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もしランボルギーニ・カウンタックが今蘇ったら?「カウンタック50」がCGで再現され、過去と現在、未来の橋渡しを表現

2021/07/23

もしランボルギーニ・カウンタックが今蘇ったら?「カウンタック50」がCGで再現され、過去と現在、未来の橋渡しを表現

| ランボルギーニ・カウンタックのデザインは自動車史上「もっとも影響力が強い」とボクは考えている |

ランボルギーニ・カウンタックの登場は1971年3月11日、午前10時

ランボルギーニ・カウンタックは今年で50周年を迎え、ランボルギーニ自身から様々なコンテンツが配信されていますが、今回は「ARC Design」より”カウンタック50”と題された一連のレンダリングが公開。

これらは「カウンタックが現代に蘇ったら」というコンセプトのもとに作成されていると思われますが、見たところでは市販モデルのカウンタックというよりも、コンセプトカーとして登場した「カウンタックLP500(下の画像)」をモチーフにしているように思えます。

ランボルギーニ・カウンタックは今年で50歳!1971年3月11日、午前10時に公開されたようだ
ランボルギーニ・カウンタックは今年で50歳!1971年3月11日、午前10時に公開されたようだ。なお、ついに公式にて「カウンタック」の名の由来が語られる

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そしてレンダリング作成の手法としては「ミウラに対するミウラ・コンセプト」のように、オリジナルの要素を活かしつつ、レトロさとモダンさを組み合わせたように見受けられます。

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ランボルギーニ・カウンタック50はこんなクルマ

そしてこのカウンタック50ですが、非常にスッキリした外観を持つことが特徴で、ドアミラーやドアノブすら存在しないという思い切りの良さ。

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Cピラー部分の処理はカウンタックLP500に準じたものと思われ、LP400以降で採用されるボックス型の意匠を採用せず、あくまでもスマートさを追求しているようですね(グラデーションとなっているところが面白い)。

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ただしここは(CGを見る限り)必要に応じてポップアップする模様。

エンジンフードはアヴェンタドール同様に複数パネルを組み合わせたシースルーで、その奥に見えるエンジンもアヴェンタドールと同じだと思われ、リトラクタブル式リアウイングもアヴェンタドールと共通するところです。

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リアホイールハウスの切り欠きはマルチェロ・ガンディーニによって考案された形状そのもの、そして前側にはアヴェンタドール風のダクトも設けられています。

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上から見た姿も「まさにカウンタック」。

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リアも「まんまカウンタック」。

ただしセンター下部には大型ディフューザーが装着されています。

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ヘッドライトは「リトラクタブル」ではなく薄型のLEDへ。

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ぼくとしては「リボルバー」ホイール装着さったら良かったのになと考えていますが、このフィン型ホイールを採用したのは「コンセプトモデルのLP500をモチーフにしたから」なのでしょうね。

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インテリアもアヴェンタドールをベースに作成されており、しかしカウンタック同様に高いセンタートンネルを持つことが特徴。

なお、センターコンソールには大きなインフォテイメントディスプレイが装備されています。

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ランボルギーニ・カウンタックはこんなクルマ

ランボルギーニカウンタックは「LP500」として1971年の3月11日午前10時、ジュネーブ・モーターショーにて発表され、「LP」とはエンジン縦置きを意味する「Longitudinale Posteriore(ロンギチューディナル・ポステリオーレ)の頭文字を取ったもの。

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デザインはマルチェロ・ガンディーニ、設計はパオロ・スタンツァーニ率いるチームによって行われ、車体構造はセミモノコック(プラットフォームフレーム)、エンジン(5リッターV12)は上述の通り縦置きで、トランスミッションは「エンジンの前」、サスペンションは前後ともにダブルウイッシュボーンを採用します。

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「カウンタック」という名称についてはランボルギーニが公式に見解を出していて、「カウンタック(Countach)とはピエモンテ地方の方言であり、最終アッセンブリの段階で労働争議によって作業を中断されないよう、トリノのグルグリアスコ近郊にある農場の農機具小屋に車体を隠していたところ、農家の人がそれを見つけてしまい、”カウンタック!(ピエモンテ地方の方言で『びっくりした』”と叫び、これを聞いたピエモンテ地方出身のマルチェロ・ガンディーニが、ヌッチオ・ベルトーネ(ベルトーネ創業者)、フェルッチョ・ランボルギーニ(ランボルギーニ創業者)、パオロ・スタンツァーニに対して、この言葉は強い伝達力があると説得し、採用された」とあります。※当寺労働争議は熾烈を極めており、これもフェルッチョ・ランボルギーニが会社を売却しようと考えた一因だと言われる

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当時から現在に至るまでランボルギーニは「ミウラ」「イスレロ」「ハラマ」など闘牛にちなんだ車名を採用しており、しかし「カウンタック」は闘牛とは関係のない名称を持っていますが、その由来にはこんな事情があったというワケですね。

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ただし、この命名の由来について、マルチェロ・ガンディーニは別の記憶を持っており、「プロトタイプ製作中に、ピエモンテ出身のエンジニアが行き詰まったときに”カウンタック”と口癖のように言っていて、それを気に入ったマルチェロ・ガンディーニが英語圏出身のボブ・ウォレス(ランボルギーニのテストドライバー)にその語感を訪ねたところ、”悪くない”ということで決定した」とも(いずれにせよ、マルチェロ・ガンディーニがカウンタックという名称の採用を周囲に働きかけたのは間違いないようだ)。

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なお、カウンタックが誕生したのは上述の通り1970年代となりますが、この時期は規制や法律による制限がほとんどなく、デザインが非常に重視された時代であり、様々な規制によって身動きが取りにくくなった現代においては「絶対に誕生し得ない」デザインなのかも。

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それでもシザースドア、テールランプ、ホイールアーチなど様々なディティールは現代のV12モデルにまで引き継がれており、カウンタックのデザインがいかに優れていたかもわかります。

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この後ランボルギーニも「ハイブリッド」そして「ピュアエレクトリック」へとそのパワートレーンを変化させてゆくことになるかと思いますが、それでもカンタックのDNAが(ランボルギーニの存続する限り)子々孫々受け継がれた行くのは間違いなさそうですね。

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参照:ARC Design

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