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内燃機関とエコは共存できる?ランボルギーニが「テメラリオの導入によってC02排出量を40%削減した」と発表、全車PHEV化の成果が顕著に

ランボルギーニ・テメラリオのフロント
Life in the FAST LANE.

| 「全車ハイブリッド化」の驚異的な成果と次世代への挑戦 |

ランボルギーニは珍しく「電動化」を成功させたスポーツカーブランドである

世界中のスーパーカーフリークを魅了し続けるスーパーカーブランド、アウトモビリ・ランボルギーニ(Automobili Lamborghini)。

彼らが掲げる電動化ロードマップ「Direzione Cor Tauri(コル・タウリに向かって)」が今まさに驚異的な成果を叩き出しているというのが今回のニュースであり、ランボルギーニが2026年6月に公開した最新の「2025年サステナビリティレポート」によってその詳細が明らかに。

欧州の新しい厳格な基準(ESRS)に準拠して作成されたこの報告書は、V12ハイブリッドの「レヴエルト」に続き、新型V8ツインターボハイブリッド「テメラリオ」を市場に投入したことにより”ブランドの全ラインナップのハイブリッド(PHEV)化を完全に達成したこと”、そしてそれによってCO2排出量の驚異的な引き下げが可能となったことを示しています。

「大排気量マルチシリンダーの咆哮」と「環境への責任」という、一見すると激しく矛盾する2つの野心を彼らはどのようにしてひとつのインダストリアルカルチャーへと昇華させたのか。 ここでその内容を見てみましょう。

ランボルギーニ・テメラリオの充電口
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この記事の要約(3行まとめ)

  • 驚異のCO2 40%削減:新型ハイブリッドモデル「テメラリオ」の発売により全車種の電動化(PHEV化)が完了。これによってフリート平均のテールパイプ(排出ガス)CO2排出量を前年比で40%も削減することに成功
  • 製品の「一生」を可視化:フラッグシップの「レヴエルト」において、原材料調達から廃棄にいたる全寿命周期の環境負荷を測る「ライフサイクルアセスメント(LCA)」認証を国際規格で取得
  • 従業員数初の3,000人超え:会社の規模も過去最大となり、全従業員の99.7%が終身雇用(正規契約)。女性の管理職登用を推進する評価システムも導入し、健全なガバナンスを強化
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ランボルギーニの果たす社会的責任

今回の発表に際し、ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏は、次のように力強く語っており・・・。

「ランボルギーニの卓越性は、路上に送り出す製品(車両)そのものだけでなく、それを作り上げるプロセスにおいても表現されます。過去10年間で戦略的な基盤を築き、今や製品から物流、人、サプライヤーにいたるバリューチェーン全体にその手法を適用しています。パフォーマンスと社会的責任は対立するものではなく、同じ産業文化の2つの側面なのです」

実際のところ2025年における具体的な数値として、生産工場(サンタアガタ・ボロネーゼ)から直接排出される温室効果ガス(スコープ1および2)は2024年比で9%減少の27,122トンを記録。

さらに部品供給などの間接的な排出(スコープ3)も前年比で15%減少させるなど、持続可能な製造体制への移行を証明したというのが今回報告された大きな成果というわけですね。

ランボルギーニの工場

Image:Lamborghini

また、デジタライズが進む現代において、顧客や従業員のプライバシー保護もサステナビリティの重要な一部と定義しており、オランダのマーストリヒト大学と共同で「企業の社会的責任としてのデータ保護(UM-DPCSR)」という国際プロジェクトに常任ステークホルダーとして参画し、未来のESG基準となるプライバシーやサイバーセキュリティのガイドライン策定を主導していることについても触れています。

ランボルギーニ:車種概要、性能・デザイン・スペックなどの特徴

ランボルギーニのCO2排出量40%削減という劇的なブレイクスルーを支えたのは、伝統の牙を抜くことなく最新のテクノロジーを注ぎ込んだ、2台の新世代ハイブリッドハイパーカーの存在です。

① レヴエルト(Revuelto):V12プラグインハイブリッド

伝統の6.5リッター自然吸気V12気筒エンジンに3基の電気モーターを組み合わせ、システム総合出力1015馬力を誇る次世代のフラッグシップ。

今回、国際規格(ISO 14040/14044)に基づく「ライフサイクルアセスメント(LCA)」認証をランボルギーニとして初めて取得し、製造から廃棄までの全工程の環境負荷が完全に透明化されています。

ランボルギーニ・ドバイのショールームにて、レヴエルト
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② テメラリオ(Temerario):V8ツインターボ・ハイブリッド

ガヤルド、ウラカンの系譜を継ぐ「ベビー・ランボ」の最新世代。

最高回転数10,000rpmを誇る新開発の4.0L V8ツインターボエンジンに3基のモーターを組み合わせることでシステム出力920馬力を発生し、このモデルのデリバリーが本格化したことで、ランボルギーニのカタログモデルはすべて電動化(PHEV)されることとなっています。

ランボルギーニ・テメラリオ
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ランボルギーニ電動化世代の主要スペック・環境性能一覧

項目レヴエルト(Revuelto)テメラーリオ(Temerario)
パワートレイン6.5L V12 自然吸気 + 3モーター(PHEV)4.0L V8 ツインターボ + 3モーター(PHEV)
システム最高出力1,015 PS920 PS
駆動方式電気式4WD(E-4WD)電気式4WD(E-4WD)
環境負荷の測定状況ブランド初の国際規格LCA認証を取得済み今後、順次LCA認証を拡大予定
工場での環境対策廃棄物の77%を回収・リサイクル(端材レザーは3.6万個以上のガジェットへ再生)塗装工程などの凝縮水回収システムにより、稼働初期で約8,000m³の水資源を節約

スポーツカーに対する「それぞれの」アプローチ

スポーツカーセグメントにおいて、電動化へのアプローチはブランドによって大きく異なります。

ポルシェは911において「電動ターボ」を導入し、プラグインではないものの電動化を導入し、その一方で次世代718シリーズではEV移行を進めつつもガソリン車を併売する戦略を取ることに。

そしてフェラーリはV12エンジンを「単体かつ自然吸気のまま」存続させるために別途EV「ルーチェ」を投入するという対応を行う中、ランボルギーニは「全車をプラグインハイブリッド(PHEV)にする」という極めて明快でドラスティックな戦略を選択しています。

ランボルギーニ テメラリオのメーター表示(デモモード)
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これは純ガソリン車を廃止する一方、完全な電気自動車(BEV)へと一気に移行することによるユーザーの「エモーショナル(エンジンの鼓動や音)な体験」の喪失を防ぐ、最もスマートな妥協なき回答とも言えるもの。

市場における最大のライバルであるフェラーリ(296系やSF90系などのPHEVを展開)と比較しても、ランボルギーニは「V12気筒マルチシリンダーの継続(レヴエルト)」や「1万回転まで回るV8(テメラリオ)」といった、スーパースポーツとしての記号性をより過激に保ったまま環境規制をクリアしている点が「目の肥えた超富裕層コレクターたちから高く評価されている」というわけですね。

結論

「エモーショナルなスーパースポーツカーは、環境の時代を生き残れるのか?」という世界中のスポーツカーファンが抱いていた不安に対し、ランボルギーニが完璧な数字と情熱をもって「イエス」と答えたのがまさに今回の「2025年サステナビリティレポート」。

このサステナビリティレポート2025が示す「CO2の40%削減」という結果は、彼らが単に規制に怯えて守りに入ったのではなく、テクノロジーの力で「最高峰のパフォーマンス」と「地球への配慮」を完璧に両立させた証拠です。

13年連続で「トップ・エンプロイヤー・イタリア(優れた雇用環境)」の認証を受け、従業員数が史上初の3,000人を超えてもなお、全員が同じベクトルを向いて挑戦を続けるサンタアガタ・ボロネーゼの工場。

伝統の咆哮をハイブリッドの力で未来へと繋いだ猛牛は、2026年以降もさらにその勢いを加速させてゆくこととなりそうですね。

ランボルギーニの工場(ソーラーパネル)

Image:Lamborghini

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