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シボレーが「コルベットZ06 GT3.R」詳細を発表!市販版Z06と多くのパーツを共有し、エンジンに至っては70%に同じパーツを使用

シボレーが「コルベットZ06 GT3.R」詳細を発表!市販版Z06と多くのパーツを共有し、エンジンに至っては70%に同じパーツを使用

| 市販モデルと多くを共有するということは、それだけベースモデルのポテンシャルが高いということを意味している |

同時にその参戦コストも大きく軽減されることは間違いない

さて、シボレーが2023年のロレックス・デイトナ24時間レースにてデビューする「新型シボレー・コルベットZ06 GT3.R」の詳細を発表。※その外観はすでに公開されていた

なお、このZ06 GT3.Rはシボレー初の”FIA規格に準拠したGT3レーシングカー”だといい(いままで存在しなかったのが不思議である)、ランボルギーニ・ウラカンGT3やフェラーリ296GT3らと激しい戦いを繰り広げることになるであろうマシンです。

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コルベットZ06のレーシングバージョン「Z06 GT3.R」発表!最新エアロパッケージを身にまといポルシェやランボルギーニ、アウディへと戦いを挑む
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コルベットGT3.Rは市販モデルのコルベットZ06と多くを共有

このコルベットGT3.Rはロードゴーイング版のコルベットZ06と多くを共有しており、そのシャシーは市販車のコルベット組立ラインから直接引き抜かれたもので(つまり特別に製造されたものではない)、このアルミ製シャシーはミシガン州のプラット・ミラー・エンジニアリング社に送られ、ロールケージをはじめとするフルレース仕様に改造されるのだそう。

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ダブルウィッシュボーンサスペンションの構造は市販版コルベットZ06と同じですが、レース専用のスプリング、ダンパー、ブレーキが追加され、18インチホイールはC8.Rレースカーと共通です。

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空力面だと、Z06 GT3.Rは、エアフロー、冷却、ダウンフォースを強化するため、追加ダクト、スプリッター、新デザインのカーボンファイバー製ディフューザーを組み込んでいますが、スワンネックステーにて支えられる大型リアウイングはこのクルマのための新アイテムだと紹介されています。

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反面、サイドエアインテークはストリート版コルベットZ06とほぼ同じもので、ルーフ(エスケープハッチが追加されている)やエンジンカバーも市販モデルとほぼ共通(それだけ、市販版コルベットZ06がレーシングカーに近いということを意味している)。

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コルベットZ06そのものが「レースで勝つことを前提に」設計されている

搭載されるエンジンは市販版コルベットZ06の高回転型5.5リッターDOHC V8(フラットプレーンクランク)のレーシングバージョンとなりますが、現時点ではスペックが公開されておらず、しかし市販バージョンでも668PSを発生させるため、レギュレーションにて制限される上限の600馬力ギリギリとなるのかもしれません。

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なお、このレース用エンジンは70%のパーツを市販用エンジンと共有するというので、こちらも「市販用エンジンであっても、大きな改造を施さずともレース用として通用するポテンシャルを持つ」ことが証明された、ということに。

そう考えると、そもそものコルベットZ06がモータースポーツ参戦を前提に設計されていると捉えたほうが自然なのかもしれず、加えて、市販モデルと共有パーツが多いということは、レースで戦うに際してコストが安く上がるということを意味しています。

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このコルベットZ06GT3.Rは、プライベートチームがシボレーから購入してレースに参加する”カスタマーカー”となりますが、レースに参戦する顧客はコルベット・レーシングから部品やエンジニアリング専門知識の供与という形でサポートを受けることができる、ともアナウンスされています。

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GM(ゼネラル・モータース)モータースポーツ・エンジニアリング競技ディレクター、マーク・スティーロー氏によれば「コルベットZ06 GT3.Rは、シボレーとコルベット・レーシング・プログラムにとって新しい境地を開くものです。この顧客志向のレーシングカーは、コルベット・レーシングの長い成功の歴史から学んだことに加え、コルベットの生産デザイン、エンジニアリング、パワートレインの各チームの専門知識を活用ししたものです」と述べており、その高い戦闘力が期待されます。

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参照:Chevrolet

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