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ロータスがエリーゼに「過去のF1をモチーフにした」4種類の限定モデルを追加。内外装にはこれまでのロータスに見られない手法が採用に

2020/05/07

| エリーゼなのに「見た目と快適性」のために重量が増加 |

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ロータスが過去のモータースポーツのヘリテージをエリーゼの内外装に反映させた「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ」シリーズを発表。

バリエーションは4種類あり、いずれも限定だとアナウンスされています。

いずれもこれまでのロータスには見られない位置にラインが入り、ドアにも「LOTUS」の文字があしらわれるなど、新鮮な印象がありますね。

ロータスは「見た目が良くなるだけ」の仕様は採用しないメーカーだったが

まず、この「ブルー、レッド、シルバー」のカラーコーディネートについては、1980年にナイジェル・マンセル、マリオ・アンドレッティが走らせたF1マシンをイメージしている、とのこと。

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インテリアはブラックをベースにドアトリム、シートのセンター部分、そしてシートやドアインナーパネルのステッチなどにブルーが採用されています。

シフトゲートはレッドでペイントされていて、しかしロータスはこれまで「塗料によって重量が増えることすら嫌う」メーカーであり、それだけに今回「見た目の向上のためだけに重量が(数グラムですが)増加することになる塗装を行った」というのはちょっと意外。

今までのロータスは「一つのパーツに2つ以上の機能をもたせる」「すべてのパーツや仕様には機能的な意味が必要」と考える会社でもあったわけですが、現在ロータスは中国の吉利汽車傘下にあり、その環境下において方針をやや変更しつつあるのかもしれません。

ただし、いたずらに見た目を追求するというわけではなく、そのブランド価値向上のために必要なアピアランスをもたせるということなのだと思われ、今回の「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ」の仕様についても、新生ロータスが「必要」だと判断した、立派な機能だということになりそうです。

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そしてこちらの「ブラック&ゴールド」は1972年のタイプ72D(F1マシン)をイメージしたもの。

エマーソン・フィッティパルディのドライブにより、5つの勝利をロータスにもたらしたようですね。

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インテリアにもゴールドが使用され、なかなかにゴージャスです。

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この「レッド&ホワイト&ゴールド」は1968年にグラハム・ヒルがドライブしたタイプ49Bへのオマージュ。

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インテリアはレッド&ブラック&ゴールド。

この仕様のみ、ハーネスホールが「ゴールド」となるようですね。

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「ネイビーとホワイト」は1960年のタイプ18をイメージし、同年のモナコ・グランプリにおいて、スターリング・モスのドライブにより、ロータスにとって初のポール・ポジションと勝利をもたらしたF1マシンへのトリビュート。

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インテリアはブラックにレッド、そしてホワイトアクセント。

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このエリーゼ・クラシック・ヘリテージのベースはエリーゼ・スポーツ220が採用され、限定台数は「各100台」。

いずれの個体にも固有のシリアルナンバーが入り、「最後の」一台はオーナーの要望によってカスタムが可能になる、とのこと。

なお、ちょっと前まで、限定モデルには「シリアルナンバー入り」が既定路線であったものの、おそらくは「好きな番号の取り合い」が問題になったのだと思われ、現在では「何分の何」という、限定シリーズのうちの一台(固有の番号は持ってない)ということを示すプレートを装着するにとどまることが多く、よって、今回のロータスの手法は「最近だとけっこう珍しい」やり方だと考えて良さそう。

標準装備としては衛星ラジオ+4スピーカー、エアコン、クルーズコントロール、軽量アルミホイール(リムが切削加工となる特別仕様)、2ピースブレーキディスク、ブラックカーペット(けっこう快適志向のように思える)、インテリアカラーパック(ドアトリムやスイッチ周りなどがボディカラー同色になる)。

搭載されるエンジンは1.8リッター4気筒(220馬力)、トランスミッションは6速マニュアルのみ。

0-100km/h加速は4.2秒、最高速度は233km/h。

過去にはこんな「F1モチーフ」限定車も

なお、ロータスは過去のF1グランプリにおいて数々の輝かしい戦歴を持ち、そのうちの一台である「タイプ25」をモチーフにしたエキシージを限定発売したことも。

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こちらはタイプ「49」「79」モチーフのエキシージ。

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VIA:Lotus Cars

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