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マセラティは2028年までに「全ラインアップを電動化」。ただしガソリンエンジンの「終了期限」を設けておらず2030年移行も内燃機関を存続させるもよう

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| マセラティはじめステランティスの各ブランドは他の自動車メーカーとはやや異なる戦略を採用する |

直近ではPHEVにはあまり興味を示さず「ガソリンとピュアエレクトリック」の二本立てにて展開を行うもよう

さて、マセラティは新型グランカブリオ”フォルゴーレ”を発表したところですが、その発表は「フォルゴーレデー」なる一大イベントの中にて行われています。

そしてこのフォルゴーレとはイタリア語で「雷電」を意味し、マセラティのラインナップにおけるピュアエレクトリックモデルを指しますが、マセラティはこのフォルゴーレ・デーにて「2028年までにすべてのラインナップに完全電動化モデルを追加する」と発表することに。

なお、マセラティは他社とは異なって「ガソリンとピュアエレクトリックモデル」の両方を同一モデル内に、かつ同一プラットフォームを用いて展開する戦略を採用しており(つまりPHEVを設定しない)、これはグレカーレからスタートしています。

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マセラティ「フォルゴーレ」はすでに3モデルに

よって現在「フォルゴーレ」はグレカーレ、グラントゥーリズモ、グランカブリオの3モデルにまで拡大しており、ここにMC20フォルゴーレが加わる予定です。

この後の予定としては、フルモデルチェンジがなされるレヴァンテ(もしくはその後継モデル)が2027年に、そして先日「投入が3年遅れる」とアナウンスされたクワトロポルテ後継モデルが2028年に投入されることになりますが、これらにも当然ながら「フォルゴーレ」がラインアップされ、となるとたしかに2028年までにマセラティのラインアップにはすべてピュアエレクトリックモデルが追加されるということに。

Maserati-GranCabrio-Folgore (11)

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ただしこれは必ずしもマセラティのガソリン時代の終焉を意味しない

しかしながら、いかに2028年までにマセラティが電動化ラインナップを完成させるといえど、これは必ずしもガソリンエンジンの終焉を意味するものではなく、というのもマセラティはガソリンエンジンの「終末」に触れていないから。

いくつかの自動車メーカーはガソリンエンジンの「最終期限」に言及しているものの、マセラティはガソリンエンジンを2023年以降も存続させることに言及しており、いずれかの段階にて自社開発による「ネットゥーノ」V6エンジンをハイブリッドとの組み合わせにて(ただしマイルドハイブリッドなのかPHEVなのかは不明)存続させることについて言及しており、しばらくの間は(V8でなくなるのは残念ではありますが)マセラティのガソリンエンジンが奏でるサウンドを聞くことができそうですね。

マセラティ「フォルゴーレ・デー」での様子を収めた動画はこちら

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