ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4のドアミラーをカーボン製に変更
ランボルギーニ・ガヤルドMY09以降のミラーは欧州?の規制かなにかの影響でサイズが大きくなっており、MY09までのミラー形状とは異なります。
数値で言えば高さ最大部分がそれまでの89.3から98.6ミリへ、横の最大部分が171.3から187.9ミリへと拡大。
ちょうどポルシェもこの時期に同じくドアミラーが大型化されており、911カレラ(997)やボクスター、ケイマン(987)のミラーも大きくなりましたね。
カーボンミラー自体はイギリスから取り寄せ
ガヤルドの場合は、パっと見たときの形状がさほど変わっていないので、ほとんどの人は気付きませんが、オーナーの目からすると「かなり大型化」されていることがわかります。
ただし、大型化といっても、ミラーハウジングの上半分を大きくして前後に長く取っているので、かえって今までよりもデザイン的整合性が取れ、ランボルギーニらしい風貌になったと言えるかもしれません。
ドアミラーについて、ぼくはけっこうこだわりを持っているのですが、「前後の長さが短い」ドアミラーはあまりスタイリッシュではない、と考えています。
前後の長さが短い、つまり「平べったい」ミラーはしゃもじのようでちょっと、と思うのですね。
なので、前後に長いガヤルドの新型ドアミラーには興味があったのですが、価格のこともあり、なかなか手が出ませんでした。
しかし今回、ふとした縁でイギリスよりドアミラーを格安で入手する機会があり、そして交換することになったわけですが、これはなかなか印象が変わります。
色が白から黒(カーボン)になった、ということもありますが、ドアミラーをブラックアウトすることで(見た目の重心が下がって)よりガヤルドの低さが目立つようになった感じです。
なお、こちらは交換前。
先日サイドにカーボン製のウイングを追加たところなので、今回のカーボン製ミラーの追加により、ルックスとしては「ガヤルドLP550-2トリコローレ」のストライプが無い状態、もしくは「ガヤルドLP550-2ジャパン・リミテッド・エディション」に近いものになっています。
トリコローレとのほかの(外観上の)相違点はフロントバンパー内のエアインテークがブラックアウトされていないこと、同じくフロントバンパーのセンタースプリッタの色が黒、というところですね。
ジャパン・リミテッド・エディションとの相違はやはりフロントバンパー内のブラックアウト、そしてサイドステップのマットブラックの塗り分けが無いこと。
適合確認しないままミラーを購入したので不安だらけの取り付け作業に
なお、ドアミラーの交換をお願いしたのはいつもお世話になっているリバイズさん。
ドアミラーそのものはイギリスからの購入ですが、適合の可不可には「綱渡り」的な要素があり、実際の取り付けにはリバイズさんに苦労をかけてしまった部分も。
どのような苦労かというと、ぼくのガヤルドは2009年モデルで、今回入手したミラーは2012年モデルのもの(UK/香港仕様のトリコローレ用)。
まず年式が違うということで、
1.ミラーハウジングの形状が物理的に違うために取り付け方法が異なるのではないか、
2.カプラーの形状がこの3年の間に変更されているのではないか、
3.カプラーがハマっても電動ミラー調整など動作しないのではないか(アウディ/BMWでは良くある)、
4.そもそも これはUK/香港つまり右ハンドル用なので、ミラーハウジングの形状や角度、ミラー調整範囲が(ぼくの左ハンドル用とは)異なるのではないか、
という懸念がまず存在し、それらはすべて「やってみないとわからない」内容だったのですね。
購入元も(イギリスの)ランボルギーニディーラーですので、事前に1~3は確認し、取り付けができることを調査していたのですが、それでも完全に不安を払拭できるものではありません。
自動車業界における3年は大きいですし、ましてや欧州の自動車メーカーは毎年細かな改良を施したり、そもそも年間契約でサプライヤから部品を購入しているので、モデルイヤーが異なれば仕様がぜんぜん違う、というケースは「普通」だからです。
ですがガヤルドの場合は生産量が少ない車ですし、そうそう仕様変更するような車ではないだろう、という(なかば自分を無理やり納得させるような)理由付けで、半ば勢いにてカーボンミラーを入手してきたのですね。
なお完全に不安を払拭できない原因としては、ランボルギーニは仕様変更をしないとしても、その部品を供給しているサプライヤはアウディと共通ですので、アウディ側が 仕様変更を行う可能性があり、そしてカプラーにはしっかり「Audi」の刻印があるため、「万が一」という可能性があるため。
最大の懸念は、ぼくの確認ミスですが「右/左ハンドル」でのミラー形状、電動ユニットの違いなどを確認しなかったことで(すっかりUK/香港は右ハンドル仕様ということを失念していた)、これがもしアウトだと、せっかくドアパネルを外し、もとのミラーを外し、新しいミラーを取り付け、さあ調整、というところでこの問題が露見するわけで、そうなると精神含むダメージがそうとうに大きいわけです。
これについても、ランボルギーニは少量生産のメーカーで通行区分(仕様地)によって細かく仕様を変えるようなことはしないだろうし、CADデータを反転さ せてサクっと左右ミラーを設計しているだろう(コストダウンというよりは、販売台数と車の使われ方を考えると、そこまで細かく仕様を変えるのは無駄とも言える)と自分を強引に納得させ、リバイズさんに取り付けをお願いしました。
結論から言うと(実際は多少の問題がありましたが)1~4の懸念はすべてクリア、現在は問題なく使用できています。
ガヤルドの場合、左右のミラーハウジングの形状は同じで、中の電動ミラー調整ユニットも右ハンドル/左ハンドルで共通のようですね。
(もしかすると微細な違いがあるかもしれませんが、使用上問題はなく、調整後のミラー角度にも異常はない)
簡単にはゆかないだろう、という作業についてもリバイズさんはいつも快く引き受けてくださり、そして必ず期待以上の仕事をしてくれるので、非常に感謝しています。
カーボンミラーの印象ですが、予期していた以上のインパクトがあり、かなり車の雰囲気が変わります。
正面から見るとミラーがボディ同色ではなくなった分「ワイド感」は減りますが(ガヤルドのミラーは大きいので、ミラーまでボディの一部に見え、そのためミラーがボディ同色だとかなり幅広に見える)、全体的な印象はこちらのほうがずっと良い、と考えています。