| これだけの技術力でプロテクションフィルムを貼れるショップはそうそうない |
さて、これまでにもマクラーレン・セナ、ランボルギーニ・ヴェネーノといったハイパーカーたちのディティーリングを公開してきたロンドン拠点のトパーズ・ディティーリングですが、今回は珍しく、クラシックカーであるランボルギーニ・ミウラSVの洗車と磨き、そしてプロテクションフィルム施工の様子を公開しています。
今回動画に登場するのはこれまた珍しいライトブルー(ロビンズエッグ・ブルー)にペイントされた個体で、サイドシルとホイールはシルバー仕上げ。
ミウラ「SV」は通常モデルの345馬力に比較して高出力な380馬力仕様のV12エンジンを持ち、ワイドフェンダーそしてワイドなタイヤ/ホイールを持つことが特徴です。
ランボルギーニ・ミウラSVはこうやって洗う
まずはミウラSVの洗車から。
いつものようにスノーフォーム(泡)を吹き付け、これによってダストを浮き上がらせます。
これによって、塗装を傷つけずに洗車を行えるようですね。
そしてまずはそのままダストを洗い流し。
その後にまた泡を吹き付けて洗車を行いますが、ここで使用するのはウール100%のミトン。
ぼくは以前、洗車にミトンを使用していた時期があるのですが、どうもいい品質のモノが手に入らず、むしろ塗装表面を傷める結果となったため、現在洗車に使用するのはマイクロファイバー。
ちなみに「品質の良いミトン」も手に入らないわけではないのですが、異常に高価であり、中にダストが入るとそれを取り出すのが難しく、結果的にすぐ廃棄せざるを得なくなるので、かなりコストが高くつく、と考えています(よって、こういった高級ディティーリングショップでしか使用されないのも納得)。
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細かいところは馬毛ブラシにて汚れをかき出し。
パネルやモールの隙間にもこのブラシを使用するようですね。
そして温水、かつフィルターで濾過した水で洗い流し。
それでも取れない汚れは粘土にて除去。
洗車が終わったら次はポリッシュ
ここでようやく「磨き」をかけることができるようになりますが、磨く前にはマスキング。
ケミカルがついたら取れない場合や、不要に磨いてしまってマット仕上げのパーツが「テカる」場合があり、それを避けるためです。
とにかく丁寧にマスキング。
せっかく汚れをかき出したのに再度ケミカルが入り込んでしまうと元も子もないため、ここは念には念を入れて。
そのあとはひたすらポリッシュ。
ポリッシャー先端の布はマイクロファイバーを使用する、とのこと。
デリケートな部分は小さなスポンジを使用。
ここからようやくプロテクションフィルム施工
ボディ表面処理が終わり、ようやくプロテクションフィルムを貼ることができる段階に。
トパーズ・ディティーリングが使用するフィルムは特別製で、通常のフィルムより大きくカットされたもの。
もちろんこれはパネルの内側にまでフィルムを巻き込み、フィルムを貼ったとわからないようにするためですね。
スキージーを使用して丁寧に貼り込み。
あらゆるパネルの内側にまでフィルムを巻き込みます。
その後はフィルムが浮いてこないように熱処理を加えてフィルムを定着させるのも忘れずに。
ランボルギーニ・ミウラは非常に希少なクルマであり、預けるオーナー側もつねに「大丈夫か」と心配になるのは間違いなく、しかしこういった経験豊富なショップが(クルマを持って行ける範囲に)存在するのはオーナーにとって幸いだと思われます。
ぼくは常々「プロテクションフィルムを貼るか」とは考えているものの、何件か見に行った中では満足の行く仕上がりを見せてくれるところがなく、いまだ「未施工」。
どうしても「貼った」とわかる境界線やフィルムの浮きが気になるということですが、もうちょっとショップを探してみようと思います。
それにしてもこのミウラSVの美しさにはため息が出るばかりですね。
VIA: Topaz Detailing - YouTube