ランボルギーニは現在「アヴェンタドール」「ウラカン」ともに好調に販売が推移しており、さらにSUVの「ウルス」がここに加わる予定。
これによって販売を「倍増」させる計画があるものの、さらなる新型車が開発中、とのウワサ。
これはAutomobile Magazineが報じたもので、ウラカンは「最大7つ」のバリエーションにまで拡大する、とのこと。
これは「駆動方式」ではなくボディ形状や用途で区別したもので、「クーペ」「バルケッタ(現行のスパイダーのこと?)」「スピードスター」「SUV」「スーパーレッジェーラ」「タルガ」「GT3ストラダーレ」、だとしています。
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「スピードスター」は最近アストンマーティンが「ヴァンキッシュ・ザガート・スピードスター」を発売しており(ランボルギーニだと”コンセプトS”がこれに該当)、スポーツカーメーカーにとって「スピードスター」はそのコア・バリューを強化する手段の一つだと考えられます。
よってこれは「現実的」な選択肢でもあり、よりランボルギーニのエクストリームさを際立たせることになるのかもしれません。
ほとんどのスーパーカーオーナーは「雨天時に」車を出すことはなく、駐車するにしても「そのへんに」置き去りにするわけではなく、実用性を気にする人はほとんどいないと思われるため、であれば「よりカッコイイ」スピードスターのほうが(所有するには)いいんじゃないか、と思うことも(ぼくは実際にそう思う)。
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ここでやはり気になるのは「SUV」。
暫定でウラカン「サファリ」と表現されていますが、これは「車高調整式サスペンション」「オフローダーっぽいガードやクラディング装備」「リアアクスルステアリング」装備とされ、かなりワイルドなルックスとなる模様(発売されれば、ですが)。
おそらくこういったモデルをお好む人も多いと思われ、とくに中国やロシア、中東では人気が出るかもしれません(もちろんアメリカでも)。
アウディは実際にこういったモデルに強い興味を示しており、過去にも「アウディ・ナヌーク・コンセプト」、グループの保有するデザインカンパニー「ジウジアーロ」も”パルクール”としてガヤルド/R8をベースとしたスーパー”クロスオーバー”を発表しており、もしかすると「スピードスター」より現実味があるかもしれませんね。
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ほか、ウラカンについては2021年に「新型」に切り替わる予定で、これはポルシェ製V8ツインターボを搭載し、ベースグレードで650馬力、ハードコアモデルでは900馬力を発生する、とも。
そしてウラカン以外だと「アヴェンタドール後継」モデル。
時期的にも開発にかかっていると思われ、おそらく2020年あたりに登場するのでは、というウワサ。
現段階では7リッターV12エンジンを搭載し800馬力を発生するのではと言われ、しかしハイブリッド搭載なのかどうかは不明(2020年であれば、まだギリでガソリンエンジンオンリーで通せるかも)。
ただ、ポルシェ同様に「トップレンジ」にはハイブリッドシステム搭載の「1000馬力」モデルが追加されると言われており、「V8+プラグインハイブリッド」版もアヴェンタドール後継には用意されるかもしれない、と報じられています。
そのほかランボルギーニについては「4座スーパーカー」の話も絶えず出ており、これも「いつか」のタイミングで登場するかもしれませんね。
マクラーレンが570Sを投入し、フェラーリもエントリーモデルを投入かと言われる中、ランボルギーニではその可能性についてステファン・ヴィンケルマンCEOが否定した模様。
ランボルギーニとしては、競争の激しい20万ドル以下のセグメントに「ウラカンの下」に位置するモデルを投入する意向はない、としながらも「将来的には手頃な派生モデルの投入もあり得る」と発言しているようです。
これが新モデルを意味するのか、ウラカンの派生モデルを意味するのかわかりませんが、たとえばマクラーレンが「570Sと650S」とモデルを分けて展開するのに対し、ランボルギーニは「ウラカンの2WDモデルからウラカンのハードコアモデルまで」と同じモデルにおいて、1000万円以上の価格差をもって展開する可能性はありそうです。
よって、もしかするとウラカンの2WDモデルは装備を変更して、ぐっと価格を下げてくる可能性があるかもしれません。
そうなると4WDの通常モデル(今だとLP610-4)の存在意義が曖昧になるので、そこは価値を損なわないようにはしてほしいところです。
なお、ウルスについては未だ生産の承認が下りていないこと、アステリオンについてはコンセプトモデルに留まることにも触れており、ウルスについてはちょっと残念ですね。