| これまでの悩みを解決した秀逸なニューモデル |
フィアットが「(エレクトリックモデルにスイッチした)500」にあたらしいボディスタイル、「3+1」を追加。
これはクーペ、カブリオレに加わる「観音開きドア」を持つモデルで、3ドアに加えてもう一枚、ということを意図したネーミングだと思われます。
なお、ボディサイズは通常のフィアット500と変わらず、単にドアが追加され、後部座席へのエントリーが容易になったモデルだということですね。
ターゲットは「ファミリー層」
フィアットによれば、ターゲットは1人もしくは数人の子どもをもつワーキングママもしくはワーキングパパ。
たしかにこの構造だと、チャイルドシートを装着していても、子どもを乗降させやすいのかもしれません。
なお、安全上の理由にて、後部ドアは「フロントドアが開いているときのみ」オープンが可能となっており、これはマツダMX-30と同様の構造ですね。
この観音開きドアの追加によって重量は30キロ増加しているそうですが、これによるハンドリングや電費への影響はないとされ、となるとけっこうな人気が出るのかも知れません。
なお、ドアを閉じてしまえば見た目もほぼ「通常の」フィアット500クーペと変わりはないようです。
なお、クーペ、カブリオレが登場したときと同様、初回限定版「ラ・プリマ」が用意され、これは専用ボディカラー(ローズゴールド、グレッシャーブルー、オニキスブラック)を身にまとう特別仕様。
さらにはLEDヘッドライト、17インチサイズのホイール、そして各所にクロームのトリムがあしらわれるようです。
こちらはおそらく他のモデルとの共通装備になると思われますが、なんともカッコいいウインカー。
機能的な特徴としては、インテリジェント・アダプティブクルーズコントロール、レーンキーピングアシスト、トラフィックサインレコグニション、自動エマージェンシーブレーキ、インテリジェントスピードアシスタント、ブラインドスポットセンサー等を備え、「万全」とも言える内容です。
(限定モデルのラ・プリマではなく)標準仕様のフィアット500 3+1のパワートレーンについて、ベースモデル「アクション」だと23.8kWhバッテリー+95PSモーターという構成を持ち、0-100km/h加速は9.5秒、最高速度は135km/h。
一回の満充電あたり航続可能距離は180kmで、50kW急速充電器を使用すれば10分で50km走行分の電力を蓄えることができる、とのこと。
その上の「パッション」、トップレンジの「アイコン」には42kWhサイズバッテリーが積まれ、出力は118PS、0-100km/h加速は9.0秒、最高速度は150km/hというスペック。
こちらの航続距離は320km、そして急速充電だと5分で50km走行分、35分の充電では80%までのチャージが可能だとされています。
フィアット500 3+1のインテリアはこうなっている
そしてこちらがフィアット500 3+1のインテリア。
初回限定モデル「ラ・プリマ」のシート、ダッシュボード、ステアリングホイールに使用される素材はエコレザーで、シートには「FIAT」のモノグラム入り。
ステアリングホイールは2トーン仕様となっており、そのほかは6ウェイ電動調整シート、専用フロアマット、自動防眩ルームミラー、オートエアコン、スマートキー、360度カメラといった装備も与えられるようですね。