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フェラーリの「ブラックリスト」にはどういった人物が、どういった理由で入っているのか?そしてどうすればVIP認定を受けることができるのか?

フェラーリ・ローマ・スパイダー

| フェラーリは「販売する顧客」を選ぶことでそのブランドイメージを守っている |

フェラーリはクルマを売っているが、それ以上に「ブランドを売っている」

さて、時々話題となる「フェラーリのブラックリスト」。

直近だとジャスティン・ビーバーがブラックリスト入りし、フェラーリの正規ディーラーに対して(フェラーリ本社から)「もし、ジャスティン・ビーバーがフェラーリを買いに来たら、全力で阻止せよ」という通達が出回ったというウワサがネット上を駆け巡ったところですね。

そして「ジャスティン・ビーバーがブラックリスト入り」した理由としては、「フェラーリの意図しない改造を行ったり、クルマを丁寧に扱わないこと」が挙げられており、つまりフェラーリはブランド価値を守るためにジャスティン・ビーバーを「出禁にした」と考えられます。

フェラーリ296GTB
本当?フェラーリが正規ディーラーに対し「ジャスティン・ビーバーがフェラーリを買いに来たら全力で購入を阻止せよ。速やかにお引取り願うように」と通達を出したとのウワサ

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フェラーリは「ブランドを売っている」

なお、モノを買ったり、買ったモノをどうしようが自由ではないかという意見もあるかと思いますが、フェラーリは創業当初から「顧客を選ぶ」ことでそのイメージを極限まで高めており、そのために「フェラーリ=選ばれしものの乗るクルマ」というイメージも(あるいは成功者の象徴でもある)。

実際のところ、フェラーリは宣伝広告活動を行わないので、フェラーリを所有する人、そして実際に街なかで目にするフェラーリが「フェラーリの印象を決める」こととなり、よってフェラーリがそのオーナーを慎重に選び、車両の扱い方まで気にするのは当然のことなのかもしれません(そして、そのブランドイメージを守るためであれば、個人や企業を相手に裁判を起こすことも厭わない)。

ただ、フェラーリのブラックリストに入った人であってもフェラーリを購入することはもちろん可能であり、正規ディーラーからは売ってもらえないかもしれませんが、代理人経由で購入したり、正規ディーラー以外での購入は全く制限がなく、そしてブラックリストの「上位」にランクされていなければ、しぶしぶなからも正規ディーラーにてフェラーリを購入できるという話もあるもよう。

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しかしながら、なんとか正規ディーラーにてフェラーリを購入できる範囲の「ブラックリスト掲載者」であっても限定モデルの購入はまず不可能であり、これは「ブラックリスト入りしていない」通常の顧客であっても限定フェラーリを入手することが極度に困難であるという事実からは容易に想像ができると思います。

ちなみにこういった限定フェラーリについては基本的に「招待制」であり、つまりはフェラーリが「この人は限定フェラーリを所有するのにふさわしい」と認めた人物のみに購入のオファーを送ることになり、オファーを受けなかった人は「どうやっても新車で限定フェラーリを買うことは難しい」と捉えたほうがいいかもしれません。

どういった人々が、どういった理由でフェラーリのブラックリストに入るのか?

そこで気になるのが「どういった理由でフェラーリのブラックリストに入るのか」。

ジャスティン・ビーバーの例は上で述べたとおりですが、その他の例だと自動車評論家として知られるクリス・ハリスが「試乗会に用意されるフェラーリは、高評価を得るために特別にチューンされたものである」と公にコメントして「ブラックリスト」入りに。

そのほかフロイド・メイウェザーJ・ジュニアもブラックリストに入っている一人だといい、エンツォフェラーリ、599、ポルトフィーノ、488GTB等を保有しながらもフェラーリのブラックリストに入っているわけですが、その理由としては「すぐに売却するから」。

フェラーリ

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実際のところ、フロイド・メイウェザー・ジュニアの所有者は、インスタグラムやYoutubeが更新されるたびに入れ替わっており、SNSにて自慢するためだけにフェラーリを購入し、”用済み”になればすぐに売り飛ばすところがフェラーリの意にそぐわないと捉えられていると言われます(フェラーリは購入したクルマを売却しないユーザーを重視するようだ)。

そのほか、自身の製品(スニーカー)を宣伝するためにフェラーリを利用したデザイナー、フィリップ・プレインもフェラーリを敵に回した一人としても知られていますね。

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さらに別の例だと、自身の財産を使い果たし、所有するフェラーリをオークションにかけたニコラス・ケイジ、詐欺師から結婚祝いとしてフェラーリを受け取ったとされるキム・カーダシアン、フェラーリに奇妙なラッピングを施したDJ、deadmau5(デッドマウス)など。

フェラーリ

ただ、いずれのケースも「一般人では問題とならないような」内容だと考えられるものの、有名人であるばかりに問題視されたと考えてよく、となるとフェラーリのブラックリスト入りには「一律のモノサシ」があるわけではなく、その所業とその人の持つ影響力によってそれぞれ個別に判断されるということになるのかも。

逆に「フェラーリからVIP認定を受ける」にはどうすればよいのかというと、一般に聞く範囲では「フェラーリの各モデルを購入し続ける」「転売しない」「長期間保有し続け、増車し続ける」「V12モデルを買う」といった例が挙げられ、VIP認定を受けると「おのずと」フェラーリから限定モデル購入の打診がやってくると言われます。

ただ、その例外もあり、フェラーリが「その人物にはフェラーリを乗って欲しい」と考えた場合、その人物のフェラーリ購入歴の有無に関わらず限定モデルの購入オファーがなされる場合があり(過去にはフェラーリ購入経験のないNFL選手が488ピスタの購入オファーを受けている)、そのほかだと暴言を吐くこと、そして一人で最も多くのミシュランの星を獲得したことで知られるシェフ、ゴードン・ラムゼイがフェラーリ812tdfやラ・フェラーリ・アペルタの購入権を与えられたことが報じられていますね。

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参照:CARBUZZ

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