼくのはドイツ国旗カラー/カーボンに交換済み)。
ただしこのパーツはかんたんに取り外すことができ、好きなカラーや素材に交換が可能です。
もちろんポルシェ純正でもカバーが用意されているものの、その金額がけっこう高く(2万円ちょっと)、しかし社外品だと2,000円〜3,000円くらい。
よってぼくは社外品を使用するようにしていますが、今回購入したピンクピッグも社外品。
ちなみに以前にはこういった「グラフィック入り」のキーカバーは存在しなかったのですが、先日ふとアマゾンを見るといくつかのパターンが販売されていて(ポルシェ キーで検索すると出てくる)、あのピンクピッグが登場したということで即買いしています。
キーカーバーの着せ替えについては非常にかんたんで、キーの後ろの方からカバーを外側に引っ張り、そのままパカっと取り外します。
装着するときは逆に前方から取り付けることになりますが、これもただパチンとはめ込めばOK(先っちょの細い部分は割れやすいので要注意)。
そしてこちらが交換した状態。
本来はキーの中央部分までピンクに変更するパーツも交換するようですが、この部分まで交換すると「あまりにピッグ」すぎるために左右部分だけの交換にとどめています。
なお、もうひとつのキーに使用しているのはカーボン製カバー。
これはフェイクではなくリアルカーボンですが、たぶん7,000円くらいだったんじゃないかと記憶しています。
いくつかの自動車メーカーでは、こういった「着せ替え」ができたり、様々なカバーを装着して楽しめるように配慮したキーがありますが、ポルシェのような「質実剛健な」メーカーがこういったキーを採用するのはちょっと驚きではありますね。
ピンクピッグとはなんぞや
そして「ピンクピッグ」ですが、これは1971年のル・マンに参戦したポルシェ917/20を指す名称。
またの名を「雌豚ベルタ」「トリュフハンター」というそうですが、おそらくはピンクピッグという呼称がもっとも一般的かもしれません。
この917/20は「917」と名がつくものの、それまでの917とは異なって「丸っこい」ボディを持っており、いかにも鈍重そうなこのクルマを見たときに(スポンサーの)マルティニが「この豚みたいなクルマにはマルティニカラーやロゴを用いることはまかりならぬ」とポルシェに通達し、例によって皮肉屋のポルシェは917/20に「豚」と誰が見てもわかるカラーリングを施してしまったというのがこの”ピンクピッグ”誕生の真相だとされています。
しかしながらこのカラーは非常に人気があるそうで、ポルシェミュージアムでも917/20は一番人気だといいますし、
ポルシェ純正「ドライバーズ・セレクション」でもピンクピッグTシャツを販売中。
さらには限定にて911用のカーカバーが発売されたり、BBQ用のエプロンもリリースされています。
さらにはル・マン24時間レースにピンクピッグカラーの911RSRを参戦させたことも。
そう考えると、サードパーティーではなくポルシェこそがまっさきにこの「ピンクピッグキーカバー」を発売すべきであったのかもしれませんね。