
| ロールス・ロイスのイメージカラー「パープル」が新色として追加される |
さらには「ローンチコントロール」も装備され、そのパフォーマンスに磨きをかける
さて、ロールス・ロイスが初のEV「スペクター」に”ブラックバッジ”を追加。
この「ブラックバッジ」はロールスロイスが”反逆者”に向けて提供するシリーズで、ダークなディティールをはじめとするスポーティーなルックス、パワーアップを施すという内容を持っており、(カリナンなど)既存ラインアップにおいては非常に高い人気を誇ります。
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ロールスロイスは「スペクターにブラックバッジを設定することは最優先ではない」とコメントしていたが
このスペクターそのものの発表時、ロールス・ロイスは「スペクターにブラックバッジを設定することは最優先ではない」と語っていたものの、それでも今回ブラックバッジを導入したのは「顧客からのリクエストがあまりに強かったから」。
Image:Rolls-Royce
かくして登場した「スペクター・ブラックバッジ」は659馬力(標準仕様は577馬力)という同社史上もっともパワフルなクルマとなり、このほかにはいくつかの新しい要素を導入しています。
そのひとつがEVならではの特性を活かした「専用ドライブモード」で、これは「インフィニティモードとスピリテッドモード」によって構成されています。
Image:Rolls-Royce
「ブラックバッジ」のロゴは無限のシンボルであり、これがステアリングホイールにも表示されることになりますが、これを押すとインフィニティモードに突入し、ドライバーは659馬力をフルに活用できることとなり、より直接的なスロットルレスポンスを得ることができるようになるわけですね。※この体験を最大化すべくデジタルディスプレイは「より鮮やか」に変化する
そしてもうひとつの「スピリテッドモード」は基本的にローンチコントロール機能だと解釈でき、「激しく瞬時の加速のバースト」を提供すると説明されていて、これを有効にするとブーストされた最大トルクが利用可能となり、0-100km/h加速が0.3秒速くなって4.1秒に。
Image:Rolls-Royce
このほか、スペクター・ブラックバッジでは「ステアリングの重さを増し、ロールスタビライゼーションのパラメータを調整してドライバーの手により多くのフィードバックを与えつつ、ボディロールを減少させ、ダンパーをアップグレードして加速と減速時のピッチやダイブを少なくした」とも説明されているため、その巨体にもかかわらず俊敏な動きを実現することは間違いなさそう。
Image:Rolls-Royce
新型ロールス・ロイス・スペクター「ブラックバッジ」は内外装の選択肢が増加
上述の「パフォーマンス」に加え、スペクター・ブラックバッジではその内外装にも特別なタッチが追加されており、新しく追加されたボディカラーがイメージフォトに用いられる「バポー・バイオレット」、そしてさらに新しい「アイスド・ブラック」のコントラストカラー。
Image:Rolls-Royce
加えて「ワフト」コーチラインの選択ができるようになったこと、新デザインの23インチの鍛造アルミホイール(半光沢またはオールブラック仕上げ)が装着されることについてもアナウンスがなされています(ただしこのホイールを選ぶと航続距離が若干減少する)。
そして「ブラックバッジ」の特徴として、ドアハンドル、ウィンドウ周り、バンパーのアクセント、パンテオングリルの周囲、ボンネット上の「スピリット・オブ・エクスタシー」マスコットに至るまで、すべてがブラッククロームにて仕上げられることに。
Image:Rolls-Royce
なお、今回新しく「テイラードパープル、チャールズブルー、シャルトルーズ、フォージイエロー、ターコイズ」を含む10色の発光グリルバックプレートも用意され、これを装着すると一気に夜間の識別性が向上しそうでもありますね。
Image:Rolls-Royce
その他インテリアだと、ダイヤモンド形のカーボンを細い金属糸で織り交ぜた「テクニカルファイバー」、「ビビッド・グレロー」「ネオン・ナイツ」「シアン・ファイア」「ウルトラバイオレット」「シンセウェーブ」なる新しいテーマとカラーを持つデジタルメーター等の装備が紹介されているものの、基本的にいずれのスペクター・ブラックバッジも高度にパーソナライズされた仕様にて納車されると思われるため、それぞれが「これまでに見たことがない」ディティールを持つことになるのかもしれません。
Image:Rolls-Royce
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参照:Rolls-Royce