| ただしその対価は小さくはなく、およそ1500万円程度だと言われている |
デビッド・ブラウンはこれまでにもいくつかのミニのレストモッドを発売している
さて、ミニやアストンマーティンのレストモッドを数多くリリースしているデビッド・ブラウン・オートモーティブが最新のレストモッド・プロジェクトとして「ミニ eマスタード」を公開。
これは見ての通り、そしてその名の通り「クラシックミニをピュアEVに改装した」カスタムカーであり、搭載されるのは97馬力を発生するジオニック70エレクトリックモーター(つまりエレクトロモッド)。
ミニ eマスタードの車体重量はわずか630kg
なお、「97馬力」と聞くと非力な印象を持つものの、このミニ eマスタードの車体重量はわずか630kgにとどまっており、0−100km/h加速は8.5秒、最高速度は150km/hを誇ります。
この数字は60年代の初代ミニ・クーパーSよりも速いもので、エレクトリックモーターならではのトルクを活用すれば「街なかでは相当にキビキビ走る」のかもしれません。
搭載されるバッテリーは18.8kWh、WLTPサイクルでの航続距離は(推定)190km。
興味深いことに、この190kmというのは本家ミニより発売されているミニクーパー・エレクトリックよりも長い距離であり、しかし満充電にかかる時間は約3時間(おそらくは急速充電機能を省いている)。
バッテリーサイズが小さいにもかかわらずこれら数値を達成していることはまさに特筆に値しますが、やはりその軽量性が大きく影響しているものと思われ、これに加えて「意図的に抑えられたパフォーマンス」も航続距離を稼ぐのに貢献しているのかも。
ミニ eマスタードの内外装は現代風にアップデートされる
ミニ eマスタードのシルエットがクラシックミニの姿を維持する一方で、そのディティールが現代的になり、かつ加工品質もぐっと向上。
専用にデザインされたボディ同色メッシュグリル、フロントとリアのLED灯火類、プロジェクター式ヘッドライト、12インチアルミホイールが装備されていますが、ホイール含む各パーツはオーナーの指定によってカラー等の変更ができるのだそう。
さらにはモノクロームグレーで仕上げられたハンドエナメルバッジやクローム仕上げのスタイリッシュな砲弾型サイドミラーを装着しており、クロームに見えるパーツの多くはポリッシュ仕上げのアルミニウムだと紹介されています。
インテリアに目を移すとさらに上質な仕上げが目をひき、レザーやその他の高級素材、ファブリックなど、さまざまな素材から自由に(幸運なオーナーが)仕様を選べるとのこと。
ステアリングホイール(ウッドまたはレザー/スエード仕上げから選択可能)の奥には昔ながらのスミス製メーターが顔をのぞかせ、メーターリングはポリッシュ仕上げのアルミニウム。
ペダルやスイッチ類もアルミニウム製で、ベントレーに見られるような上品なローレット加工が施されています。
ダッシュボードのセンターには大きなディスプレイが取り付けられていますが、ここには車両ステータスなどEVに不可欠な情報が表示されるのかもしれません。
シフトノブの代わりにはモードセレクター(やはり高級な仕上がりを持っている)。
そのほかリアシートやルーフライナー、シートベルトもオシャレな仕上がりを持ち・・・。
トランク内張りもフルレザー(まるでロールス・ロイスのようだ)。
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