
| ランボルギーニ・テメラリオGT3は市販車と同時に設計されていると考えてよく、高いメンテナンス性とともに優れたコストパフォーマンスを持っていると思われる |
レギュレーションに沿って「後輪駆動化」がなされるはずであり、市販車へのフィードバックにも期待
さて、ランボルギーニはオーナー向けの機関誌「ランボルギーニマガジン」巻末にてニューモデルのティーザー画像を掲載するのがその通例となっていますが、今回はランボルギーニマガジンにて「テメラリオGT3」の予告がなされているとして話題に。
ランボルギーニの新世代プラグインハイブリッド スーパースポーツ「テメラリオ」が世界に姿を現してからもうすぐ1年が経過しますが、かつてのウラカン同様、テメラリオもGT3カテゴリに対応するレーシングカーとしてカスタマーチームに提供され、世界中のレースシリーズにてそのプレゼンスを高めることとなりそうです。
「超高回転」ツインターボV8ハイブリッドがパフォーマンスを約束
このランボルギーニ・テメラリオGT3の初陣は2026年のデイトナ24時間レースだと思われ、GT3仕様のテメラリオは市販車と同じく4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載するものの、GT3のレギュレーションに準拠するため「3基のエレクトリックモーターを含むハイブリッドシステムは非搭載」となる見込み。
出力も制限され純粋な内燃エンジン(ICE)のパフォーマンスのみで戦うことになりそうですが、ランボルギーニは(ウラカン同様)もちろんGT3参戦を想定しテメラリオを設計しているはずなので(ガヤルド時代までは市販車を後にレーシングカーへとコンバートしていたが、ウラカン世代からは市販車とレーシングカーが同時に設計され、工場の同じラインで生産されている)十分な戦闘力を発揮できることは間違いないものと思われます。※そしてこれはカスタマーチームにとっても「(レーシングカーバージョン専用の設計やパーツが少ないので)維持や整備が容易」であるということを意味している
そしてちょっと気になるのは、「このGT3参戦用車両をベースとした「後輪駆動」テメラリオが登場するのかどうか」で、そこまでハードコアではなくとも、ウラカンEVO RWDのようなシンプルな後輪駆動ベースのテメラリオが発売されれば非常に魅力的な存在となりそうですね。
そしてウラカンGT3に話を戻すと、GT3仕様ならではの軽量ボディと空力パッケージが与えられ、GT3レギュレーションに則り、パワートレーン以外だと以下のよう変更が与えられることとなりそうです。
- 大型の可変式リアウイング
- 専用設計のフロントスプリッター
- アグレッシブなリアディフューザー
- ロールケージ付きのスパルタンなインテリア
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