
| トータルの損失額については「考えるのも恐ろしい」 |
意外やポルシェの価値が下がり、フェラーリは冷静に考えれば「そんなに下がってない」
さて、ぼくはチョコチョコとクルマを買い替えていますが、ここで記録が残っている範囲、そして公開して問題のない範囲にて「所有期間と購入金額、売却金額、そして残存価格率」を公開したいと思います。
中には売却時に「利益が出た」クルマもあり、しかしもっとも価値が下がったクルマは購入時の1/3に
そこでこの表を見てみると、売却時の残存価格がもっとも高かった(利益が出た)のは日産パオの141%、そしてもっとも損失が大きかったのはBMW i3の33%となっています。
日産パオは非常に特殊な例ではありますが、ここから見えてくるいくつかの「法則」について考察してみましょう。
| 車種名 | 購入形態 | 所有期間 | 購入金額 | 売却金額 | 残存価格率 |
| 日産パオ | 中古(17年落ち) | 2002年-2002年 | 17万円 | 24万円 | 141% |
| VWルポ | 新車 | 2002年-2003年 | 165万円 | 68万円 | 41% |
| BMW Z3 | 新車 | 1999年-2001年 | 370万円 | 275万円 | 74% |
| ミニクーパーS/R56 | 新車 | 2005年-2009年 | 275万円 | 195万円 | 71% |
| ホンダ・エレメント | 新車 | 2004年-2005年 | 175万円 | 175万円 | 100% |
| ポルシェ986ボクスターS | 新車 | 2002年-2004年 | 700万円 | 450万円 | 64% |
| ポルシェ911カレラ | 新車 | 2005年-2008年 | 1007万円 | 630万円 | 63% |
| VWシロッコ(中古) | 中古(1年落ち) | 2009年-2011年 | 270万円 | 240万円 | 89% |
| アウディTT/8J(中古) | 中古(1年落ち) | 2011年-2012年 | 390万円 | 360万円 | 92% |
| レンジローバー・イヴォーク | 新車 | 2011年-2012年 | 450万円 | 450万円 | 100% |
| ポルシェ981ボクスター | 中古(1年落ち) | 2012年-2013年 | 600万円 | 480万円 | 80% |
| BMW i3 | 新車 | 2014年-2018年 | 600万円 | 195万円 | 33% |
| ランボルギーニ・ガヤルド | 新車 | 2009年-2014年 | 2530万円 | 1750万円 | 69% |
| アウディTT/8S | 中古(1年落ち) | 2018年-2019年 | 450万円 | 350万円 | 78% |
| ランボルギーニ・ウラカンLP610-4 | 新車 | 2015年-2019年 | 2970万円 | 2140万円 | 72% |
| ポルシェ718ケイマン | 新車 | 2018年-2020年 | 983万円 | 580万円 | 59% |
| ポルシェ マカンS | 中古(1年落ち) | 2020年-2022年 | 964万円 | 770万円 | 80% |
| ランボルギーニ・ウラカンEVO RWD | 新車 | 2020年-2023年 | 3235万円 | 3000万円 | 93% |
| ミニJCW(F56 / LCI2) | 中古(新古車) | 2022年-2024年 | 541万円 | 275万円 | 51% |
| フェラーリ・ポルトフィーノ | 中古(4年落ち) | 2023年-2024年 | 2931万円 | 2300万円 | 78% |
| フェラーリ・ローマ | 中古(3年落ち) | 2024年-2025年 | 3123万円 | 2420万円 | 77% |
| トヨタ・クラウンスポーツ | 新車 | 2024年-2025年 | 620万円 | 510万円 | 82% |
| フェラーリ 296GTB | 新車 | 2025年- | 5147万円 | ||
| トヨタ・ランドクルーザー250 ZX | 新車 | 2025年- | 785万円 | ||
「珍車」は後々価値が残る
まず「珍車」は意外と値が下がらないということ。
ここでいう珍車とはホンダ・エレメントを指していますが、珍車は新車販売時に数が少なく、しかし強烈にその存在を支持する人がいるために「値下がりしない」という傾向も。
実際のところ、エレメントは「買った値段で」売却できているのですが、そこから20年くらい経過した今でも「非常に高い」価値を維持しています。※日産パオも同様の例だと考えていいのかもしれない

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逆に「実用車」の代表格であるフォルクスワーゲン(ここではルポ)は思いっきり価値が下がって41%となっていますが、同じフォルクスワーゲンであっても趣味性が強く「珍車」的傾向が強いシロッコは89%という高い価格維持率を誇ります。
ただ、ぼくは「シロッコの中古価格がとんでもなく下がる(というかシロッコの新車価格設定が高すぎた)」ことを予想していたので新車では購入せず、デモカーとして登録されていた車両を1年落ちの中古として購入したのですが、もし新車で購入していれば(450万円くらい)恐ろしい値下がりに見舞われていたのかもしれません。
いずれにせよ、ここからは以下の教訓を得られます。
「珍車は価格を維持するが、実用的かつ一般的なクルマは価値が下がる」
「価値が下がりそうなクルマは新車で購入してはならない(中古で購入し、損益は少しでも小さくせねばならない)」
ポルシェは意外と値が下がる
そして非常に高い人気を誇ることで知られるポルシェですが、実際のところ「けっこう値が下がる」のが現実で、唯一の例外が「マカン」。
たしかにマカン売却時は「コロナ禍直後で中古市場におけるタマ数が減少し」中古相場全体が上昇していた時期ではありますが、ポルシェにおいては一般に「スポーツモデルよりもSUVのほうがリセールがいい」と言われており、これはBMWやアウディ、メルセデス・ベンツにも共通する傾向です。
そしてまだマカン エレクトリックの中古相場は不安定ではあるものの、セダン(とシューティングブレーク)ボディを持つタイカンよりはマカン エレクトリックのほうが高い相場にて維持することが予想されます。
そしてここで得られる教訓は以下の通り。
「ポルシェのスポーツモデルは意外と価格が下る」「ポルシェの中でも価値を維持するのはマニアックなスポーツモデルではなく一般向けのSUVである」
スポーツモデルの価値は「下がりやすい」
そしてポルシェのスポーツモデル同様、一般的にスポーツモデルの価値も下がりやすいと言われていて、これはアウディTTにて顕著に現れています。
価格維持率を見ると8Sで92%、8Jで78%なので「悪くはない」のですが、これらはいずれも「中古での購入」ということには注意が必要で、というのもぼくはシロッコ同様に「アウディ全般は中古になるととんでもなく価値を失う」と理解しているため、新車を選ばずに中古を選んでおり、しかもネット上で「もっとも安価な部類」のクルマを選んで購入していて、しかしそれでもこの価格維持率にとどまるため、新車で購入すると「やはりとんでもない値下がり」を経験していたのだと思われます。
そしてぼくは以下のように考えています。
「アウディ、BMW、メルセデス・ベンツは新車で購入してはならぬ」
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ランボルギーニは意外と値が下がらない
かつては「新車で購入するのはお金を捨てるのと同じ」と言われたランボルギーニですが、ガヤルドでは69%、ウラカンLP610-4では72%、ウラカンEVO RWDでは93%という価格維持率。
いずれも新車での購入であり、そして注目すべきは「新しいモデルになればなるほど価値を残している」こと。
ここからは以下の事実を知ることが可能です。
「ランボルギーニは年々そのブランドバリューを上げている」「いまや新車で購入しても「価値を失わない」スーパーカーがランボルギーニである」
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フェラーリは「率」だけ見るとそんなに下がってない
そして「失う額」こそは大きいフェラーリではありますが、価格維持率を見るとポルトフィーノで77%、ローマで78%なので「意外と悪くない」。
ただし中古にて購入しているということを考える必要があるものの、フェラーリの中古は往々にして「新車より高額」という特殊事情があり、実際にポルトフィーノの新車価格は2530万円、そしてぼくが中古で購入したのは(諸経費込みですが)2931万円、そして売却金額は2300万円なので、「新車価格と比較すると」実はそんなに下がっていないという事実を見て取れます。※ここではオプションは考慮していない
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ちなみにローマは初期モデルで新車価格が2682万円、そしてぼくが購入したのは諸経費込みで3123万円、そして売却価格は2420万円なので、こちらも「新車価格から比較すると実際にはそんなに下がっていない」。
このあたりが「中古になるとドカンと下がる」フォルクスワーゲンやアウディとは異なる「フェラーリならではの事情」でもあり、同時にフェラーリの「難しさ」というわけですね(一時のフェラーリの中古相場が異常だったと考えたほうがいいのかもしれない)。
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やはり「EVは買ってはいけない」
そしてぼくにとって「史上最大の損失」を記録したのがBMW i3。
なんと購入価格の1/3でしか売却できなかったのですが、これはi3に限ったことではなく「EV全般にあてはまる現象」。
実際のところ、天下のポルシェであってもタイカンは大幅値下がり、そしてメルセデス・ベンツでは「目も当てられない」状態に。
ただしここでも「SUVの法則」が発動し、EQSやEQEでは「SUV」のほうが「セダン」よりも高い価格維持率を誇っているという事実もあって、「EVを買うならSUV」というのが鉄則なのかもしれません。
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なお、EVの価格が下がるのは「EVそのものが発展途上」であってまだまだ進歩の余地があり、ある意味では「スマートフォン」のようなものだとも考えられ、次々と優れた新型が登場し、それらでは「バッテリー性能が向上したり」「昨日が向上したり」して既存モデルの価値が相対的に下がることが大きな原因です。
そしてもう一つの主な原因はバッテリーが劣化してゆくことによって「絶対的な性能の低下がある」ということで、この「相対的」「絶体的」な価値の逓減がそのまま中古市場での価格、ひいては買取価格の定価に反映されているということに。
さらにEVの場合は「インフラ」といったガソリン車にはない課題もあり、そもそもEVをいつでも充電できる環境にある人の絶対数が「限られている」という現実的な問題も存在し、よって「まだまだEVは買うべきではない」と捉えるべきなのでしょうね。
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