| これでロードスター以外のラインナップはすべて「世界共通」の名称に |
マツダがデミオ改め「マツダ2」を発表(本日より受注を開始し、発売は9月12日)。
マツダは各モデルの名称について、アクセラを「マツダ3」へ、アテンザを「マツダ6」へと改めており、今回の「マツダ2」もそれに従ったということに。
これは「世界中で名称を統一する」という意図だと語られていますが、ぼくとしては「過去と決別し、これからは新しい車種として、新しい中古相場を形成し、値引きしなくても売れる状況を作る」ためだと考えています。
なお、今回の新型マツダ2の登場にて、「国内専用の名称を持つ」のは”ロードスター””ロードスターRF”だけだということに。
マツダはプレミアムブランド化を目指す
マツダは今後「プレミアムブランド化」を目指していますが、その方向性の通り、外観にはクロームパーツが使用され高級感のある仕上がりに。
なお、マツダによると、新型マツダ2のコンセプトは下記の通り。
「MAZDA2」は、「日常を豊かにする上質なパーソナルカー」をコンセプトに、普段の生活の中でお客さまが感じる“質感”にこだわったマツダブランドへの入り口を担うクルマです。デザイン、クラフトマンシップといった“見て、触れて感じる質感”の領域に加えて、操縦安定性、乗り心地、静粛性といったクルマの基本的な部分である“乗って、運転して感じる質感”の領域にもこだわって造り込みました。
グレードとしては、ガソリンエンジンだと「15S」「15S PROACTIVE」「15S PROACTIVE S Package」「15S L Package」が揃い、それぞれに2WD(FF)と4WDとが選択でき、トランスミッションは6MTと6ATが選択可能。
なお、エンジンはSKYACTIV-G 1.5、出力は110馬力。
ボディサイズは全長4,065ミリ、全幅1,695ミリ、全高は1,500〜1,550ミリ、車体重量は1,020〜1,250キロ。
ラインアップ中、最も安価なマツダ2は「15S 2WD」の1,544,000円(6MT/6ATとも価格は同じ)、もっとも高価なのは15S L Package 4WD(6EC-AT)の2,257,200円という価格設定です。
なお、トヨタ・ヴィッツは1,181,520円〜、ホンダ・フィットは1,428,840円〜、日産ノートは1,421,280円〜という設定となっており、ライバルと比べるとマツダ2の価格設定は「ちょっと高め」。
ディーゼルエンジン搭載モデルでは「XD PROACTIVE」「XD PROACTIVE S Package」「XD L Pacage」の3つ。
エンジンはSKYACTIV-D 1.5、出力は105PSとなります。
マツダ2の詳細はこうなっている
マツダ2に用意されるボディカラーは「スノーフレイクホワイトパールマイカ」「 ジェットブラックマイカ エターナルブルーマイカ 」「ディープクリムゾンマイカ 」「マシーングレープレミアムメタリック 」「ソウルレッドクリスタルメタリック」「 ディープクリスタルブルーマイカ」「 チタニウムフラッシュマイカ 」「ソニックシルバーメタリック 」「セラミックメタリック 」の10色。
全体的なデザインはほかのマツダ車とよく似たディティールを持っており、大きなフロントグリルに細長いヘッドライト、ウイング上のメッキパーツは「マツダらしい」部分ですね。
ただ、他のマツダ車とは異なるのはフェンダーやサイドに「プレスライン」が明確に見られること。
最近のマツダは「面」で”移ろいゆく光”を表現するため、マツダ3ではプレスラインを設けていませんが、このマツダ2ではそれと異なる手法を採用しているということになります。
そのほか、マツダ2の特徴は下記のように紹介。
ホイールに高輝度塗装を採用するあたり、完全に「クラスを超えた」装備を持つと言えますね。
- ワイド感、安定感、エレガントさを追求し、彫りの深い造形表現で上質感を高めたエクステリアデザイン - 高輝度塗装で質感を高めた16インチアルミホイール 滑らかな車の動きと快適な乗り心地を実現した新サスペンションシステム - クルマとの一体感が高まり、運転のしやすさを実現する、頭がぶれにくい新構造のフロントシート - 高速走行時の車両の挙動をより安定させるため、「G-ベクタリング コントロール プラス(GVC プラス)」を採用 - 実用燃費を改善するi-ELOOP(減速エネルギー回収システム)をディーゼルエンジンに加えガソリンエンジンにも展開 - 「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)[全車速追従機能付]*停車保持機能なし」(AT車)を設定*4 - 「レーンキープアシストシステム(LAS)」を設定*4 - 夜間のより早い危険認知を追求し、左右20ブロックに分割したLEDを個別に点・消灯する「アダプティブLEDヘッドライト(ALH)」を設定 |
マツダ2のインテリアはこうなっている
そしてマツダ2はインテリアにも「プレミアム感」を発揮し、その最大の特徴として「静粛性」を掲げています。
これはマツダ3でも同様ですが、マツダは内外装のみならず、その「乗り味」についても上質さを求めたということになりますね。
インテリアについての特徴は下記の通り。
- 上質さと遊び心を両立したインテリアデザイン/カラーコーディネーション - きめ細かな対策を施し、会話のしやすい空間を実現した静粛性 - 「運転席6Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能(シート位置/アクティブ・ドライビング・ディスプレイ)」を設定 - 自動防眩ルームミラーを設定*7 - マツダ コネクトをApple Carplay、Android Auto™に対応 |
なお、今回の「マツダ2」の発表に先立ち、”デミオ”は6月末日をもって生産終了したとアナウンスされており、マツダのコンパクトカーはここから新しい時代へ突入した、ということになりそうです。
ライバルに比較すると高めの価格設定ではあるものの、それに見合うだけの装備や仕上げを持っており、どこまで強みを発揮できるのかは注目したいところですね。
VIA:MAZDA