Image:Camel Studio
| たしかにケータハム・セブンにはもっと多彩な選択肢があってもいい |
古き良きイタリアの伝統と最新のデザイン技術との融合
さて、コロナ禍によって自分と向き合う時間が増えたり、様々な規制によってピュアなスポーツカーが消えていったり内燃機関が消え去ろうとしている中で再注目が集まるのが「ケータハム」。
ある意味では最もピュアなスポーツカーを作っている自動車メーカーであるともいえますが、今回ケータハム・セブンの「ドレスアップバージョン」がイタリアのデザイン事務所、キャメル・スタジオによって提案され、実際に15万ユーロ(現在の為替レートにて2380万円くらい)にて受注が開始されることに。※これまでにも様々なコーチビルト車両をリリースしている
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キャメル・スコペルタはこんなクルマ
そしてこの美しい「ドレスアップバージョン」はキャメル・スコペルタ(Camel Scoperta)と命名されており、1950年代から60年代のクラシックなイタリア車にインスパイアされつつも現代的な要素を多数盛り込んだクルマです。
ケータハム・セブンの馴染み深いシルエットにさらなる視覚的なインパクトを加えたデザインが特徴で、フロントエンドには滑らかな曲線と繊細な折り目が施された大きなクラムシェル型のボンネットが見られ、エレガントでありながらもアグレッシブな印象を与えることに。※職人がメタルシートを手で叩いて成形していた時代を彷彿とさせる
さらにはドラマチックなフロント・スプリッターと大きなグリルが目を引き、楕円形のLEDヘッドライトが現代的なアクセントを加えています。
ボディワークはサイドに向かって流れるようにデザインされており、レトロなデザインのウィングミラー、フロントホイールのすぐ後ろに配置されたサイドエグゾーストといった特徴があり、リアにはスペアタイヤを収めるためのカスタム設計されたデッキリッド、さらにはスリムなLEDテールライトによる優美な曲線を描くテールセクションも。
インテリアもまたスコペルタの魅力的な要素のひとつですあり、キャビンは大きな楕円形ベースへと変換され、ダッシュボードの上にはフロートマウントされたスピードメーターとタコメーターが水平にレイアウト。
加えてスリムな三本スポークのステアリングホイール、5速ゲート付きマニュアルシフター、そして特徴的なヘッドレストが内装を飾り、カーボンファイバー製ロールバーが安全性とスタイルを兼ね備えています。
搭載されるパワートレーンは標準のケータハム・セブンと同様に、フォード製の2.0リッター”デュラテック”エンジン、出力は240馬力。
エンジンそのものは変更されておらず、しかし車体重量の増加は最小限に抑えられているはずなので、ケータハム・セブンが持つ軽量なハンドリングと応答性の高い走行性能をそのまま楽しめるはずだと思われます。
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