
| 「命が失われた」場合は大きく報道されるが、「命を守った」例はあまり話題にならないのがちょっと残念 |
ボクらの知らないところで多くの命が失われる反面、多くの命もまた救われている
さて、何かと批判の対象となり、あるときには「危険だ」とすら言われるテスラの自動運転技術(FSD=フルセルフドライビング)。
今回はそんな自動運転技術がドライバーを危険から守ったという動画が公開されてちょっとした話題に。
内容としては、テスラ・モデル3が時速113キロにて走行中、後ろから猛スピードにてやってきたダッジ・チャージャーに追突され、その衝撃とショックでテスラ・モデル3のドライバーはハンドルから手を離してしまうものの、モデル3が安全かつ自動的にクルマを停止させた、というものです。
その事故はこうやって起こった
そしてこの事故の詳細ですが、まずは後方から猛スピードで走ってくるダッジ・チャージャー。

そしてなぜかテスラ・モデル3の左リアにヒット。
そこまでテスラが憎かったわけでもないと思われ、周囲はかなり空いている状況なので、単によそ見運転だったのかもしれません。

まるでハリウッド映画のような状態に・・・。

そしてここでテスラのドライバーはここでステアリングホイールから手を離したそうですが、車両側が自動運転を起動させたと報じられています。
一瞬、車両は右側にぐらつくものの・・・。

なんとか姿勢を立て直して路上に停止。

ちょっと静止画ではわかりにくいのですが、こちらは追突されたのと反対の「右側」に内蔵された車載カメラの映像。
高速道路の壁に当たらないようギリギリにて車両を減速させつつも安定化を図っていることがわかります。
左リヤから追突されているので、そのままだとクルマが隔壁に激突していた可能性や、そこからバウンドしスピンしながら車道に跳ね返る可能性もあったかと思いますが、追突にもかかわらず、車両の安全デバイスのおかげで無事に停止できたとも考えられます。

ちなみにこのダッジ・チャージャーはそのまま走り去ったものの、少し走った後に思い直したのか停車していますが、警察に対しては「テスラのほうがぶつかってきた」と主張。
ただし今回公開された映像を見ると、そういった主張も全く意味をなさなくなりそうですね。
なお、テスラ・モデル3のドライバーは無事に保険金を受け取ったと報じられ、「テスラ・モデル3はこれまでに乗ってきたクルマの中でもっとも安全」であり、今回の事故に関しては「テスラが自身の命を守ってくれた」と認識しており、保険金をもってまたテスラを購入する予定だと伝えられています。

「事故を未然に防いだ」例は報道されにくい
自動車メーカーは「事故を起こさないよう」「そして事故が起きても最大限に安全を確保できるよう」自動車を設計・製造しており、よって「事故に至らなかった」「死に至らなかった」のは自動車メーカーが意図した通りのことなので、「大事に至らなかった」場合は大きく報道されないことが大多数。
一方、その目的が達せられず、不幸にして最悪の事態となってしまった場合は過剰に報道されたりするわけですが、今回公開された動画の後半にはテスラの事故に関する映像、そしてテスラの機能が乗員を救ったほかの例が収められています。
テスラの自動運転機能がドライバーを救った動画はこちら
合わせて読みたい、関連投稿
-
-
米消費者が自動運転技術をもっとも信頼している自動車メーカーはテスラ!2位はトヨタ、6位にはクルマを製造すらしていないアップルがランクされる
| やはりテック企業に対する信頼が厚く、先端技術に関しては”イメージ”が非常に重要 | 世間的にテスラは自動車メーカーというよりはソフトウエア企業だと捉えられているのかもしれない アメリカにて運転免許 ...
続きを見る