テスラCEO、イーロン・マスクが5兆6300億円でツイッターを買収！ライバルはアカウント閉鎖、各方面に大きな波紋が広がるなか、「買収の真の理由」も

｜　それにしてもこれだけの資金を投じることができるのは驚きとしかいいようがない　｜

今後のツイッターの変化には期待

さて、先週盛り上がった「テスラCEO、イーロン・マスク氏がツイッターを買収するか」という案件ですが、結果的にツイッター側が同氏の提案を受け入れることで買収に合意し、現在最終段階に入ったもよう。

ことの発端としてはイーロン・マスク氏がツイッター株9％を取得したことに始まり、その後ツイッター側はイーロン・マスク氏を取締役に迎えることを提案するも、イーロン・マスク氏はこれを拒否しています。

その理由としては「ちょっとやそっとでツイッターを変えることはできず、一取締役ではなく、代表権のある取締役になって根本からツイッター社を変革する必要がある」というもので、それとほぼ同時にツイッターまるごとの買収を提案したわけですね。

ツイッターの買収提案は440億ドル（5兆6300万円）

そしてイーロン・マスク氏がツイッター側に示した買収提案は440億ドルだとされ、一株あたりだと当時のツイッターの株価の約20％プラスとなる54.2ドル。

この提案が示された際にツイッター側はこれを拒否してポイズンピルを採用していますが、結果的にイーロン・マスク氏の提案を受け入れたということになります。

なお、当初ツイッター側がこれを拒否した理由は「確実性と資金調達」にあったといい、イーロン・マスクCEOがそのための資金を持っていない可能性、そして（同氏のこれまでの行動からするに）いつ翻意するかわからないという不安があったようですが、結果的に同氏が「本気」そして「実際にお金を持っている」ということがわかり、そこで提案を受け入れることにした、と報じられています。

🚀💫♥️ Yesss!!! ♥️💫🚀 pic.twitter.com/0T9HzUHuh6

— Elon Musk (@elonmusk) April 25, 2022

イーロン・マスク氏のTwitter買収報道後にはこんな動きも

そしてこの買収劇には賛否両論あり、この反対派の動きを防止するため、ツイッター上層部は「取引に反対する従業員が不正をしないよう」一定のシステムにロックをかけたといい、フォードは「テスラの顧客がテスラを批判する記事」を掲載し、実際に顧客に対してテスラが行った”不適切かつ失礼な”行動を暴露。

加えてテスラと長い間確執のあったヘンリク・フィスカー氏はツイッターアカウントを閉鎖しています。

なお、フォードは早い段階からテスラに対して高圧的な態度を取っており、テスラが「モデルE」を商標登録できなかったのはフォードの圧力によるものだったことも明らかに（結果的に「モデル3」になった）。

そしてヘンリク・フィスカーはかつてアストンマーティンにてデザイナーを務め、その後は自身の自動車メーカー「フィスカー」を設立し、PHEVやEVを発売していますが（紆余曲折あった）、こちらの創業がテスラと同じカリフォルニアということもあり、何かと比較されたり、そしてお互いに批判しあったりということも（ただ、一方的に近い形でフィスカーが突っかかっていたように思う）。

今後どうなるツイッター？

そこで気になるのは「今後ツイッターがどうなるのか」ということですが、もともとイーロン・マスク氏がツイッターの買収に動いたのは「言論を制限されていたから」だと思われ、つまり自由に発言したかったからだと思われます。

そして同氏は他人を批判することはあっても、他人の発言を制限することはなかったように思われるので（討論はウエルカム）、今後ツイッターの自由度は更に高くなるのかもしれません。

ちなみに有力者がメディアを所有することは珍しくはなく、ジェフ・ベゾスは「ワシントン・ポスト」、ローレン・パウエル・ジョブズは「アトランティック」、そしてもちろんウォーレン・バフェットは多数の地方紙を所有しており、しかし公平性は保たれているようにも感じられるので、今後ツイッターが変わるとしても、それは悪い方向ではないだろう、とも考えています。

参考までに、本件はアメリカでは大きく盛り上がっていて、画像掲示板レディットでは、「イーロン・マスクがツイッターを5兆6000万円で買収する本当の理由は、この画像を削除したいからだろう」というジョークが人気化しているようですね。

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参照：Bloomberg, Reddit