| ボディカラーはアウディの”ナルド・グレー” |
1964年製フォルクスワーゲン・ビートルをベースとしたポルシェ356Aスピードスターのレプリカが販売中。
ポルシェ356は言わずと知れた「最初のポルシェ」で、市販モデルとしては1956年の「A」、1959年に登場した「B」、1965年に生産を終えた「C」が存在。
なお、356についてはポルシェのページでも紹介があります。
インテリアはフルカスタム
356は現在でも多くのファンが存在するモデルで、しかし「コレクターズアイテム」と化しているためにオーナーは「乗る」よりも「保存」を重視するようになっており、中には「乗りたいのに乗れない(消耗品も潤沢に用意されているわけではない)」というジレンマを抱える人も多いのかもしれません。
そういったオーナーのジレンマを解決すべく、多くのレプリカが存在するのも事実で、「本物」の356を持つオーナーさんがレプリカを購入してふだん乗る、というケースもあるようですね。
今回のレプリカも、オリジナルに対して強い敬意を払ったもので、エンジンは1.9リッター・フラット4(153馬力)、トランスミッションは4速マニュアル。
もともとポルシェ356自体が、フォルクスワーゲン・タイプⅠのシャシーを利用して開発された「ポルシェ64」にルーツを持ち、実際に356もVW製の水平対向4気筒エンジンを持っていたので、レプリカといえども「実際の356と近いルーツを持つクルマ」とも言えそう。
なおオリジナルの356A 1600の出力は60馬力なので、この個体はその場合上の出力を持つ、ということに。
ボディカラーはアウディの「S」「RS」に用いられる”ナルド・グレー”、インテリアはレッドレザー。
オリジナルの356に敬意を払いつつも独自デザインも多く、ストップウォッチ(ダッシュボードやメーターの配置はオリジナルとはけっこう異なる)、ドアパネル、ペダル、シフトノブ、サイドブレーキ(ポルシェ550風)、スーツケースなどはカスタム感満点。
エンジンにはアルマイトパーツ、インテリアにはスタッズが用いられ、カスタムされたホットロッドのような雰囲気も。
さらにはアルパイン製CDプレーヤー、ブルートゥースを使用したスマートフォン接続が可能で(これらは見えないところに取り付けられている)、マッキントッシュのアンプ、JLオーディオ製サブウーファーもインストール済み。
このポルシェ356レプリカの製造には1100万円ほどのコスト、そして3000時間を要しているとのこと。
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