| もうじきサイバートラックの本生産がはじまってもいい頃だとは思われるが |
今回の画像を見るに、従来のクルマの製造方法とは大きく差が無いようにも見受けられる
さて、テスラ・サイバートラックの本格的な生産が近づいており、現在はおそらくプリプロダクションモデルを製造している段階かと思われますが、ここ最近になって「パーツが運び込まれた」「ロボットが稼働し始めた」等の情報が続々寄せられています。
そして今回、サイバートラック・オーナーズクラブの掲示板に投稿されたのがサイバートラックの製造風景を収めたもので(現在はスレッドが削除されている)、画像からはその工程をなんとなく予想できるようだと話題に。
テスラ・サイバートラックの構造は予定とは異なる
なお、サイバートラックの大きな特徴は(テスラいわく)他のクルマと全く異なる「外骨格を持つ」ということ。
一般的なクルマだとモノコックフレームがあり、その上にボディパネルを張ってゆくのですが、サイバートラックの場合は「ボディパネルが骨格を兼ねる」と言われていたわけですね。
つまり、人間のように「骨に肉と皮がついている」のが普通のクルマで、ロブスターのように「殻に肉が詰まっている」のがサイバートラックと言い換えることができるかもしれません。
ただ、今回リークされた画像を観るとボディ・イン・ホワイト(BIW)フレームが使われていることがわかり、すでにフロントとリアには鋳造品が取り付けられているもよう。
このボディ・イン・ホワイトは可動部分と機械部分を除いたすべての部品を溶接したときの車体のシートの名称で、今回の画像を見る限りでは「普通のクルマ」の製造方法と差が無いように見えます。
ただ、ボディ・イン・ホワイトは(サイバートラックといえど)必要な構造であるとも考えられ(インバーターやエレクトリックモーターを取り付ける必要がある)、ここから外骨格を組み込む可能性があるのかもしれません。
実際のところ、イーロン・マスクCEOが言及した「サイバートラックの車体構造は外骨格で支えられる」ということにつき、どのような構造になるのか具体的には言及されていないため、だれも予想できないというのが実情です。
もしかすると、この上からステンレス鋼シェルがボディ・イン・ホワイト・フレームを覆い、車両の構造的完全性の大部分を構成し、たとえば荷台やホイールハウスを形成するのだとも考えられます(その場合、ボディ・イン・ホワイト・フレームはワイヤー、ダッシュボード、シートなど、サイバートラックの内装パーツを支えることになる)。
あるいは(スペースX社がロケットに使用しているのと同様の構造用接着剤を使って)外板にスタッドを接着したり溶接する可能性も否定できず、これが「外骨格」を指しているのかもしれません。
いずれにせよ、本生産が開始されたならば、テスラ自らがツイッターにて情報を公開することになり、そこで様々な事実が明らかになるものと思われます。
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参照:CYBERTRUCK OWNERS CLUB