| アウディは不採算車を容赦なくカット |
アウディTTは現行世代のみで終了すると言われていますが、ひとまずはオープンモデルのTTロードスターが今年限りで販売が打ち切られることに。
今年の「いつ」終了なのかはアナウンスされていないものの、欧州のビジネスイヤーは7月で終了するため、もしかすると「7月にTTロードスターの生産もあわせて終了」するのかもしれません。
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なお、アウディはここ最近、不採算モデルを容赦なくカットしていて寂しい限りですが、「人を切る」よりはよほどマシであり、この状況ではやむをえない、とも思います。
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アウディTTロードスター「ファイナルエディション」登場
なお、初代TTそのものは(まずクーペボディにて)1998年に衝撃的なスタイリングと「小排気量ターボ4WD」という画期的なパッケージングで登場。
その後2016年に二代目へとスイッチしますが、初代、そして二代目ともに東京モーターショーにてワールドプレミアされたという、日本にとっても関連性の深いクルマです。
そして現行TTは2015年に発表されており、TTロードスターについては短い生涯を終えるということになるわけですね。
そして今回発表されたのが「TTロードスター・ファイナルエディション」。
ベースは2リッター4気筒ターボエンジン搭載の「45TFSIクワトロ」。
出力は230PS、トランスミッションは6速デュアルクラッチ、駆動方式はもちろん4WDです。
なお、ボディカラーは1995年に発表されたTTロードスター・コンセプト(下の画像)をイメージした「ナノグレーメタリック」。※TTロードスター・コンセプトに採用されていたのは”ドロミテグレー”
さらにTTロードスター・ファイナルエディションのホイールには、初代TTに採用されていた5本スポークデザインを意識した19インチが与えられています。
アウディTTロードスター「ファイナルエディション」のインテリアはこうなっている
そしてこちらはTTロードスター「ファイナルエディション」のインテリア。
スポーツシート、アームレスト、センターコンソールにはブラウンのモカシンレザーが使用され、コンフォートパッケージ(アウディサイドアシストやリアビューカメラが含まれる)、エアスカーフ、バング&オルフセン製オーディオシステムも装備されています。
なお、シートサイドには「ベースボールステッチ」。
これは初代TTロードスター、2代目TTロードスターにも採用されたものですが、それらには「もっと野球に使用されるグローブっぽい」革紐が用いられ、かつその位置ももっと前の方に。
そのために摩擦で革紐が切れる事が多く、中古車を見にゆくと、このベースボールステッチ採用車のシートのほとんどが「ステッチ切れ」だったことを思い出します。
なお、今回のTTロードスター・ファイナルエディションについては、2018年に設定された「アウディTT 20 years」と共通する装備が多く、しかし異なるのはボディカラー(アローグレー)やブレーキシステム、ステアリングホイールのカラー(こちらはモカシン)といったところ。
TTロードスター・ファイナルエディションの価格は729万円、限定台数は50台に設定されています。
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参照:AUDI