
Image:McLaren
| このアルトゥーラ、750Sは単なる限定モデルではなく、非常に重要な意味を持つ |
おそらくは「厳選された顧客」へとすでに割り当てられているのかも
さて、マクラーレンが2024年のフォーミュラ1ワールドチャンピオンシップでの優勝を記念し、限定版のスーパーカー「アルトゥーラ」と「750S」をそれぞれ9台ずつ製造することを発表(意外と優勝記念モデルの登場が遅かった)。
これらの特別仕様は、2024年のコンストラクターズ・チャンピオンシップを制したF1マシン、MCL38レースカーを模した特別なカラーリングにて仕上げられ、各車にはレースカーから取り外したカーボンファイバー製ボディパーツ、そしてタイトルを獲得したマクラーレンのドライバーであるランド・ノリスとオスカー・ピアストリのサインが付与されるそうですが、合計で18台しか生産されないため、非常に希少なスーパーカーということになりますね。
Image:McLaren
F1ワールドチャンピオン仕様のF1マシンはこんな仕様を持っている
そこでこれらの特別限定モデルを見てみると、それぞれがマクラーレンのカスタマイズ部門である「マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)」によってデザインされ、エクステリアにはパパイヤ・オレンジとアンスラサイトの組み合わせが採用されていますが、このグラフィックは「ラッピングではなく塗装」によって仕上げられています。
Image:McLaren
750Sのフロントスプリッター先端とドアミラーにパパイヤ・オレンジのストライプが施されており(アルトゥーラにはこれらが入っていない)、両車のステアリングホイールに「ノーンマーカー」付与され、750Sのステアリングホイール素材はカーボンファイバー。
Image:McLaren
両車のカーボンファイバー製サイドシルカバーにはランド・ノリスとオスカー・ピアストリのサインがしたためられ、MCL38のグラフィックが描かれるほか、チャンピオンの栄冠をあらわす月桂樹のマーク、そしてドアには9つの星がデザインされたロゴが刻まれています。
Image:McLaren
なお、ブレーキキャリパーはパパイヤオレンジ、ホイールにはブラックが用いられ、車体全体での絶妙なバランスが追求されているようですね。
Image:McLaren
フロントトランク内にはMCL38が2024シーズンに記録したポールポジション、レース勝利、ファステストラップを示すトラックレコードのプレートが目に入り、車内にはMCL38から取り外したカーボンファイバー製ボディパーツを使ったプレートが取り付けられるなど特別感が非常に強い仕上がりに。
Image:McLaren
これら2つの限定モデルはマクラーレンの歴史にとって重要な意味を持つため、非常に高額な値付けがなされることが予想されます。
Image:McLaren
おそらく、全台数はマクラーレンの最も忠実な顧客に優先的に販売されるものと考えられ、もしかするとすでに完売しているのかもしれません(日本はマクラーレンにとって非常に重要な市場であり、複数台が割り当てられるのかもしれない)。
Image:McLaren
合わせて読みたい、マクラーレン関連投稿
-
-
今年はマクラーレンF1 GTRがルマンで優勝を成し遂げてから「50周年」。当時レーシングカーを製作したランザンテがなんらかのオマージュモデルを用意するもよう
Image:Lanzante(Instagram) | おそらくベースはマクラーレン「スピードテール」、そしてサーキット走行へと対応した改装が施されそう | 実績のあるランザンテだけにその内容には期待 ...
続きを見る
-
-
ランボルギーニ・レヴエルトの速さはもはや異次元。これまでの絶対王者であるマクラーレン765LTが足元にも及ばず【動画】
| エレクトリックモーターを使用した「4WD」の威力は絶大である | ここに「王座の交代」が完全に交代する さて、これまで「ドラッグレース最速スーパーカー」といえばマクラーレン720Sそしてマクラーレ ...
続きを見る
-
-
2024年、もっともリコールが少なかったのは「マクラーレン」。一方、メジャーメーカーではマツダがもっともリコールが少なく、トヨタはマツダの「倍」のリコールを届け出ていた
| リコールそのものは「悪」ではない | 近年、自動車の複雑化とともにリコールの内容も多岐にわたる さて、近年の自動車は「快適装備の拡大」「電子デバイスの大量投入」によって、自動車としての基本的な機能 ...
続きを見る
参照:Mclaren