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ポルシェが2017年モデルの919ハイブリッド公開。見た目はどんどん異形に

2017/04/03

ポルシェが2017年シーズンを戦う「2017 ポルシェ919ハイブリッド」をモンツァ・サーキットにて公開。
形式名こそは「919」のままですが、見た感じも大きくアップデートされ、エアロダイナミクスのほかエンジン、シャシーももちろん改良されている、とのこと。

ポルシェ919というと昨年のル・マンでの「奇跡の逆転」が印象的ですが、今年はこのマシンでより「安定した勝利へ」と向かうのでしょうね。

ポルシェによると車体のうち「60から70パーセント」は新しく開発された部分で、モノコックは2016年のままではあるものの、細部のリファイン、効率性向上が図られているそうです。

Porsche 919 Hybrid, Modell 2017

FIAによる2017年の基準だと、安全性の観点からダウンフォースを低減させる必要があるとのことで、そのためにポルシェは新規に二つのエアロパッケージを用意。

Porsche 919 Hybrid, Modell 2017

エンジンは2リッターV4(500馬力)、組み合わせられるモーターは400馬力。
エナジー・リカバリーシステムはフロントに回生ブレーキ、エキゾーストにももう一つの「ツイン」。
これによって加速時と減速時両方にて蓄電できる、としています(排気側はタービンで発電?)。

Porsche 919 Hybrid, Modell 2017

ポルシェはここ数年ずっと「ハイブリッド」でレースを戦っていますが、勝利を重ねることで「ハイブリッドも速く走るには有効」ということを証明し、その認識も年々定着してきているようですね。

そのため今回の新型パナメーラにおいては「ハイブリッドをフラッグシップに」据えているのだと思われますが、今後も「ポルシェにおいてはハイブリッドこそ最強」という方向性は変わらないのかもしれません。

Porsche 919 Hybrid, Modell 2017

なお夜間走行を意識してのことだと思いますが、ヘッドライトが「異様」なまでに巨大化。
年々「異形のルックスに」進化しており、数年後にはどうなっているんだろう、と考えたりします。

ポルシェ・ジャパン発表のプレスリリースはこちら

Porsche 919 Hybrid, Modell 2017

関連投稿:iOS 10発表に合わせてポルシェの絵文字が登場。919ハイブリッド、911GT3、918スパイダーも

アップルがiOS 10をリリースしましたが、iOS 10のポルシェ絵文字もサードパーティーからリリースに。
これはポルシェ52モデルを絵文字化したもので、917K、919ハイブリッド、911GT1、911GT3 RS 4.0、918スパイダー、カレラGT、959なども含まれます。

iTunesストアにて価格0.99ドルで販売中ですが、手を出しやすい価格と言えますね(ただしどう言ったシチュエーションで使用するかは微妙ですが)。

関連投稿:ポルシェがル・マンで優勝した919ハイブリッドのエンジンを公開

2015年のル・マンにおいてポルシェは919ハイブリッドにて圧勝となりましたが、そのエンジンを公開。
このエンジンは2リッターV4という構造を持ち、ターボにて加給。
非常に軽量でコンパクトながらも500馬力の出力にも耐えうるエンジンとなっています。

919ハイブリッドではこれモーターを組み合わせて実に900馬力もの総合出力を誇るわけですが、同じ4気筒といえども718ボクスターに搭載されるエンジンはフラット4となっており、イメージ戦略上なぜ718ボクスターにV4を積まなかったのか、と考えたりします。

なお2016年スペックの919ハイブリッドは4月17日にシルバーストーンで公開される予定ですが、アウディのLMP1用車両のように、よりヘッドライトがそびえ立ったデザインとなるのかもですね。

関連投稿:ポルシェが919ハイブリッドの2016年モデル公開。マーク・ウェーバーは1号車をドライブ

ポルシェが2016年シーズン向けの919ハイブリッドを発表。
先に発表されたアウディR18同様にル・マンのLMP1クラスを戦うことになります。

チームによって3種類の異なるエアロダイナミックパケージが用意され、ハイブリッド・システムはより強力かつ効率的に(このあたりアウディR18と共通かもしれない)。
出力は900馬力以上で、フロントアクスルには新しいモーターを装備し、複数のセットアップも準備。

ポルシェは昨年のル・マンを制していますが、今年もドライバーは変更なし。
もちろんマーク・ウェーバーが1号車をドライブします。

関連投稿:ポルシェが919ハイブリッドの内部構造を公開。ガスタービンも装備

今年のル・マンは衝撃的な結末を迎え、ポルシェはぼくらに「けして諦めてはいけない」という大切なことを教えてくれたわけですが、そのポルシェが優勝車である919ハイブリッドのスケルトン画像を公開。

御存知の通りV4エンジンとモーターとのハイブリッドですが、エレクトリックシステムは800ボルト。
バッテリーはリチウムイオンで、これによって400馬力を絞り出すモーターを動かし前輪を駆動します(V4エンジン単体では500馬力を発生)。

モーターは回生システムも兼ね、回生トータルの60%をブレーキング時にモーター経由でリカバリし、残りの40%はエキゾーストシステムの排気ガスから回生(ガスタービンハイブリッドのようなもの?)。
なお回生エネルギーはサルテサーキット1ラップあたり8メガジュールに達するとのことで、このレベルの回生を行えるのはポルシェのみ、とのこと(トヨタTS050とアウディR18e-tronは6メガジュール)。

バッテリーはミッドマウントされているとのことですが、画像を見ると可能な限り車体中央に、かつ低い位置にすべての重量物が集中しているのがわかりますね。

基本的に前後オーバーハングにはほぼ何もなく、空力パーツが占めるのみという構造になっています。

こちらは今年のポルシェのホテルフェア、リッツ・カールトン大阪にて開催の「ポルシェ・エクスペリエンス2016」に展示されていた919ハイブリッドのモックアップ(もっくながらもヘッドライトやテールランプは光る)。

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