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| 実際のところ、ほとんどのオーナーがチェリーレッドを選んだのかもしれない |
ほとんどのクルマでは「ヒーローカラー」に人気が集中しがちである
さて、ポルシェは「ヘリテージデザインコンセプト」第一弾として「911タルガ 4S ヘリテージ デザイン エディション(911 Targa 4S Heritage Design Edition)を発売していますが、このイメージカラーは発色が良く陰影が美しい「チェリーレッド」。
このカラーのインパクトが強烈であったのか、多くの911タルガ 4S ヘリテージ デザイン エディションではこヒーローのカラーが選ばれていると見え、今回ポルシェは「いやいや実は、誰も知らないかもしれませんが、911タルガ 4S ヘリテージ デザイン エディションには他のカラーも存在するんですよ」というコンテンツを公開しています。
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ポルシェが911タルガ4Sにクラシカルな「ヘリテージ・デザイン・エディション」追加。992台のみの限定モデル
| 911タルガはこういった「ヘリテージ」を意識した仕様がよく似合う | ポルシェが911タルガ4S”ヘリテージ・デザイン・エディション”を公開。ポルシェは今後「4つの」ヘリテージデザインモデルをリリ ...
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911タルガ 4S ヘリテージ デザイン エディションとは?
そこでこの911タルガ 4S ヘリテージ デザイン エディションを振り返ってみると、これはポルシェが過去の輝かしい歴史、特に1950年代から1960年代のデザインやライフスタイルに敬意を表し、現代の技術と融合させて新たに解釈した特別限定モデル。
単なる当時の再現やレプリカではなく、クラシックなディテールを現代的な車両に落とし込んだ「ヘリテージデザイン」コンセプトの第一弾として発表されているわけですね。
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近年のポルシェでは、こういった「過去のヘリテージ」を有効に活用する手法が顕著であり、かつ限定モデルを「小出し」にする傾向も。
ただしこれはブランディングというよりは、利益を大きく失っているフォルクスワーゲングループにおいて、その「稼ぎ頭」であるポルシェがなんとかせねばという使命感というか義務によるものだと考えるのが妥当であり(現在のポルシェ、そしてVWグループのCEOは同一人物である)、実際に事業計画においてもポルシェの「さらなる高価格化」「限定商法による利益獲得」が示されています。
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ポルシェ「中国の落ち込みを、911や限定モデルなどの高利益車種の好調な販売がカバーしている」。今後も限定モデルを多数展開する路線に変更はないもよう
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そしてこの911タルガ 4S ヘリテージ デザイン エディションの主な特徴は以下の通り。
- 世界限定992台:ポルシェの社内コードネーム「992」にちなみ、世界で992台のみ生産された希少なモデル。
- レトロなデザイン要素:
- エクステリア: 特定のボディカラー(チェリーメタリックなど)に、ホワイトの加飾やゴールドのエンブレム(「targa」や「PORSCHE」など)が施され、クラシックな雰囲気を醸し出しています。1950年代に優れたエンジン性能を評価された証である品質シールを再解釈した「ヘリテージデザインバッジ」も大きな特徴。
- インテリア: 1950年代のファッションを彷彿とさせるアタカマベージュのコーデュロイ生地がシートセンターやドアミラーにあしらわれるなど、当時の素材やパターンが現代の安全性と快適性の要件に合わせて復活しています。ボルドーレッドとベージュの2トーンカラーも採用。
- その他: クラシックなグリーン照明のレブカウンターや、リミテッドエディションナンバー入りの金属製エンブレムなど、細部にまで至るまでのこだわりも。
- 高い走行性能:ベースとなる911 Targa 4Sの持つパワートレイン(最高出力450馬力の水平対向ツインターボエンジン、8速PDK)を継承し、最高速度304km/hにも達する実力を備える。
- オーナー専用アイテム:この限定モデルの購入者のみが手に入れられる、ポルシェデザイン クロノグラフ911 Targa 4S Heritage Design Editionが用意されている。
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911タルガ 4S ヘリテージ デザイン エディションは「コレクターズ価値が高い」モデルである
この911タルガ 4S ヘリテージ デザイン エディションについて、新車価格は発表当時、約2,616万円に設定されており(911タルガとしては非常に公開)、しかし限定モデルのため、現在の中古車市場では4,000万円を超える価格で取引されることも。
つまりはポルシェの歴史と美学、そして現代の技術が融合した、コレクターズアイテムとしても非常に価値の高いモデルと言えますね。
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