ジャガーが「外観は1960年代のEタイプのまま」、しかし中身をEVに置き換えたコンセプトカー「Jaguar E-type Zero (ジャガーEタイプ・ゼロ)」を発表。
これまでもポルシェ911、フェラーリ308、シボレー・コルベット、デロリアンなどの中身をEVに置き換えるチューナーや個人はいましたが、まさか「自動車メーカー自らがこういったことを行うとは」という新鮮な驚きがあります。
ジャガーは2020年までに全てのラインアップをエレクトリック化することを発表しましたが、このJaguar E-type Zeroもその意思の表れ。
同時に2040年モデルとして「ジャガー・フューチャー・タイプ(Jaguar Future Type)」、AI内蔵のステアリングホイール「セイヤー(Sayer)」も発表しています。
現段階でジャガーEタイプ・ゼロはジャガー・ランドローバーのクラシックカーのレストア部門「ジャガー・ランドローバー・クラシック」によるコンセプトカーの段階で、6気筒エンジンをそのままモーターに置き換えたもの。
実際に1968年のE-Type(シリーズ1.5)のシャシーを使用しており0-100キロ加速は5.5秒、充電一回あたりの航続可能距離は170キロ、車体重量はオリジナルよりも80キロほど軽くなっている、とのこと。
もしかすると後数十年経てば「ガソリンを購入できない」「ガソリンエンジン車に乗るのが違法」になるかもしれず、現在の自動車メーカーは将来こういった「レストア」を行うことが要求されるようになるのかもしれませんね。
バッテリーやコントロールシステムははこんな感じ。
こちらはインテリア。
充電ソケット。
なお映画においては時折こういった「クラシックな外観を持つ電気自動車」が登場しており、「ルーパー」ではジョー・ゴードン・レヴィットがマツダ・ロードスター(初代NA)のパワートレーンをEVに換装したものをドライブしており、「ガタカ」ではイーサン・ホークがやはりクラシックカーっぽいEV、「タイム」ではジャスティン・ティンバーレイクがジャガーEタイプっぽいEVに乗っていた、と記憶しています(「エリジウム」の日産GT-RもEV化されている?)。