
| ボクが訪問したときの入場料はおおよそ6,000円くらいである |
ただし「一生に一度の体験」だと考えると1日あたりの金額は高くない
さて、現在世界で3番目に高い建築物である上海タワー(上海中心大厦)の展望台へ。
この上海タワーは2016年に(8年の歳月をかけ)オープンした高層ビルで、オフィスやホテル、そして119階から126階にかけての展望スペースを持つ最頂部632メートルの建物です。
一般にこういった展望台というと軽視されがちで、「(単なる観光名所であって)お金を払うだけの価値はない」と目されることもありますが、ぼくは「景色を見るため」以外にも「人類がどれだけの高み(技術含めて)に到達したのか」ということを知るためにこういった高層建築、そして様々な建造物を訪れることを好みます(原始時代から数え、人間がどれだけのことを成し遂げたのかを確認せずにはいられない。高所恐怖症だけど)。
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上海タワーの展望台はこんな感じ
そこで上海タワーの展望台から見た風景を紹介したいと思いますが、まず右がその上海タワー。
このあたりは「金融街」で、いわゆるリッチな人が集まる地域であり、よって高級ショッピングモールなどが隣接する環境です。
まずは1Fにてチケットを購入し(119階の展望台までのものと126階まで上ってショックアブソーバーを見ることができるものとの2タイプあるが、高くても後者をオススメ)、いざ上海タワーへ。
入場したすぐのホールでは「人類がつくりあげた高層建築」の歴史が紹介されており、(この展示によると)まず最初に作られた高層建築は高さ57メートル、しかし現在最も高い建築物はブルジュ・カリファの828メートル。※下の画像の真ん中の塔
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そして上海タワーに登るには一旦地下に降り・・・。
そこから専用エレベーターにて乗って一気に119階へ。
なお、このエレベーターは三菱電機製で現在「世界最速」記録を持っているのだそう(設置されたモニターに現在地が表示されるが、たしかにとんでもなく速く、そしてまったく揺れない)。
そしてこちらが展望台から見た上海の夜景。
展望台は360度パノラマ構造となっていますが・・・。
あらゆる面、あらゆる方向、そして限りなく遠くに至るまで夜景が広がっていることには驚かされます。
こちらは外灘エリア。
あんなに高かったテレビ塔がこんなに下に見えるとは・・・。
ちなみにこちらは2013年のテレビ塔。
当時のテレビ塔の展望台(テレビ塔もまた世界で最も高い建造物だったことがある)から見た上海タワー(右の方でまだ建築中)はこんな感じ。
それが森ビルすら見下ろす高さになろうとは・・・。
ちなみにこの森ビルは上海環球金融中心(上海ワールド・フィナンシャル・センター)のランドマークで、上の方にある「四角い穴」が特徴ではあるものの、これは当初「円」になるはずだったとされ、しかしそれでは中国政府が「日の丸を連想させる」として認可を与えず、結果としてこの四角になったと言われていますね(よって栓抜きタワーというニックネームが現地で囁かれるようになった)。
ちなみにビルの形状は「風圧を24%低減する」というエアロダイナミックな形状を持っていて、これによって「より軽量に」ビルを建てることができるようになったほか、「風」「雨」を効率的に利用し、ビルの空調などの維持に利用できるというエコな設計を持っている、と説明されています。
上海タワーの免震構造も見ものである
そしてこの展望台からさらにエレベーターに乗って129階に行くと見ることができるのがこの「ショックアブソーバー」。
ビルの揺れを抑制するための免震構造体ですが、これ自体でなんと1,000トンの重量があるのだそう。
そしてこのショックアブソーバーはこのビルの「守護神」よろしく神々しい展示がなされ・・・。
ライティングやレーザーを使用した幻想的な演出によって更にその存在が高められることに。
なお、この演出は定期的に内容が変わるようで、ぼくが訪れたときのテーマは「AIの夢」。
確かに入場料はちょっと高価(298元=6,000円くらい)ではありますが、人類が到達した技術、そして物理的な高さを体験できる場としてはけして高くはなく、そして一生に一度の経験(二度も三度も訪れる必要はないと思う)だと考えると「6,000円」は大した額でもなく、自分の人生を彩る記憶と体験が「6,000円で買える」のであれば、むしろ安い買い物なのかもしれません。
上海タワーに行ってきた際の動画はこちら
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