| そのほかは欠点が見当たらないクルマと言っていい |
新型フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ8)のレビューが解禁され、各メディアとも続々とレビューをアップ。
同時に追加にてオフィシャルフォトも大量に公開しています。
いずれのレビューも「べた褒め」に近い内容ですが、もともとゴルフ7も欠点のない車であったので(強いていえば、最大の欠点はフォルクスワーゲンブランドであるということくらい)その進化版たるゴルフ8はさらにいいクルマなのだと思います。
エントリーモデルでこの出来とは恐れ入る
なお、今回のレビュー対象はいずれも1.5リッターTFSIエンジンを積むモデル。
出力は150馬力、トランスミッションは7速DSG。
新型ゴルフのバリエーションは非常に多彩で、1.5リッターエンジンは48Vマイルドハイブリッドと組み合わせられて出力は110/130/150馬力。
2リッターガソリンだとハイブリッド無しで90/110PS、そしてディーゼルエンジンは115/150PS、天然ガスモデルでは130PS。
これに加えてPHEVだと204/245馬力版が存在します、※いずれも欧州仕様
そして今回試乗しているのはいずれも限りなく「ベーシックな」モデルですが、フォルクスワーゲンがこのモデルを貸し出すということは、「ベーシックモデルでも相当に高いレベルにある」ということを示したかったのかもしれません。
ゴルフ8のボディサイズは全長4284ミリ、全幅1789ミリ、全高1456ミリ、ホイールベースは2636ミリ。
ゴルフ7ではそれぞれ4255ミリ、1799ミリ、1452ミリ、2637ミリだったので、全長はゴルフ1から継続して拡大し、全幅は「これまでではじめて」縮小しています。
新しくなった形状のLEDデイタイムランニングランプ。
ヘッドライトはLED採用の「IQ.LIGHT」。
テールランプも「IQ.LIGHT」。
いずれの試乗レビューであっても、まず外観のデザイン、品質には満足ということですが、ボンネットの「支え」が手動(つまり手で持ち上げ、棒で支える)であり、ダンパーを使用していないことに不満を感じるテスターも(これは車格を考えるに当然の不満とも言える)。
走りに関しては俊敏、そして快適と評しており、これもゴルフ7からさらに伸長された美点なのかも。
ゴルフ7はそのソリッド感、ダイレクト感には目を見張るものがありましたが、ゴルフ8ではさらにシャープに研ぎ澄まされているのかもしれませんね。
ゴルフ8のインテリアは飛躍的に進歩
そして外装以上に変わったのがゴルフ8のインテリア。
こんな感じでタッチ式ディスプレイが並び、他メーカーのコンパクトクラスを大きく引き離していると思います(とくに、ルノー・メガーヌは販売に苦労することになると思う)。
ただ、テスターが「がっかり」として挙げているのは「ドアパネル上部が、ソフトタッチ素材ではなく、硬いプラスチックであること」。
フォルクスワーゲンは元来「手に触れる部分」の触感、操作感には非常にこだわるメーカーなので、ここはたしかに「解せない」部分でもありますね。
触感といえばゴルフ7はステアリングホイールに使用されるレザーの「スムーズさ、しっとり感、吸い付き」に優れ、かつウインカーレバーのタッチも上質であり、「これはポルシェが逆立ちしても敵わないな」と思った部分。
ゴルフ8ではさらに気持ちよくなっているものと思われます。
そしてシフターはもはや「指先で操作するスイッチ」に。
ポルシェ含むフォルクスワーゲングループのクルマは徐々にこういった仕様へと変更されていますが、これによってセンターコンソールを広く使えるようになり、レザーも不要になるので環境負荷も低く、なにより先進的なので、ぼくは大歓迎です。
なお、エンジンスターターはめずらしい「四角ボタン」。※はじめて見たかもしれない
ゴルフ8の構造はこうなっている
そしてフォルクスワーゲンはゴルフ8の構造、パッケージングについても公開。
ボディ外寸、室内空間はこんな感じです。
ちなみにぼくは室内空間については気にしたことがなく、カタログによく載っているこういった図についても気にしたことはありません(別に狭くても構わない)。
ドライブトレーンとサスペンション。
鋼板の仕様状況。
ぼくは室内空間の広さより、こういった「骨格」のほうが気になります。
それでは動画を見てみよう
まずはAutogefuhlによるレビュー。
内外装、走りについても事細かに解説していますが、なんせ「50分」という長い動画です。
こちらは30分もののレビュー動画。
走りやインフォテイメントシステムがメイン。
Auto Bildによる12分モノ。
短いですが、要点はしっかり抑えてあります。