| ボディカラーはかつてのレーシングカーに採用されていた「アルディラ・アマリロ」 |
一方で現代的なディティールも見られる魅力的な一台
さて、フェラーリが自社のパーソナリゼーション部門、テーラーメイドにてカスタムしたフェラーリ812コンペティツィオーネを公開。
スピリット、スピード、パワー、モータースポーツレガシーを意識した仕様にて仕上げられているといい、ボディカラーはアルディラ・アマリロ(Ardila Amarillo)と命名されたイエロー。
なお、このボディカラーは過去にいくつかのフェラーリの外装に用いられているようで、こちらは同じくアルディラ・アマリロの外装を持つフェラーリ812スーパーファスト。
インスタグラム上のキャプションを見ていると、「1957 Ferrari 250 Testa Rossa(シャシーナンバー0724)に採用された」とありますが、今回公開された812コンペティツォーネはストライプやインテリアの仕様が異なるため、また別の(過去の)フェラーリのレーシングカーをモチーフとしているのだと思われます。
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このフェラーリ812コンペティツィオーネはこんな仕様を持っている
フェラーリによれば、このフェラーリ812コンペティツィオーネに用いられるリバリー(ストライプ)はレッドと(ブラックに見えるものの)ブルー。
もちろんこれも、今回のカスタムのためにモチーフとした当時のレーシングカーと同じものだと思われます。
シートはブルー、そしてレッドのハーネスつき。
シート表皮はジャージっぽい質感を持っており、ヘッドレストの跳ね馬(プランシングホース)は刺繍にて再現されているようですね。
なお、この「ブルー」のシートもまた、かつてのフェラーリのレーシングカーによく見られたもので、とくに1950年代の車両に多いもよう。
そしてこのフェラーリ812コンペティツォーネのフロントフェンダー上にあるシールドエンブレムもまた、当時のフェラーリのレーシングカー同様「ペイント」にて描かれています(一方、ホイールはブラック、タイヤはピレリのカラーエディションをチョイスするなど現代的なところもある)。
ダッシュボードまわりはブラックレザーにブラックのアルカンターラにカーボンファイバー仕上げ。
ダッシュボード中央にはブルーのラインが入ります。
現在フェラーリは812コンペティツォーネ / 812コンペティツォーネ・アペルタの生産に集中していますが、いずれの個体も非常に高いレベルにてカスタムされており、こういった「過去モチーフ」から、現代風の最新デザインを反映した個体など様々な仕様が見られているようですね。
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