ポルシェ911GT3 RSに「オフロード性能」？公式サイトにスロープアングルやランプアングルといった数値が登場。サーキット走行を考慮したモデルなのになぜ？

｜　おそらくは単純にバグなのだと思われるが、それにしても「ちゃんと測った」のはさすが生真面目なドイツである　｜

最低地上高は意外と高く、10センチもあるようだ

さて、ぼくはポルシェ911GT3 RSの購入に名乗りをあげているのですが、いまのところまったくその生産枠が回ってくる気配はなく、もしかすると911のフェイスリフト後になるか（それはそれで問題ない）、もしくは枠そのものが回ってこないかもしれません（それはそれで困る）。

それはともかくとして、先日ポルシェ911GT3 RSの製品ページのスペック欄を見ていて気づいたのが上の画像の「オフロード性能」。

もちろんポルシェ911Gt3 RSはサーキット走行を主眼としたクルマであって、オフロード走行はまったく考慮されていないスポーツカーです。

なぜポルシェ911GT3 RSにオフロード走行性能が？

そこでポルシェ911GT3 RSの「オフロード走行性能」を見てみるとスロープアングル6.2〜9.8度、ランプアングル10.6度、最低地上高100ミリ（いずれもスチールサスペンション）という記載があります。

おそらくこれは、製品ページを作る際、911ダカールのデータがなんらかの手違いによって反映されたんじゃないかと考え、そこで911ダカールを見てみると・・・。

やっぱり左下の方に「オフロード性能」なる欄が登場しています。

そしてこれを開くとスロープアングル14.2〜16.4度、ランプアングル16.2度、最低地上高161ミリ（いずれもスチールサスペンション）という記載が。

この数字を見る限り、911GT3 RSの各種（オフロード走行にかかわる）データは991ダカールのものがそのまま表示されているのではなく、どうやら911GT3RS固有の数字であるもよう。

つまりポルシェは911GT3RSについてスロープアングル、ランプアングルをわざわざ計測したということになり、一体何のために計測したのかはちょっとナゾ。

もしかすると911GT3 RSの製品ページを制作する際にこの項目が何らかの事情にて表示され、空白のままではマズいので製品ページ制作担当者が911GT3RSの開発担当者にこれら数値の提出を求めたのかもしれませんし、あるいはポルシェがすべてのモデルに関して（たとえスポーツモデルであっても）こういった数字を算出しており、それが911GT3 RSのページに反映されただけなのかもしれません。

はたまた、ポルシェ911GT3 RSのオーナー向けとして「自身のガレージのスロープを無理なく越せるかどうか」を示すためにこの数字を入れたんじゃないかと考えたりしますが（おそらく911GT3RSはもっとも最低地上高の低いポルシェである）、それにしても「オフロード性能」という記載方法を行う必要はなく、よってこれはなんらかのバグに近いものだと考えています。※ポルシェは昔からIT方面に明るい方ではないと言われており、これはVWグループ全般に通じるようで、グループ内のソフトウエア開発会社「カリアッド」でも様々な問題が生じている

そのほかのポルシェ911に「オフロード性能」の記載はナシ

なお、この911GT3 RSの製品ページの記載について、GT系や特別モデルのページすべてに（フォーマットの都合上）反映されているんじゃないかと考えたものの、911GT3には「オフロード性能」の項目はなく・・・。

911S/Tにも記載がないようで、見たところこの「オフロード性能」という表示があるのは911ダカール、そして911GT3 RSの2モデルのみであるようです。

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参照：Porsche