| 発売後すぐに完売となった「ゴリラ」に待望のニューモデルが登場 |
あの「スポーツカーへのオマージュ」「オーデマピゲ出身者設立」ということで一気に広く知られることになった腕時計「ゴリラ(Gorilla)」にニューモデルが登場。
これまでも第一弾コレクション「ファストバック」としてアストンマーティン・ヴァンテージやAMRに採用されるグリーンををテーマにしたモデル「アシッドグリーン」や、ポルシェ911っぽい「RS WHITE」といったモデルを発売。
カミネ、ISHIDA、アイアイイスズといった老舗での取り扱いもあり、入荷後一瞬にして完売してしまったニューカマーでもありますね。
今回発売されたのは「ファストバックGTコレクション」
第二弾として発売されたのは限定シリーズの「ファストバックGT」コレクション。
第一弾の「ファストバック」シリーズの138,240円に比較して倍以上の価格設定ですが、内容を見ると「それだけのことはあるな」と唸らされる作りです。
ファストバックGTコレクションは2つのモデルで構成され、まずは「バンディット(BANDIT)」。
その名から想像できる通り、「トランザム7000」に登場したポンティアック・ファイヤーバードの「ブラックとゴールド」を腕時計上で再現したもの。
ケースそのものは「ファストバック」同様に多層仕上げのフォージド・カーボンにアノダイズド仕上げのアルミニウム採用とこれまたスポーツカーと関連性が深く、クルマ好きを刺激する素材のセレクトとデザインを持っています。
なお、ベゼルは「スクラッチ耐性で鏡面仕上げされたブラックセラミックベゼル」とのことで、これはオーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフでも採用されている素材と加工ですね。
ダイアルの一部はスケルトン構造を採用し、ムーブメントが見えるのもの感涙モノ。
そしてインデックスは立体、ダイアルは「多層」仕上げで、すり鉢状のインナーベゼル、ブラシ仕上げのインデックスも「さすがオーデマピゲ出身者のデザイン」といったところで、クルマ好きだけではなく腕時計好きにもたまらない仕上げ。
なお、ベルトもブラックとゴールドという凝った仕様となっています。
フォードGTをイメージしたガルフカラー採用の「ミラージュ」も
そしてこちらは1968年のル・マン24時間レースで優勝したフォードGTをイメージしたガルフカラーを採用した「ミラージュ(MIRAGE)」。
こちらのケースはバンディットと同じカーボンでも「チェッカー柄」を採用していてかなり特別感のある仕上げですね(側面はマーブル調のフォージドコンポジット・カーボン)。
ケースバックは「バンディット」ともどもチタンとサファイアクリスタルの「スケルトン」。
ムーブメントはMiyota製キャリバー90S5で、これは正直「価格に見合わない」セレクトですが、この腕時計の価値はムーブメントではなくケースやベルト、そしてコンセプトにある、と言えそうです。
ちなみにローターは「特注」とのこと。
リューズもチタン製を採用していて、これも特別感のある仕様ですね。
腕時計ブランド「ゴリラ」とは?
オーデマ ピゲにてチーフ・アーティスティック・オフィサーを務めたオクタヴィオ・ガルシア氏、そしてやはりオーデマピゲにてシニアデザイナーとして活躍したルーカス・ゴップ氏の二人が設立したブランド。
第一弾「ファストバック・コレクション」は138,240円、第二弾の「ファストバックGTコレクション」は278,640円、とそれなりの価格。
ニューブランドとしてはけっこう強気な値付けですが、すでに完売しているところを見るに、価格以上の価値があると考えて良いのかもしれません。
正直、”かなり欲しい”とは思うものの、いざ買ってしまうとおそらく売るときに相当苦労しそうな腕時計でもあり、なかなか手を出せずにいますが、実際に目にすると「これちょうだい」と言ってしまいそうな腕時計でもありますね。
ゴリラは「POWER」「PERFORMANCE」「RARITY」の三つを掲げて活動しており、それぞれの思想はウエブサイトによると下記の通り。
POWER
車と時計の相通ずる情熱、過激すぎないギリギリの極限美、高級時計デザインの血統をしっかりと引き継ぎつつ。PERFORMANCE
最先端の素材を使った究極な組み合わせ。腕に着けられるため、人に見られるために綿密に計算された設計。一度着けたら虜になる時計。RARITY
無難な時計を求めている方のためのブランドではないと断言。
コンセプト:「創造的破壊型」時計つくり。
ターゲット:常に新しいモノを創り出すことに悦びを求めている方。
VIA:Gorilla Watch