| アストンマーティンは自動車というよりは「ライフスタイル」ブランドへ |
先日報道されたとおり、アストンマーティンが仏エアバス社とのコラボレーションによるヘリコプター「 ACH130 Aston Martin Edition(ACH130アストンマーティン・エディション)」を公開。
これは内外装のデザインをアストンマーティンが手掛けたもので、4種類の仕様から選べるというもの。
このヘリコプターの外装は「スカイフォールシルバー」などアストンマーティンのクルマに採用されるボディカラーと共通性をもたせており、このほかには「キセノングレー」「アリゾナ」「ウルトラマリンブラック」も選択が可能です。
なお、アストンマーティンはこれまでにも航空機や戦闘機とのコラボレーションを多く展開していて、つい先日は「DBSスーパーレッジェーラ・コンコルド」を公開したばかり。
アストンマーティンが超音速旅客機とコラボした「DBS スーパーレッジェーラ・コンコルド」発表!内外装はコンコルドを模した”いまだかつてない”特別仕様に
これまでのコラボとは一線を画する「アストンマーティン濃度」
インテリアもアストンマーティンのクルマを強く意識した仕上がりとなっており、高級感と快適性を全面に押し出したものに。
メインは「ピュアブラック」のウルトラスエード、そこへ「オックスフォード」「タン」「ピュアブラック」「コルモラント」「アイボリー」を組み合わせることができます。
なお、シートバック形状はアストンマーティンDBSスーパーレッジェーラを模した形状を持ち、各部にはカーボンファイバーが用いられるなどスポーツカー同様のデザインを持っています。
ちなみに乗員(定員)は6名。
ちなみにそれぞれの個体にはエアバスとアストンマーティンとのコラボレーションを示すロゴプレート、シリアルナンバーやオーナーの名前等が記されたプラークが装着され、所有する満足を高めてくれるようですね。
採用されるエンジンは「アリエル2Dジェット」、出力は952馬力となり、時速154マイルでの飛行が可能(燃料タンクは4時間分)。
なぜアストンマーティンがヘリコプター?
そこで気になるのが「なぜアストンマーティンがヘリコプターを」。
アストンマーティンは言わずとしれたハイパフォーマンスカーメーカーですが、ランボルギーニやフェラーリ、マクラーレンと異なるのは、「顧客を富裕層」だけに絞っているということ。
そして富裕層が好むであろう「モノやコト」を提供することで顧客の囲い込みを行おう、というのが最近のアストンマーティンのビジネスモデルです。
よってアストンマーティンはちょっと前に「56億円(一棟ではなく一部屋の価格)」のタワーマンションを発売し、これもやはり富裕層対象のビジネスだと言えそうですね。
そしてやはり富裕層向けに「個人用潜水艇」ネプチューンも発売済み。
公道を走れない、コレクション専用となる「1300万円のバイク」も。
アストンマーティンがV2ターボ搭載、1300万円のバイク”AMB001”を発表。これはボクに「鳩サブレ」ことカワサキの迷車、GPZ250Rを思い起こさせる
さらには秘密基地風の個人向け邸宅のコンセプトも公開済みですね。
こんな感じでアストンマーティンは他の自動車ブランドとは異なる戦略と展開を持っているということになりますが、このまま行くとさらなる「セレブ向けアイテム」、たとえばプライベートジェットやヨット、小さいものだと携帯電話などが登場することになりそうです。
VIA:Aston Martin