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| スーパーカーの概念を覆す「フェノメノ・ロードスター」が目指すものとは |
現在のランボルギーニは「宇宙船」「エイリアン」がお気に入り
「誰も見たことがない、想像を超えるランボルギーニを作りたい」――。そんな情熱から生まれたのが、世界限定15台のハイパーオープンカー「フェノーメノ・ロードスター(Fenomeno Roadster)」。
多くのスーパーカーファンが「これまでのモデルと何が違うのか?」「ランボルギーニが描く未来の姿とは?」という疑問や期待を抱いていることかと思いますが、ここではランボルギーニのデザインディレクターを務めるミッチャ・ボルカート氏(Mitja Borkert)が直々に明かしたデザインにおける秘密、そしてディテールに隠されたストーリーを見てみましょう。
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この記事の要約
- デザインセンター20周年記念:ランボルギーニの自社デザインスタジオ「チェントロ・スティーレ」の設立20周年を祝う特別プロジェクトとして誕生
- 世界限定わずか15台:選ばれたオーナーだけが手に入れられる極めて希少なハイパーロードスター
- 究極の「パイロット体験」:ルーフを削ぎ落とした超低重心シルエットと、航空機のようにコックピットへ深く沈み込む近未来インテリア
- 伝統と未来の融合:V12エンジンの心臓部を覗かせるエトナ火山から着想を得たエンジンフードや、伝統のカウンタックへのオマージュを高次元で体現

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デザインディレクターが明かす「フェノメノ・ロードスター」5つの秘密
1. 創立20周年の節目に生まれた「100%のDNA」
このプロジェクトは、サンタアガタ・ボロネーゼ本社にあるランボルギーニの自社デザインセンター「チェントロ・スティーレ」の設立20周年を記念してスタートしており、ブランドにおいて「デザインこそが最重要」と語るボルカート氏の言葉通り、この車にはランボルギーニのDNAが余すことなく凝縮されています。
2. 「ファイティングブルの角」を模したフロントマスク
フロントフェイスにはランボルギーニを象徴する「Y字型」のデイタイムランニングライト(DRL)が採用されていますが、これは闘牛の「角」からインスピレーションを得たもので、エレガントに統合されたSダクトとともに、地を這うような超低重心のノーズをより際立たせることに。

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3. まるでアスリート、躍動する「サイドシルエット」
シャープなエッジを持ちながらも、筋肉質でまるで生きているかのような有機的なボディ表面がフェノーメノ・ロードスターの大きな特徴で、カウンタックへのオマージュである「NACAエアインテーク」はクーペ版とは異なるオープンモデル独自のラインへと再構築され、六角形(ヘキサゴン)を形作る独創的なサイドウィンドウへと繋がっています。

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4. コックピットの秘密は「宇宙船とエイリアン」
インテリアの哲学は「Feel like a pilot(パイロットの気分を味わう)」。
ドライバーは車内深くへと埋め込まれるように座り、スリムなダッシュボードがそれを迎え入れ、さらにはボルカート氏が明かす遊び心満載の秘密として、リア方向から車内を撮影した際、Y字型のセンターコンソールが「宇宙船に乗り込んだエイリアン」のように見える仕掛けが施されています。

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5. 火山からインスパイアされた「V12」のバックボーン
クーペからルーフを切り落とすにあたり、ルーフ上にあったエアインテークはエンジン上部へと移設されることとなりますが、この通気孔の形状はボルカート氏が実際にイタリアのエトナ火山を訪れた際に目にしたという「火口の穴」からインスピレーションを得たものだと説明されています。
そこからは、このクルマの真の心臓部である「V12エンジン」が美しく覗く構造になっており、このクルマの「密かなデザイン的ハイライト」といったところなのかもしれません。

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車種概要・特徴・スペック
「フェノーメノ・ロードスター」の持つ、限界を極めたビジュアルと特徴を箇条書きでまとめると以下の通り。
- 限定生産数:世界わずか15台
- パワーユニット:伝統のV12自然吸気エンジンをミッドシップに搭載
- 特徴的なホイール:スピード感を表現した変形ヘキサゴン(スピーディ・ヘキサゴン)デザインに、センターロック方式(モノロック)を採用
- リアデザイン:超大型ディフューザーとセンター1本出しのマフラー、そして路面を強烈に捉える極太のリアタイアがむき出しに見える、モーターサイクルのような迫力
- スペシャルカラー:
- ボディ上部:光の当たり方で表情を変える、フレークをふんだんに配合した特別なブルー
- ボディ下部:まるで血液のように妖しく輝くレッド「ロッソ・マーズ」
- 背景:この青と赤の組み合わせは、ランボルギーニの故郷であるボローニャ(およびサンタアガタ・ボロネーゼ)の地域カラーへの深い敬意を表している

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競合比較と市場での位置付け
超希少な限定ハイパーロードスターというセグメントにおいて、フェノメノ・ロードスターはフェラーリ「デイトナSP3」やマクラーレン「エルバ」といった最高峰のワンオフ/限定シリーズ(イコナやアルティメットシリーズ)に匹敵する、コレクターズアイテムの頂点に位置付けられます。
他社がクラシックな美を現代に昇華させるアプローチをとるのに対し、ランボルギーニは「近未来の宇宙船」を思わせる、よりエッジの効いたSF的なアプローチをとっている点が世界中のエンスージアストの所有欲を刺激する唯一無二のポイントとなり、ここはライバルと明確に方向性を分けたところかもしれません。
自動車デザインにおける「ヘキサゴン」と「Y字」の歴史
ランボルギーニのデザインにおいて「ヘキサゴン(六角形)」と「Y字(ワイシェイプ)」は切っても切り離せない神聖なモチーフであることは御存知の通りでもあり、そのルーツは1960年代に発表されたコンセプトカー「マルツァル」や、伝説の「カウンタック」にまで遡ります。
自然界で最も安定した構造と言われる六角形を取り入れることにより「圧倒的な力強さ」、そしてどの角度から見ても一目で「ランボルギーニ」とわかる唯一無二の個性を生み出す要素がこのヘキサゴンということになりますが、今回のフェノーメノ・ロードスターでは、それがホイールやウィンドウ、前後ランプへと取り入れられることに。
さらにはこのヘキサゴンが分解・アレンジされ、上述のように「雄牛の角」を表すモチーフへと変化し、デイタイムランニングランプやテールランプ、加えて内装の「エイリアン」という表現にまで進化を遂げて適用されているというわけですね。

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結論:ランボルギーニが示す「夢のその先」
フェノーメノ・ロードスターは、単なるラグジュアリーなオープンカーではなく、ボルカート氏が「デザインを超えたデザイン、夢を超えた車(A design beyond design, a car that is beyond the dream)」と称するように、次の時代のスーパーカーのあり方を示す存在です。
世界でわずか15人の幸運なオーナーが、この「宇宙船」をストリートへと連れ出したとき、世界中の道路が彼らのための滑走路へと変わることとなり、そしてランボルギーニの挑戦はこれからもぼくらの想像を(いい意味で)裏切り、そして超え続けてくれることになりそうですね。
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