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日産がはじめて「新型リーフ」の姿を公開。ハッチバックからクロスオーバーへと変身を遂げ、さらに日産は今後の大胆な新型車計画を公開

日産がはじめて「新型リーフ」の姿を公開。ハッチバックからクロスオーバーへと変身を遂げ、さらに日産は今後の大胆な新型車計画を公開

Image:NISSAN

| 日産からすると「合併によってこの計画を邪魔」されたくはないだろう |

ただしこのままの状態では「日産の資金が枯渇しないか」気がかりである

さて、4月より経営体制が一新される日産が「新型車計画」を発表し、その中で新型リーフの姿がはじめて公開されることに。

日産は数年間にわたって赤字に苦しみ、最近ではホンダとの合併交渉も失敗したものの、4月1日からイバン・エスピノーサ氏が最高経営責任者(CEO)に就任し、新しい商品ラインナップを展開することで再起を図ろうとしているのが現在の状況。

そこで発表されたのが今回の「主要市場向けとした、多数の新型車投入計画」です。

新型日産リーフはこんなクルマ

すでに発表されていた通り、3代目リーフはハッチバックからクロスオーバーへと変貌を遂げることとなりますが、そのプラットフォームには大型EV「アリア」と同じ CMF-EV アーキテクチャ を採用することが明かされています。

さらに日産の電気自動車として初めて NACS(北米充電規格) に対応することも大きなトピックで、米国市場では 2024年第3四半期 に販売が開始され、19インチホイールやパノラマサンルーフが装備されることとなるもよう。

その後には日本と欧州向けの発売も控えており、追加の詳細は6月に発表されるそうですが、現時点では「空気抵抗係数(Cd値)が0.26ということのほか、エレクトリックモーターのレイアウトや出力、バッテリーパック、充電に関するスペックなどは「ナゾのまま」。

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Image:NISSAN

その他、日産はこんな計画を発表

そして日産は今回様々な計画を発表しており、その概要を記してみると以下の通り。

  • 2025年度(FY2025):現行ローグが日産初の プラグインハイブリッド(PHEV) として北米市場に登場。
  • 2024年度(FY2024)末まで:新型セントラと改良版パスファインダーを発表予定。
  • 2026年度(FY2026):次世代ローグがデビュー。日産独自の E-Powerシステム(ガソリンエンジンが発電し、電動モーターを駆動する方式)を採用し、PHEVとガソリンエンジンモデルも用意される。
  • 2027年度(FY2027)末まで: 完全電動の「アドベンチャー志向」SUV を導入予定。米国・ミシシッピ州カントン工場で生産されるこのSUVは、ローグよりやや大きく、往年の エクステラ(Xterra) に似たスクエアなデザインに。ただし、Xterraのようなボディ・オン・フレーム(ラダーフレーム構造)ではなく、悪路走破性はやや控えめになるもよう。

その他の市場向け計画

  • 欧州市場:ルノー5をベースにした 電動マイクラ(マーチ)が登場。また、コンセプトカー「ハイパーパンク」をルーツとする 電動ジューク も開発中。ただし、これらは米国市場では販売されない。
  • 日本市場:新型リーフのほか、軽自動車EVやその他の改良モデルを投入。次世代E-Power技術も採用予定。
  • 中東市場:フェアレディZニスモ(Z Nismo)を投入。
  • インド市場:ローカル生産の ミニバンとコンパクトクロスオーバー を展開予定。
  • オセアニア市場(オーストラリア・ニュージーランドなど):2台のEV、1トンピックアップトラック、新型パトロール、新世代E-Powerモデルが登場予定。
  • アフリカ市場:小型SUV「マグナイト(Magnite)」、新型パトロール、未発表のSUVを投入。
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Image:NISSAN

インフィニティの最新動向

  • QX60のアップデート版投入
  • QX80向けスポーツパッケージ投入
  • クーペSUVスタイルのQX65投入
  • 2023年のコンセプトカー「Vision QXe」 に着想を得た完全電動モデル投入

さらに日産は「E-Power」の第3世代バージョンをを導入予定だと発表し、これは新開発の1.5Lガソリンエンジンを搭載することで高速走行時の効率が15%向上すると説明されていますが、E-Powerは従来通りエンジンが車輪に直接動力を伝えず、発電専用として機能する方式を維持しつつ、騒音と振動を低減し快適性を向上させることにも言及されています。

これらの大胆な戦略が成功すれば、日産は再び競争力を取り戻す可能性も高く、しかしホンダとの合併話が再燃し(合併が)実現することになれば、これらの戦略のいくつかを「廃止(とくにE-Power)」せざるをえず、まだまだ不安定な状況が続きます。

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Image:NISSAN

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参照:NISSAN

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