| 車体の主要構造パーツはすべてカーボン製 |
ドゥカティが限定生産(500台)となる新型スーパーバイク、スーパーレッジェーラV4を発表。
べースとなるのはパニガーレV4ですが、エンジンは1,103cc V4から998cc V4へとスイッチし、出力は224馬力(サーキット走行専用のアクラポヴィッチ製チタンエキゾーストを装着すると234馬力にまでパワーアップ)。
さらにはスイングアームの延長、”バイプレーン・ウイング”採用によるダウンフォースの増強(時速270km時で+20kg)、エンジンはじめ各コンポーネントの軽量化によって、パニガーレV4比で-16kgとなる159kg(車体重量)を達成しています。
現在ドゥカティはランボルギーニが所有する
なお、パニガーレV4はフレーム、サブフレーム、ホイールやスイングアームなど主要コンポーネントをカーボンファイバーで構成する「世界初の」量産バイク。
今回のスーパーレッジェーラV4は159kgに抑えられているというだけでも十分に驚異的ではあるもの、オプションのレーシングキットを装着さればさらに152.2kgまで重量を落とすことが可能だとされています。
ちなみにドゥカティの株式の多くはランボルギーニによって所有されているとされますが、ランボルギーニ、そしてドゥカティともに同じボローニャにて創業したという共通点も。
そして現代においてランボルギーニは「カーボンファイバー」による軽量性を追加していることでも知られ、その技術がこのスーパーレッジェーラV4にも生かされていると考えて良さそう。
なお「スーパーレッジェーラ」という呼称について、ランボルギーニは「ガヤルド」時代にこれを使用していて、やはり今回の「スーパーレッジェーラV4」同様に軽量化されたスパルタンモデルであったことを思い出します(ただ、元来のスーパーレッジェーラはイタリアのカロッツェリア・トゥーリングが持っていた軽量車体構造”スーペルレッジェーラ”に由来する)。
ランボルギーニとドゥカティは公式イベントを共催するなど密接な関係も報じられているものの、なかなか「お互いのコラボモデル」は登場しておらず、しかしどこかで発売してくれれば大きな話題を呼べるかもしれませんね。
それはさておき、今回新たに追加された「バイプレーン・ウイング」は、カウルサイド部に装着されたウイングのうち「下」のほう。
エンドプレートはF1マシンに装着されるエアロパーツのようなデザインを持っていて、カワサキ Ninja H2Rが発売されたときにも思いましたが、「ついにバイクにもダウンフォースを発生させるエアロパーツが重要視される時代になった」ということを改めて実感させられます。
そのほかの変更点としてはドゥカティ・クイックシフト(DQS)、ドゥカティ・トラクションコントロール(DTC)がEVO2世代へと進化したこと、チタン製ショックアブソーバーが備わること。
なお、購入者特典として、ダイネーゼ製エアバッグ内蔵プレミアム・レザースーツそしてアライ製カーボンヘルメットの「購入権」が与えられる模様。
車両本体価格含め、これら特典の価格については未公開ではあるものの、納車自体は6月から行われる、とアナウンスされています。