| ロシアのチューナーはときに過激なチューンを行なうことで知られる |
クロコダイルの合法性の証明もしくはクロコダイルを取り除く以外にイタリアへと輸入する道はないようだ
さて、イタリアにてちょっとした珍事が発生。
めったに聞かない案件ではあるものの、ローマの会社へと納車される予定にてイタリアへと輸入されようとしていたロールスロイス・ファントムが(イタリアの)税関で差し押さえられることに。
いったいなぜこんなことに?
そしてこの差し押さえの理由がまた奇妙なもので、「内装にクロコダイルが使用されていたため」。
クロコダイルはワシントン条約にて取引が規制されており、よってクロコダイルの皮を使用した製品の輸入については許可が必要となっています。
そして今回のロールスロイスについては、その許可がなかったということで「違法に」輸入しているということになってしまい差し押さえられることになってしまったわけですね。
参考までに、ぼくはちょっと前にルイ・ヴィトンにて、クロコダイルの皮革を使用したバッグを購入していますが、たしかにバッグにはやたらといっぱい許可証のようなものがついてきており、これを持たずに国をまたいで移動をすると、「違法に持ち込み、もしくは持ち出しを行おうとしている」という判断にて没収されるので気をつけたほうが良いというウワサも聞いています(真偽は確かめていない)。
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このロールスロイスの輸出元はロシア
それはさておきですが、このロールスロイスの輸出元は「ロシア」。
内装を見るとたしかにロシアっぽい雰囲気も満点で(そのセンスがロシアっぽい)、ロシアではこれが合法だったのか違法だったのかはわかりませんが、とにかくこのままではイタリア国内に輸入することは不可能なのだそう。
そしてこのロールスロイスをイタリアへと合法に輸入する方法は2つだけで、一つは違法性がないと明確に示すこと、もうひとつはこのワニ革を取り除くこと。
ただしこのワニ皮が合法だと証明するのは難しいようで、現在インポーターは「ワニ革を除去する」方向で税関と話を調整しているようです(それで無罪放免となるのか、なんらかのペナルティがまだ残るのかどうかはわからない)。
なお、このロールスロイスをカスタムしたのがロシアのどのチューナーなのかはわかりませんが、ロシアでこういったカスタムを行なっていそうなのは「ダーツ・モータース」。
実際にダーツ・モータースは過去に「クジラのペニス」をカスタムカーの内装に使用したことで国際的な問題となったこともありますね。
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参照:adm_gov