｜ フェラーリF80は意外と納車が始まるのが早かった ｜
この記事のポイント（要約）
- 欧州初のデリバリー開始：イギリスの正規ディーラーにて、クリスマス直前に「F80」が顧客へ引き渡される
- 特別な「ロッソ・タオルミーナ」：納車された車両は、深みのある赤とカーボンが融合した、この世に1台の特別仕様
- 異次元のパフォ―マンス：V6ハイブリッドで1200馬力を発揮。0-100km/h加速はわずか2.15秒
ついに動き出した、フェラーリ次世代の「絶対王者」
インスタグラムへの投稿によると2025年12月24日、イギリスの「Stratstone Ferrari Colchester（ストラットストーン・フェラーリ・コルチェスター）」にて、欧州で最初となる顧客向け「フェラーリ F80」の納車が行われたとのこと。
ラ・フェラーリ以来、約11年ぶりに登場したこの究極のスペチアーレ（特別限定車）は、生産が世界でわずか799台に限定されています。
その希少性と約6億円とも言われる価格から、納車そのものが大きな話題となっていますが、ブガッティ・トゥールビヨン、マクラーレンW1とほぼ同時期に発表され、しかしそれらの納車が始まらないうちから「F80」のみが先行して納車されるというのはちょっと意外。
ただ、これは「トゥールビヨン、W1はゼロベースからの新規開発であったものの、F80はル・マン24時間レースの覇者、499Pをベースにしているから（つまりF80の骨格が完成していた）」なのかもしれません。
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詳細：ロッソ・タオルミーナが放つ圧倒的なオーラ
今回納車されたF80は、標準的なロッソ・コルサ（明るい赤）ではなく、「ロッソ・タオルミーナ（Rosso Taormina）」という深みのある独特な赤色をメインとして、ホイールやエアロパーツなどにロッソ・コルサのハイライトを加えた非常に珍しい仕様です。※ロッソ・タオルミーナはフェラーリの公式ツーリング、カヴァルケードの開催10周年を記念してリリースされた新色
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外装には、フロントスプリッター、サイドスカート、巨大なリアウィングに至るまで「剥き出しのカーボンファイバー」が多用されており、まさに「公道を走るレーシングマシン」そのものといった迫力を醸し出しており、ホイールもカーボン製という「細部までこだわり抜いた仕様」がその特徴。
インテリアも特別で、運転席には「ロッソ・ジュデッカ（Rosso Giudecca）」のアルカンターラが採用され、ドライバーを主役とした鮮烈なカラーリングがオーナーの情熱を物語るかのようですね。
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フェラーリF80のスペックと性能：もはや物理法則を凌駕する数値
F80は、ル・マン24時間レースで2連覇を果たした「499P」の技術を色濃く受け継いでおり、このマシンの恐ろしいところは加速だけでなく「止まる性能」にもあり、時速100kmからわずか28メートルで完全停止するという性能はハイパーカー界でも突出した数字です。
主要スペック一覧
| 項目 | スペック詳細 |
| パワートレイン | 3.0L V6 ツインターボ + 3モーター（ハイブリッド） |
| システム最高出力 | 1,200 hp (エンジン 900hp + モーター 300hp) |
| 0-100km/h 加速 | 2.15秒 |
| 0-200km/h 加速 | 5.75秒 |
| 最高速度 | 350 km/h (217 mph) |
| 制動距離 (100-0km/h) | 28 m |
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これまでのスーパーカーと何が違うのか？
F80がこれまでのフェラーリの「スーパーカー」と決定的に違うのはその設計思想です。
- V12からV6ハイブリッドへの転換：かつてのF40やエンツォ、ラ・フェラーリはV8やV12エンジンが象徴ではあったものの、F80は「F1」や「ル・マン」と同じV6を採用。これは「現代のレース界で最も速いパワーユニット」を選択した結果である
- 「1+1」という革命的なキャビン：F80の内装は「2シーター」ではなく、フェラーリは「1+1」と呼称。助手席を運転席よりわずかに後方に配置し、トリムの色を内装と同化させることでドライバーをコックピットの中央に配置したような、極限のシングルシーターに近い操作感を実現している
Image：Ferrari
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結論：フェラーリの新時代が始まった
欧州での初納車が完了したことで、今後世界各地でこの「F80」の姿が見られるようになることは間違いなく、公道を走るこの怪物を目撃できる日が来るのを願わんばかり。
伝統のV12を捨て、最新のハイブリッド技術で1200馬力を叩き出したフェラーリF80。それは、過去への郷愁ではなく、常に「最速」を追い求めるブランドの揺るぎない覚悟の現れです。
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参照：ferraricolchester（Instagram）
