ランボルギーニCEO、ステファノ・ドメニカリ氏がメディアに語ったところによると、「ミウラの後継もありうる」とのこと。
これはAutomotivenewsのインタビューに対して語ったもので、まずはウルス投入による飛躍については語っています。
ランボルギーニは秋にはウルスを発表すると見られますが、これによって現在の年間3500台程度の販売を一気に7000台にまで押し上げる予定。
これによってスーパーカー(ウラカン、アヴェンタドール)の販売を伸ばさずとも(希少性を損なわなくても)利益を増やすことができ、次のステップへ進むのが容易になると考えられます(ちょうどポルシェがカイエン発売後に利益が増加し、技術開発やバリエーション展開に費用を投じられるようになったのと同じように)。
このインタビューにおいて、ステファノ・ドメニカリCEOは「次は4シータースポーツの可能性を模索中。2025-2030年には投入予定」としており、さらには「ミウラを現代風に解釈して登場」とのコメントも。
この内容からは「ミウラ風の4シーター」が登場するように受け取れますが、まだまだどうなるのかは不明。
4シーターというとかつては「エストーケ」をコンセプトカーとして登場させており、ほかにもアヴェンタドールの「4座」をテストしていた、とも。
一方で「ミウラ風」となるとミウラ・コンセプト、そしてやはりコンセプトカーの「アステリオン」がありますね。
ランボルギーニ・ミュージアムにて、ミウラとミウラ・コンセプトの新旧対決
ランボルギーニ・ミュージアムにて。悲運のエストーケを画像で紹介
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現在のランボルギーニはエクストリームな2シータースーパースポーツしか無いので「そのイメージ」が定着してしまっていますが、実際のところランボルギーニは「3座のGTカー」からスタートしており、創業者であるフェルッチョ・ランボルギーニ自身も「快適なGTカー」の製造を標榜していたとされるので、「4シータースポーツ」のほうが本来のランボルギーニの理想に近いのかもしれません。
なお、過去のランボルギーニのモデルと乗員、レイアウトは下記の通り。
初期は4座が多く、その後ミドシップが主流になるにつれ2シーター主体へと移行しているようですね。
・400GT(1966-1968)4座、V12/FR
・ミウラ(1966-1973)2座、V12/MR
・イスレロ(1968-1970)2+2、V12/FR
・エスパーダ(1968-1978)4座、V12/FR
・ハラマ(1970-1976)2+2、V12/FR
・ウラッコ(1973-1979)4座、V8/MR
・シルエット(1976-1979)2座、V8/MR
・カウンタック(1971-1990)2座、V12/MR
・ジャルパ(1981-1989)2座、V8/MR
・LM002(1986-1993)4座、V12/フロントエンジン4WD
・ディアブロ(1990-2001)2座、V12/ミドシップ4WD/MR
・ムルシエラゴ(2001-2010)2座、V12/ミドシップ4WD/MR
・ガヤルド(2003-2013)2座、V10/ミドシップ4WD/MR
・アヴェンタドール(2011-)2座、V12/ミドシップ4WD
・ウラカン(2014-))2座、V10/ミドシップ4WD/MR